おいしいお茶を。

お茶を傍らに。日々の些細な出来事やニュースなどをゆるゆると。

食料自給率

2008年05月15日 | 時事
14日のWBSでは、日本国内の食料自給率について取り上げていました。

農林水産省からバターの増産要請を受けた酪農家。
「増産する気はない」と言い切っていました。
2年後を見据えて経営をするものなのだそうですが、その2年前には牛乳余りで
牛乳の廃棄、さらには乳牛の処分までせざるをえなかったとか。
今年生まれた子牛が乳を出せるようになるまでには2年ほどかかるそうです。
その時、また情勢が変わっているかもしれないため、増産せよと言われても
難しいというのが理由でした。
行政などに振り回されている構図でした。

ある野菜農家の例。
やはり増産して欲しいという問い合わせが増えているそうですが、その中身は
「ある程度の形が揃ったものを外国産並みの低価格で」というものが多いとか。
個人的には野菜は大きさや形が不ぞろいなのが当然だと思っています。
一定の大きさ・形のものしか流通していないのは、消費者が求めているというのを盾にして、卸業者などが仕事をやりやすくするためのシステムでしかないように
思えてなりません。
結局その野菜農家では、都合のいい時だけ増産しろといわれても、減産することに
なったらそれはイコール倒産に繋がるという判断で、増産しないそうです。
生産するための新たなコストがかさむから、というのは妥当な判断なのでしょう。

家畜にしろ植物にしろ、生き物です。工業製品ではありません。
天候などに左右されて当たり前のものです。
どうもそのあたりを無視して、物事を進めていくのは、自給率アップには
繋がらないような・・・

番組では、「国内で生産できるものを食べなくなり、元々国内で生産できない
ものを食べるようになっている」と指摘がありました。
また、「国内の食料自給率をアップするほうが、海外から高いお金を払って
買い付けるよりも高くつく」という厳しい指摘も。

医療制度といい、食料といい、日本に安心して住める材料がひとつひとつ
削られていくような気がしてなりません。

大地震

2008年05月15日 | 時事
病院損壊、人・薬・機器も不足…四川大地震、治療進まず(読売新聞) - goo ニュース

四川大地震 自力克服図る中国 威信損なう救助難航(産経新聞) - goo ニュース

5月14日付産経新聞より。
----------
13日午後の民政省など政府部門高官の記者会見では、厳しい質問が飛んだ。「被災民への食糧などの物資が足らない」「救助活動のプロの派遣を外国に求めろ」「救助にあと何日かかるのか」

ウェブサイトは震災の書き込み一色だ。そこでも震源地にヘリをなぜ使わないとの不満が多い。気流が不安定な山岳部で、悪天候がヘリ不使用の理由だが、それなら米軍の全天候型ヘリの支援を求めればとの声になる。

災害救助の経験豊かな日本の医療隊・救助隊派遣を、との声も、人命救助最優先との政府の看板に沿ったものだ。しかし当局は、外国の支援は当面物資や金銭だけとの方針だ。党への求心力を回復するには、自力で困難を克服する必要があるということだろう。

震源地周辺はチベット族も多く、政府がその救援に全力を挙げることで、チベット騒乱の傷跡を和らげ、国際社会のチベット抑圧との「誤解」を解くチャンスでもあるからなおさらだ。
----------

中国・四川省で12日月曜日に起こった大規模地震。
日が経つにつれて、だんだんと実態が明らかになってきています。
(でも震源地近くのブンセンではいまだに住民の6割が安否不明のままとか)

震災からいち早く、温首相は被災地に入り、迅速な対応をアピールしています。
それでも、中国国内では国営のTVしか取材が許されていないとか。
化学工場近くでは異臭がすると住民が避難していることに対しては、誤解だと
訂正していますが、どうも国内での情報統制感が強い気がしてなりません。
外国からの支援は物資に留めるばかりで、肝心の震災から72時間以内の救出は
断ったりしているくらいですし・・・

そして、学校や病院といった、人が多く集まる場所での被災、犠牲者。
しかも四川省は農村地帯。農業どころではないと語る映像も流れます。
正直直視できません。
内陸部でのこれだけの規模の地震は世界でも例がないそうですが、被害に
あわれた方々の生活が早く確保されるようお祈りするばかりです。
併せて、犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。