井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

日高の主稜線を歩く!(カムエクからコイカクへ)その4

2010-11-05 19:41:48 | 日高山系の山
8月23日(月)

 今日もいい天気です。
このテントサイトは朝日が当たりとても気持ちがいい場所です。

 さて、朝食後に残りの水を確認します。
そして、1人1リットルの水を行動用に分けて残った水でコーヒーを沸かします。
それを飲んだら、さあ、出発です。

    
     昨日は登るのが精一杯で後ろを振り返ることができませんでした。
後ろには1823峰が堂々とした山容を見せています。

    
     いよいよこの稜線を下って1444mのコルを目指します。

 5時30分、1444mのコルに向かって下ります。
下るにしたがって藪が深くなってきますが、なんと、荷物が軽くなったせいか
それとも、藪になれてきたせいかそれほど負担に感じずドンドン下れます。

 約1時間ほどでコルに着きます。
この辺りは踏み分け道も分かりずらいのですが、何とか勘を働かせて進みます。

 コルで休み最後の登りに備えます。
ここから尾根が細くなりところどころ岩が顔を出してきます。
尾根を登っていると湧き上がった雲にブロッケン現象が現れます。
私の陰が雲に写っているのです。
    
    ちょっと見づらいかもしれませんが、私の陰が雲に写っています。

 尾根は岩場混じりでかなりの傾斜があるのですがO氏がドンドン登ります。
その跡を私が登っていきます。
踏み分け道の分かりずらいところはお互いに確認しながら登ります。
S氏は後ろからビデオを写しながら登ってきます。
    
     こんなオベリスクのような岩もあります。

コルから2時間弱で尾根の上に到着です。
これから先は夏尾根の頭まで背の低いハイ松に付けられた踏み分け道を歩きます。
    
    登ってきた尾根を振り返りますが、なかなかの傾斜です。
    よく登ってきたと思います。    

 ここからは、コイカク目指して夏尾根の頭へ向かいます。
平坦な道なのですが、微妙にハイ松の枝が気になり歩きずらい道です。

 9時30分、夏尾根の頭に着きます。
ここまで3時間で歩きました。
快調なペースです。
ここからは、泉めー鶴ほどの急な下りが続くのでゆっくり休みます。

南側にコイカクの山頂が見えています。
    
    コイカクの山頂と今いる頭の標高差は2mしかありません。
私以外の二人はコイカクの山頂を踏んでいるので、私にどうするか聞いてきます。
私は、コイカクの山頂をみてあまり魅力を感じなかったのでこのまま夏尾根を下ることにします。
コイカクの山頂を踏むのは来年1839峰へ来るときの楽しみに取っておきます。

 さて、コイカクの夏尾根を下りますが、なかなかの急勾配です。
山道の両側にある笹や灌木に掴まりブレーキを掛けながら快調に下ります。
何と100mを下るのに10分も掛かりません。
コイカクシュサツナイ川との出合いまで1時間30分で下ってしまいした。

 この夏尾根の途中で本州から来た5~6人のグループに会いました。
1839峰へ行くと言っています。
年齢層はなかなか高く、私達のザックを見て随分大きなザックですねと言います。
この人達のザックを見るとなるほど私達のよりは随分小さなザックです。

1839峰へ登るには、夏尾根の下から水を担ぎ上げなければならないのですが
この人達はヤオロマップで水を取るつもりなのでしょうか?

 沢の出合いでゆっくりと昼食を取ります。
ここまで来れば今回の縦走も終わりに近づいているのです。
沢水をお腹一杯に飲んで、ついでに体を拭きます。
顔を洗い、体を拭くと気持ちがシャンとします。

昼食を食べ終わりそろそろ歩こうかと思っていると雨がポツポツと降ってきます。
その雨がドンドン強くなってくるので、あわてテザックに荷物を入れて沢靴を履きます。
雨具の上だけ来て歩きます。

広い川原をドンドン歩きます。
慣れている二人の後を追いかけるようにして歩いていくとコイカクの駐車場に着いてしまいます。

このコイカクの駐車場からカムエクの登山口となるゲートまでそれほどの距離がないので歩いていくことにします。
実は、S氏がこの駐車場にランニングシューズを置いてあったのです。
S氏は私達をこの駐車場に待たせておいて車を取りに走るつもりだったのです。

しかし、O氏の提案でカムエクのゲートまで3人で歩くことにします。
トンネルを抜けるとほどなくゲートが見えてきます。

14時丁度、カムエクのゲートに着きました。
これで、今回の縦走は終了です。


  ☆★☆★☆☆☆★☆★☆☆☆★☆★☆☆☆★☆★☆☆☆★☆★☆☆

    今回の縦走で私が得たものはとても大きなものでした。
   一番大きなものは、この縦走を歩き通せた身体に自信が持てるように
   なったことです。
   27K~28Kの重量に耐えて主稜線を歩き通せたことは一番の収穫です。
   これから先に主稜線歩きに展望が開けました。

   そして、この縦走が成功したのはとても良い仲間に恵まれたことです。
   パーティシップは申し分のないものでした。
   仲間に感謝ですね!
   

    さて、この雨は札幌へ帰る途中でワイパーで拭いきれないほどの
   強い雨となって降りました。
   そして、この雨が天人峡で道路を削り取った豪雨なのです。
   
    私達は、タッチの差でこの豪雨に当たる前に下山することができました。
   今回の縦走は本当に天気に恵まれました。
   それは、天気に絶対的な自信を持っているO氏のお陰なのでしょうか?
 


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