身辺
七夕には 「 酸漿 ( ほおずき ) 」 を飾ります。
ほおずきの杯形をした小さな花は
いかにも可憐で 涼しい夏の植物です。
熱さまし 咳止め 利尿の薬として用いられていますが
古くは 堕胎 ( だたい ) のために使われていました。
7月の農繁期に 子どもを宿して 出産することが
・・・ 労働力の低下につながるためでありました。
また ほおずきは 女の子がその実を口に含んで
キュッ キュッと鳴らして遊ぶ玩具でありました。
キュッ キュッと鳴る音 ・・・
それは この世に生まれでるべくして生まれでなかった
失われた魂に対する ・・・ 哀悼のうたでもあったのでしょうね。