10月に入ると紅葉も里の方へ降りてきます。
そろそろ初雪が山々に降る季節となり、登る山の選択に注意が必要な季節となりました。
あまり寒くないうちに道南にある風不死岳に登り、楓沢を降るルートに出かけることにしました。
10月12日
前日から雨が降り続き、天気予報では朝には止むという予報でした。
しかし、朝になっても小雨が降り続けている札幌でした。
でも、天気予報を信じて登山に出掛けることにします。
札幌から風不死岳の登山口まで約1時間半ほどかかります。
地下鉄の駅で同行者をピックアップします。
今回は、自転車を持って行きます。
自転車は、下山してくる楓沢の下に置いておき、登山口まで車の回収に向かうときに使います。
支笏湖畔に流れ込む楓沢(普段は涸沢です。)の下にある紋別橋のたもとに自転車を置きます。
登山口は、そこから3~4キロほど先にあります。
心配していた雨が登山準備をしている間に止んでくれました。
どうやら天気予報は当たっているようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/04/c7f3e0d964ecc770d399ad76524332ce.jpg)
7:45分、登山開始です。
今日のコースは風不死岳北尾根コースです。
このコースは結構な急斜面が続きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/26/2068ec8345c18ff1ed60da2942eff038.jpg)
目の前に現れた巨木の倒木です。
右側に倒木を越えやすいようにザイルが張られています。
道南とはいえ、紅葉が進んできています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/05/44f5541cbba255d4fd10b000845e0077.jpg)
枝先が赤く紅葉しており、雨上がりの空気にマッチした空間となっています。
吹き出してくる汗をぬぐいながらドンドン登ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/58/af5e1cc22b90544e173156bcc40b8ada.jpg)
登るにしたがって後ろには支笏湖の青い湖面が見えてきます。
登山道は、雨上がりにもかかわらずスリップすることなく登れます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/70/a40d1e2cb29ce92d61649cf743b248b4.jpg)
秋らしい感じの登山道です。
雲がどんどん切れてきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/13/af2d5feabc9489f6157cc9e9b5ca4b0d.jpg)
支笏湖の向こうに恵庭岳が見えてきます。
9:15分、八合目まで登ってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/62/09c0bb1ce1832f484109e04afce54348.jpg)
ここから先は尾根が細くなり、ちょっと危険ポイントがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/cc/4eed5b4285c93d194c8a6e02f77cc5a1.jpg)
空が明るくなり、青空が広がってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/fc/c3cbb263c30d3995a5b3e5eea0955014.jpg)
山頂に続く尾根に登った時、すっかり青空が広がるいい天気になりました。
支笏湖の湖面の色も青さが増しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/ed/efff4697ef48b1c86de61f4f016ccc80.jpg)
進行方向には樽前山の大きな溶岩ドームが見えています。
9:50分、登山口から2時間ちょっとで山頂に着きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/80/58ae5cef98eccab43c99eec9682677c0.jpg)
山頂は風当たりが強いので少し降って風の当たらない場所で休憩を取ります。
休憩の後は樽前山との分岐に向かって降ります。
降りながら懸垂下降の練習ができる場所を探します。
今日の楓沢は懸垂下降をしなければいけない場所がありますので事前に練習をする必要があるのです。
適当な鎖場がありましたので、ここで懸垂下降の練習をします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/2d/28163eaa3a05b3da592e9f4709caed89.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/5d/f57ee8224384cc10e4e8901770fd3b7f.jpg)
彼女は懸垂下降をするのが初めてでした。
ATCの使い方などを説明して、まずは降ってもらいます。
この懸垂下降が楽しいといいますので練習を終了してさらに降ります。
樽前山へ向かう分岐を過ぎて見晴らしがよくなる辺りで地図を確認します。
楓沢への入口は特に標識がないので地図読みの正確さが試されます。
この時期は樹木の葉が落ちていますので見通しが良く、沢形を確認するのも容易です。
ここでいいかな? という地点から鹿道を使って降ります。
所々にピンクテープなどがありますので、どうやらコース取は間違っていないようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/99/5a010e50b262988ae94ec225641b6d26.jpg)
降るにしたがって両岸の岩が緑色の苔に覆われてきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/88/fa5cf041b083c7c4ff0e541d7e811655.jpg)
ここからは苔に覆われた両岸の岩を楽しみながら降ります。
足元は平らな砂地で、水は流れていません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/ac/dbf0e40a547484b2cde251b2746969cc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/af/b4ec05e65be7ae14fd55d22280c9e8d5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/13/fab77e46b9a7a92dab1cbbf98bef69c0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/9d/196d3c1a6da97bf14f40cb0255cdd00b.jpg)
まさに、不思議ワンダーランドな世界が続きます。
やがて最初の懸垂下降ポイントに着きました。
以前降った時と様子が違います。
沢の真ん中に大きな岩が崩れています。
落ち口を覗くと足元からスッパリと切れ落ちており、空中懸垂となりそうなのです。
初心者にいきなりの空中懸垂は危険ですので巻き道を使うことにします。
少し戻ると右岸にザイルが固定されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c0/643ff01f618abaa1424d2a0683edd77c.jpg)
固定ザイルを使って巻き道を登ります。
かなりぐるりと回り込み楓沢に戻ります。
休憩後、少し登って落ち口を見に行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/ff/70132c0845b5fa25e7a4ffe645fd3c49.jpg)
かなりの岩崩れがあったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/35/304e8bd39223db34966fa59600ba2f78.jpg)
落ち口ですが、左岸が大きく崩れており岩の色が違ってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/86/4b60574ff6c14ca749af5d0cb2d1a686.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/8a/7a7977b9dfca95bbff437c18a1ad2e83.jpg)
2本目の懸垂下降地点に来ましたが、ここも崩落が進み空中懸垂となりそうです。
やむなく、ここも巻き道を使って降ります。
途中の急斜面を懸垂下降で降ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/35/b72d46ba187f57322747d322391b9607.jpg)
練習の成果が生かされた場面です。
落ち着いて懸垂下降ができました。
ここから楓沢に戻ると3人の人たちに会いました。
彼らは、風不死岳に登り、楓沢の下から登って苔の回廊を見に来た人たちでした。
15:00分、紋別橋に到着、これで楓沢を降り終えました。
彼女にはここで待っていてもらい、私は置いておいた自転車で登山口へ車の回収に戻ります。
今日は、出だしは天気がパッとしませんでしたが、雨にも当たらず青空の下で風不死岳の山頂に立つことができました。
楓沢も日差しに輝く苔の回廊を楽しむことができました。
紅葉に苔を十分に楽しんだいい山旅でした。
☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★
楓沢の崩落ですが、どうやら9月6日に起きた北海道胆振東部地震の影響
のようです。
この先でも地震影響により岩の隙間が広がり崩落するおそれがあります。
楓沢に入る方は、このことを念頭に置いて十分に注意して歩いてください。
そろそろ初雪が山々に降る季節となり、登る山の選択に注意が必要な季節となりました。
あまり寒くないうちに道南にある風不死岳に登り、楓沢を降るルートに出かけることにしました。
10月12日
前日から雨が降り続き、天気予報では朝には止むという予報でした。
しかし、朝になっても小雨が降り続けている札幌でした。
でも、天気予報を信じて登山に出掛けることにします。
札幌から風不死岳の登山口まで約1時間半ほどかかります。
地下鉄の駅で同行者をピックアップします。
今回は、自転車を持って行きます。
自転車は、下山してくる楓沢の下に置いておき、登山口まで車の回収に向かうときに使います。
支笏湖畔に流れ込む楓沢(普段は涸沢です。)の下にある紋別橋のたもとに自転車を置きます。
登山口は、そこから3~4キロほど先にあります。
心配していた雨が登山準備をしている間に止んでくれました。
どうやら天気予報は当たっているようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/04/c7f3e0d964ecc770d399ad76524332ce.jpg)
7:45分、登山開始です。
今日のコースは風不死岳北尾根コースです。
このコースは結構な急斜面が続きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/26/2068ec8345c18ff1ed60da2942eff038.jpg)
目の前に現れた巨木の倒木です。
右側に倒木を越えやすいようにザイルが張られています。
道南とはいえ、紅葉が進んできています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/05/44f5541cbba255d4fd10b000845e0077.jpg)
枝先が赤く紅葉しており、雨上がりの空気にマッチした空間となっています。
吹き出してくる汗をぬぐいながらドンドン登ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/58/af5e1cc22b90544e173156bcc40b8ada.jpg)
登るにしたがって後ろには支笏湖の青い湖面が見えてきます。
登山道は、雨上がりにもかかわらずスリップすることなく登れます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/70/a40d1e2cb29ce92d61649cf743b248b4.jpg)
秋らしい感じの登山道です。
雲がどんどん切れてきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/13/af2d5feabc9489f6157cc9e9b5ca4b0d.jpg)
支笏湖の向こうに恵庭岳が見えてきます。
9:15分、八合目まで登ってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/62/09c0bb1ce1832f484109e04afce54348.jpg)
ここから先は尾根が細くなり、ちょっと危険ポイントがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/cc/4eed5b4285c93d194c8a6e02f77cc5a1.jpg)
空が明るくなり、青空が広がってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/fc/c3cbb263c30d3995a5b3e5eea0955014.jpg)
山頂に続く尾根に登った時、すっかり青空が広がるいい天気になりました。
支笏湖の湖面の色も青さが増しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/ed/efff4697ef48b1c86de61f4f016ccc80.jpg)
進行方向には樽前山の大きな溶岩ドームが見えています。
9:50分、登山口から2時間ちょっとで山頂に着きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/80/58ae5cef98eccab43c99eec9682677c0.jpg)
山頂は風当たりが強いので少し降って風の当たらない場所で休憩を取ります。
休憩の後は樽前山との分岐に向かって降ります。
降りながら懸垂下降の練習ができる場所を探します。
今日の楓沢は懸垂下降をしなければいけない場所がありますので事前に練習をする必要があるのです。
適当な鎖場がありましたので、ここで懸垂下降の練習をします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/2d/28163eaa3a05b3da592e9f4709caed89.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/5d/f57ee8224384cc10e4e8901770fd3b7f.jpg)
彼女は懸垂下降をするのが初めてでした。
ATCの使い方などを説明して、まずは降ってもらいます。
この懸垂下降が楽しいといいますので練習を終了してさらに降ります。
樽前山へ向かう分岐を過ぎて見晴らしがよくなる辺りで地図を確認します。
楓沢への入口は特に標識がないので地図読みの正確さが試されます。
この時期は樹木の葉が落ちていますので見通しが良く、沢形を確認するのも容易です。
ここでいいかな? という地点から鹿道を使って降ります。
所々にピンクテープなどがありますので、どうやらコース取は間違っていないようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/99/5a010e50b262988ae94ec225641b6d26.jpg)
降るにしたがって両岸の岩が緑色の苔に覆われてきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/88/fa5cf041b083c7c4ff0e541d7e811655.jpg)
ここからは苔に覆われた両岸の岩を楽しみながら降ります。
足元は平らな砂地で、水は流れていません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/ac/dbf0e40a547484b2cde251b2746969cc.jpg)
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まさに、不思議ワンダーランドな世界が続きます。
やがて最初の懸垂下降ポイントに着きました。
以前降った時と様子が違います。
沢の真ん中に大きな岩が崩れています。
落ち口を覗くと足元からスッパリと切れ落ちており、空中懸垂となりそうなのです。
初心者にいきなりの空中懸垂は危険ですので巻き道を使うことにします。
少し戻ると右岸にザイルが固定されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c0/643ff01f618abaa1424d2a0683edd77c.jpg)
固定ザイルを使って巻き道を登ります。
かなりぐるりと回り込み楓沢に戻ります。
休憩後、少し登って落ち口を見に行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/ff/70132c0845b5fa25e7a4ffe645fd3c49.jpg)
かなりの岩崩れがあったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/35/304e8bd39223db34966fa59600ba2f78.jpg)
落ち口ですが、左岸が大きく崩れており岩の色が違ってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/86/4b60574ff6c14ca749af5d0cb2d1a686.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/8a/7a7977b9dfca95bbff437c18a1ad2e83.jpg)
2本目の懸垂下降地点に来ましたが、ここも崩落が進み空中懸垂となりそうです。
やむなく、ここも巻き道を使って降ります。
途中の急斜面を懸垂下降で降ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/35/b72d46ba187f57322747d322391b9607.jpg)
練習の成果が生かされた場面です。
落ち着いて懸垂下降ができました。
ここから楓沢に戻ると3人の人たちに会いました。
彼らは、風不死岳に登り、楓沢の下から登って苔の回廊を見に来た人たちでした。
15:00分、紋別橋に到着、これで楓沢を降り終えました。
彼女にはここで待っていてもらい、私は置いておいた自転車で登山口へ車の回収に戻ります。
今日は、出だしは天気がパッとしませんでしたが、雨にも当たらず青空の下で風不死岳の山頂に立つことができました。
楓沢も日差しに輝く苔の回廊を楽しむことができました。
紅葉に苔を十分に楽しんだいい山旅でした。
☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★
楓沢の崩落ですが、どうやら9月6日に起きた北海道胆振東部地震の影響
のようです。
この先でも地震影響により岩の隙間が広がり崩落するおそれがあります。
楓沢に入る方は、このことを念頭に置いて十分に注意して歩いてください。
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