散歩
底浅き小川は音を立てて流れ
満水の河はおのずから静かなり
(スッタニパータ)
私たちのまわりには 自分の生活について
いつも ぶつぶつ文句ばかりいったり
不平不満を ことばや態度にあらわす人がいます。
その反対に 満ち足りた気分で生き抜いている人もいます。
そうした人は 他人をねたんだり
意味のない文句不平を 口に出したりしません。
この二つのタイプの人間 それを河にたとえ
「 底浅き小川の音 」 と 「 満水の河の静けさ 」 とに分けられたのです。
饒舌と沈黙 ・ 騒音と静けさ。
このちがいの中に 釈尊は
・・・ 人間の浅さと 深さとをよみとられたのですね。