腹で怒って 顔で笑う ・・・ 痛み

蓮



ある若いお母さんから、こんな話を聞きました。


私は日常の生活の中で

内面外面を使って　腹のなかで怒って　顔で笑う
　
・・・　そんなことがとても多い毎日です。

腹が立ったら　顔に出ます。

出さんようにすると　顔が歪みます。



私の長男（３歳）は　

気に入らんことがあると　ものをぶっつけて怒り

悲しくなると　大粒の涙を流します　

・・・　それが　とても羨ましくなることがあります。



こんな正直でない　歪んだ顔の私が

素直な子供を育てていかなきゃならんのです。

とても痛みを感じているこのごろです　・・・　と。

寝てはいけない子守唄

蓮



人間は意地悪くできていて　・・・

「　しっかりしなさい　」と言えば　がっくりしてしまうし

元気づけようとすると　いよいよしぼんでしまうし

頭の働きがないように扱われると　頭をもっと使おうと思うし

「　勉強してはいけませんよ　」と言うと　勉強する。

・・・　そういうものが子供の中にもあるのです。



むかしむかしの話ですが　・・・

私の子供の中にも　「　寝てはいけないよ　」とお尻を叩くと

すぐ寝てしまうのがいました。

「　早く寝ろよ　」と言うと　いつまでも寝ない。

そこで　・・・

「　寝てはいけないよ　」という子守唄を歌っていました。

水 ・・・ 根源のもの

蓮



人間を支えている根源のもの

それは　・・・　水です。


生まれたときの　・・・　最初の母乳の一滴から

息をひきとるときの　・・・　最後の水の一滴にいたるまで。

平凡に還ってみる

蓮



自分の身のまわりにある

一番平凡なもの

何気ないもの

・・・　そこへ還ってみる。


美についてのさまざまな妄想から

自分を遠ざける　・・　これは近道。


それをためらうのは

・・・　私たちの知的気どりのため。

初物

蓮



食べおさめと思って箸をとり、

深く歓んでいただくとき、

・・・　一切は　初物です。

わかっていない

蓮



何がわかっているのか。


あらゆることについて　厳密に自分を追及していくと

何ひとつ　確実にわかっていない

・・・　ということがわかってくる。

勝っても 負けても ・・・

蓮



勝っても　・・・　最後じゃありません。

負けても　・・・　最期じゃありません。


それを

勝って　・・・　泣き

負けて　・・・　泣くのは

・・・　バカな話です。