goo blog サービス終了のお知らせ 

井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

再びニセコへ!

2015-05-10 08:44:16 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 2日前にニセコ・ワイスホルンへ行って来たばかりですが、今日は同じニセコのイワオヌプリからニトヌプリを歩いてきました。
今日のメンバーはSz氏とKm氏に私の年寄り3人です。

4月28日(火曜日) 

朝6時の札幌を発って五色温泉に着いたのが8時を回ったところです。
登山準備をして五色温泉の駐車場を8:30分出発です。
   
 まずは、目の前の壁のような急斜面を避けて右手に回り込みます。
ちょうどイワオヌプリに向かって歩きます。
   
   左手に見える小さな沢の右から回り込むとイワオヌプリの真下に出ます。

   
   イワオヌプリの急斜面を登っている2人が見えています。

 私達はイワオヌプリを右手に見ながら真っ直ぐ進みます。
   
   正面に見えているのがニトヌプリです。
双コブの山頂が見えますが、地図では左のコブがニトヌプリの山頂ですが、山頂標識は右のコブにあります。
これは縦走路が右のコブ山に付けられているせいかと思います。

 左傾斜の急斜面をトラバースします。
後ろにはイワオヌプリのゴツゴツした姿が少しずつ小さくなっていきます。
   

 今日は天気も良く温かいので気持ちよく歩けます。
10:00分、右手のコブ山に到着です。
   

 ここからは隣のチセヌプリが大きく見えています。
   

 このニトヌプリとチセヌプリのコルには道路があり、すでに除雪されており通ることが出来ます。
ですから、車でコルまで登ってくるとこのニトヌプリには簡単に登ってくることが出来ます。
Ko氏の記念写真を撮ると直ぐに左のコブ山へ登り返します。

 左のコブ山には山頂標識がありません。
まずは一息ついてシールを外します。

 ここから目の下に広がる大斜面を一気に滑り降ります。
この1本は気持ちよかったです。
ジャケットも着ずに滑ったのですが、風が身体に当たりス-とする感触はまさに春のものです。
ここから再度シールを貼ってイワオヌプリを目指します。

 イワオヌプリの急斜面を一気に登り、11:00分山頂に到着です。
   
   目の前にドーンと控えるのがニセコの主峰ニセコアンヌプリです。
この時期にしては雪融けが早くかなり山肌が現れています。
こちら側の斜面を山頂から滑るのは無理のようです。

   
   山頂でも軽く休憩しました。

 さあ、ここからは山頂の左手にある沢から一気に滑り降ります。
どこにいたのかウサギがあわてて左手に走っていきます。
アッという間に滑り降りてしまいました。

 後は駐車場まで戻り、五色温泉へまっしぐらです。

 年寄り3人、今日は楽しく歩いて滑って温泉を楽しみます。
ニセコは最高のロケーションを持ってますね!

ニセコ・ワイスホルンを滑る!

2015-05-09 07:36:00 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 ニセコには何回か行っていますが、チセヌプリヤニトヌプリなどが多かったのです。
今回は、ニセコアンヌプリの陰に隠れた山ワイスホルンに行って来ました。

 4月26日(日曜日) 

この山にはスキー場があったのですが、今は廃業しており身売りされたようです。
花園スキー場から五色温泉に抜ける道路は冬期間は通行止めとなっています。
   
   ここから右手の林道を歩きます。
  
  その通行止めとなっている場所から林道を歩いてワイスホルンのスキー場跡を目指します。
9:00分、準備が出来たのでスキーで林道を歩きます。
   

   
   今日はピオレ山の会の方達3名に誘っていただきました。

 30分ほど歩くとスキー場跡に到着です。
ここで、ぞっとするものを目にしました。
   
   雪の重さで壊れ、風でボロボロになった建物です。

 ここからスキー場のコース跡を登ります。
   

高度が上がると目の前にゴツゴツしたイワオヌプリと端正なカーブを描いているニセコアンヌプリが綺麗な姿を見せてくれます。
   

そのニセコアンヌプリの山頂から北斜面を滑っている人達がいました。
   

羊蹄山も見えています。
   
   今年何回も滑った比羅夫ルートが見えています。

 2時間半ほど登ってやっと山頂が見えてきました。
   
   雪庇の張り出した山頂です。

 この山頂からはチセヌプリが間近に見えています。
   

 さらにチセヌプリの奥には目国内岳から岩内の海も見えています。
   

 今回一緒に登ったピオレ山の会の方々です。
    

 ここでゆっくり休憩したいのですが、今日は風が強く身体が冷えてしまいます。

滑降の準備が出来たので雪庇を乗り越えて谷に向かって滑り降ります。
この1本が楽しかった!
短い斜面ですが、傾斜があり満足な1本でした。

そこから登り返して、あとはスキー場を滑るだけです。
表面がデコボコして滑りずらかったのですが、そこは騙し騙し滑って何とか滑り終えました。

天気が良いので楽しい1日でした! 

今シーズン6度目の羊蹄山!

2015-04-14 21:26:02 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 何と今シーズン6度目となる羊蹄山へ登ってきました。
今回は、京極ルートからの挑戦となります。

 最近一緒に登っているUcさんからのお誘いです。
樽前山に一緒に登ったUdさんも参加予定でしたが、急に体調を崩し参加できず、私とUcさんの2人で登りました。

 3月12日(日曜日)

 天気予報では曇り時々晴れ、風の予測数値も標高1,500mで6m前後と絶好の天気です。
中山峠から羊蹄山がくっきりと見えます。
今日の天気はいい方に変わっているようです。

 集合時間の8時前に京極ルートの登山口に着くと車で溢れています。
   

 今日は、札幌山の会主催の「てっぺんから滑ろう!」という行事が行われている日でした。
この京極ルートの登山口には札幌山の会が所有しているログハウスがあります。
彼らはログに宿泊して、今朝、羊蹄山の山頂を目指しているのです。

 やがてUcさんも到着です。
 8:30分、さっそく登山準備をしてスキーで歩きます。
3百メートルほど歩くと立派な標識があります。
   

 そのすぐ前に1匹のエゾリスがしきりに口をモゴモゴさせています。
私達が近づいても逃げようともしません。
   

 ここからはカラマツ林の中を歩きます。
今日は気温が高いのでジャケットを脱いで薄着で歩きます。
雪の表面が薄く融けてシャーベット状になっています。
シールが利くのでドンドン登ります。
軽い休憩を挟んで登ります。

 
 やがて傾斜が増してきて樹木が疎らになってくると森林限界が地かずいてきた証拠です。
11:00分、標高1,350m辺りです。
斜度が一層増してきたのでスキーをデポしてここからはアイゼンを装着して登ります。

 軽くなった足でガンガン登ります。
森林限界から上は堅くクラストした斜面で所々氷化しているのです。
アイゼンがキシキシと音を立てて雪面に食い込みます。
ほとんど直登気味に登っていくと山の会の会員らしい方達が見えてきます。
スキーを背負っているので足取りが重そうです。
彼らを抜いて登ります。
   

   

 少し傾斜がゆるみ、すぐ上を雲がドンドン流れていきます。
山頂が近くなった証拠です。
やがて、左上方に人影が見えてきます。
山の会の人達が山頂で休んでいるようです。
   

   
 岩混じりになった最後の斜面を登るとお鉢の向こう側が見えてきました。

 12:50分、山頂に到着です。
正面に見えるのが比羅夫ルートですが、数人の人影が見えています。
   
   お鉢の底をのぞき込みましたが、誰も滑っていないようです。

 せっかくなので、記念写真を写します。
   
 
 お鉢の縁は風が強く、汗をかいた身体がすぐに冷えてしまいます。
私達は記念写真を写すとすぐに下山します。

 氷化した雪面が続くので降りは十分に気を付けなければいけません。
慎重にアイゼンの歯を雪面に食い込ませて降ります。
   

 上の方からカリカリ、ガリガリと大きな音が響いてきます。
山の会の人が2人スキーで滑り降りてくるのですが、斜面が氷化しているのでエッジが利いていないようです。
横滑りの体勢のまま軽い沢状の斜面を滑っていきます。
やっと止まりました!
見ている方がハラハラするような有様です。

 右に左に体勢を変えながら横滑りで降っていくのですが、1人が転んでしまいました。
「アッ!」と思いましたが、幸いに5mほど流されただけで止まることが出来ました。
この斜面をスキーで降るのは相当な技量が必要です。

 私達がツボ足で降っているのとスピードが変わらないのです。
それほど慎重に降っているのですが、足にくる負担は相当なものだと思われます。


 13:30分、森林限界のスキーデポ地点に着きました。
ここでゆっくり休憩を取ります。
私達は、ここから山頂往復を一気に済ませたので疲れもピークに来ています。
持ってきたゼリーを食べてお腹を満たします。
山の会の人達も私達の直ぐ下に集結しています。
しかし、なかなか全員が揃わないようです。

 15分ほど休んで私達もスキーで降ります。
何ということでしょう、登ってきたときには表面がシャーベット状に融けていた斜面が凍り始めているのです。
大きく弧を描きながら慎重に滑ります。
10分ほど滑り降りると斜面の様子が変わって表面がシャーベット状になっています。
こうなったらしめたものです。
ここからは快適にスキーが楽します。

 適当に曲がりながらドンドン降ります。
下の方に広い斜面が見えてくると登山口はもうすぐです。

 14:30分、無事に下山することが出来ました。

羊蹄山を見上げると、上の方にうっすらと雲がかかっています。
太陽は西の空へ回っているので陰となった京極ルートの気温が一気に下がったようです。

 車の横でUcさんがお湯を沸かしご馳走してくれたカップヌードルは温かく最高のご馳走でした。







 
   

今年5度目の羊蹄山でお釜の縁まで登る!

2015-03-24 20:40:44 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 今シーズンのうちに羊蹄山のお釜を滑ってみたいという野望を密かに持っていました。
今シーズンは比羅夫ルートを3回、真喜茂ルートを1回、計4回登っていますが、いづれもスキー中心の羊蹄山でした。
そのため森林限界辺りまでしか登っていません。

 天気予報を見ていると3月25日は風が弱いとの予報がでています。
おまけに天気も曇り時々晴れと絶好の天気なのです。
これを逃すと次にいつ行けるか分かりません。
一緒に登る約束をしていたOmさんも行けるといいます。
そんなことで、行って来ました。

 札幌を朝5時に発ちます。
7時前の登山口となる半月湖に到着。
さっそく登山準備をして登ります。

 さすがに平日とあっては登る人が少ないです。
私達の前の1人、後から外人さん達のグループが追いかけてきます。
このルートも4度目となれば慣れたものです。
1時間ほどで森林を抜けます。

Omさんはこのルートは初めてです。
簡単にお釜までのルートを説明します。

 しかし、今日の雪質はクラストした斜面です。
身長に登りますがスキーが横滑りしてくるのでスキーアイゼンを付けます。
このルートは西側から山頂へ登ることになるので斜面に日が当たってくるのが遅いのです。
   
   斜面に陽が射すとキラキラ光って綺麗です。

 さて2時間ほど登ってくると斜度が増してきます。
後発の外国人グループが私達より先行しているではありませんか。
彼らはスノーシューで直登しているので差が付いてしまいました。

 クラストした斜面がさらに堅くなってきます。
頑張って登りましたが1,200mであきらめシートラすることにします。
背中にスキーを担ぎ、ここからはアイゼンをつけて登ります。
   
     
 あえぎあえぎ登り、1,500m辺りで休憩を入れます。
目の前にはニセコアンヌプリがきれいに見えています。
   

 さあここからが正念場です。
苦しい登りが続きます。
 
 5時間ほどかかってやっと1,700m地点に到着です。
   

 ここからは傾斜が少しゆるみます。
   
    外人さん達のパワーには脱帽です。

 30分ほどかかって、やっと、お釜の縁まで登る事が出来ました。
   
    先行していた外国人グループです。

 目の前に三角点のある山頂が見えています。
   

 真狩側からお釜の底に向かって滑り降りた人がいます。
   

 しかし、私達にはお釜の底に向かって滑る体力が残されていませんでした。
私は1,700m辺りから太股の裏がつる有様。
とてもお釜の底から登ってくる体力はありません。
残念ながら今後の計画とするしかありません。

 お釜の縁は風もなく日差しもあるのでゆっくり体力を回復させることが出来ました。

   
    下をのぞき込むと避難小屋が見えています。

   
   せっかくなので記念写真をパチリ!

 40分ほど休んでから滑り降ります。
最初はハイ松に雪が吹き付けられたデコボコの斜面を降ります。
斜滑降で右に左に交わしながら降ります。
カール状のくぼんだ場所で少し平らな斜面があったのでそこは一気に滑ります。
すると、その縁に5~6人の人達が休んでいました。

そこから登ってきた大斜面を降ります。
斜面はクラストしている上にシュカブラでデコボコしています。
大きく斜滑降を使って降りますが、足の筋肉が悲鳴を上げてきます。
そんなことで騙し騙し降ります。
それでも登るスピードに比べるとスキ-ですので格段に早いです。

 途中から雪面の表面が融けています。
その斜面がまた何とも滑りづらいのです。
ここも我慢して滑ります。

 そんなこんなで苦労の連続ですが、やっと、森の手前まで滑り降りることが出来ました。
   
   自分たちの滑り降りた斜面を見上げるのは何といい気分です。

 ジェットコースターのような森の中のトレースを滑り降りると駐車場です。
3時を少し回った時間に降ることが出来ました。

 今日はとても満足な1日でした!!

   
    帰り道、倶知安郊外から見た羊蹄山です。
    手前に見える池は、羊蹄山から吹き出した湧き水を溜めて作った池です。

 

ニセコ・シャクナゲ山(ビーナスの丘)を滑る!

2015-03-22 21:06:20 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 ここ毎週ピオレ山の会に人達とスキーを楽しんでいます。
3月15日(日曜日)は、ニセコにあるシャクナゲ山へ行って来ました。

 今回もUcさん、Ocさん、Ssさんと一緒です。

 今は廃業しているチセヌプリスキー場の駐車場に朝9時集合します。
すでに駐車場は満杯の状況です。
天気はあまり良くなく、風があり視界もあまりありません。
それでもスキーの準備をして、まずはスキー場を登ります。

 雪質は堅くクラストしておりこれを滑るのは大変だと思いながら登ります。
トレースが数本付いていますので適当に選びながら登ります。
スキー場の最上部にある利府通り場まで登るとシャクナゲ山方面に歩いていくグループがいます。
その後に続いて歩きます。

 シャクナゲ山とチセヌプリのコルまで来ると風の強さが一層増してきます。
左からの風に負けないように登りますが、視界もドンドン無くなってきます。
そこでこのまま登ってもシャクナゲ山から滑るのは大変です。

そんなことで右手にカジを切り、通称ビーナスの丘の斜面を目指してトラバースします。
少し回り込むと風が弱まります。
視界の無さは相変わらずですが、それでも100mは見えているので大丈夫です。

 クラストした雪面をトラバースしながら滑り降りるポイントを探します。
どうやらこの辺りがよいかと思い、シールを外して滑降の準備をします。

 ここから1本滑ります。
曇った空と斜面の白が混ざり合いホワイトアウト気味ですので平衡感覚が微妙に狂います。
騙し騙し滑りますが、クラストした斜面の所々にうっすらと積もった雪もありなかなか難しい斜面となっています。
それぞれが思い思いに滑り降ります。

 滑るところは動画をご覧ください。

     ニセコ・シャクナゲ山(ビーナスの丘)を滑る!
     

 さて、2本滑ったところで帰ることにします。
コルまで戻り、帰路はスキー場へ戻るのではなく手前の尾根から滑り降ります。
途中で1回シールを付けて登り返しますが、スキー場の下の方へ上手く戻ることが出来ました。

 天気が悪く風も強かったのですが、「楽しかった!」といってくれたのが救いです。

今シーズン3度目となる羊蹄山・比羅夫ルート!

2015-03-11 22:38:37 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 先週末(3月1日)に私達が余市岳で山スキーを楽しんでいるその同じ山域で遭難事故が発生しました。
詳細はこの記事の前の記事の後段に書いておりますが、ニセコ周辺をエリアにするガイドが3人のお客を余市岳に連れてきた遭難でした。
事故原因はスノーモービルに頼った安易な計画とガイドの準備不足(天候や山域の情報)です。

 3日の朝、遭難救助に入っていた自衛隊に無事に発見されました。
ガイドは、「天候が急変して猛烈な吹雪で視界もないので体力に余裕のあるうちに雪洞を掘ってビバークした。」といっていましたが、この日の午後から天候が崩れるのは予報でもはっきりしていました。
また、彼らが入っていた場所からスノーモービルに頼らなくとも視界が悪くても避難するルートはあります。

 そもそも、冬山で天候が急変するのは珍しいことではありません。
それに耐えられる計画を立てるのがガイドではないでしょうか。
お粗末なガイドといわざるを得ません。


 さて、羊蹄山の比羅夫ルートにすっかり魅了されてしまいました。
3月8日(日曜日)、先週の余市岳に引き続きピオレ山の会の人達を案内してきました。

 朝8時に登山口となる半月湖に集合。
すでに15台ほどの車が駐車しています。
狭い駐車スペースはすでに満車の状態です。
少し下がった道路に通行する車の邪魔にならないように車を止めます。

 今日はとてもいい天気です。
さっそく準備をしてハイクに入ります。
ルートは堅く踏み固められています。
昨日も相当の人数がこのルートに入ったようです。

 30分ほどでエゾマツの人工林を抜けました。
   
   山頂までくっきり見晴らすことが出来ました。

 よく見ると、もう、森林限界を越えた辺りにゴマ粒のように登っている人達の姿が見えます。
休憩を取って進むルートを見極めます。
開放されている右の斜面はクラストしていると思われるので、今日は左にルートを取って進みます。

 このルートにも先行する人達が付けたトレースがあるので使わせてもらいます。

 急で狭い尾根を抜けると一気に開けた斜面にでます。
   
   この斜面を登っているとボーダーが2人滑り降りてきます。
話を聞くと7時に登りだしたとのことです。
そして、1,200m以上はクラストしてしているので、そこから降りてきたといいます。

 この斜面の中央部を避けて左側を登ります。
   
   気温も高く快晴無風ではジャケットを着ていると汗ばんできます。
今シーズン初めてジャケットを脱いでフリース姿で登ります。

 斜面の斜度が30度を超えてきます。
森林限界が近づいてきました。
斜面の所々が堅くクラストしています。
こんな所ではシールが利かずスキーが下に滑ってしまいます。
そろそろ限界かと思い周囲を見回し、右手に見えるエゾマツが数本生えている地点を私達の最終到達点とします。

   

   
   ニセコアンヌプリがよく見えています。

   
   ちょっと遅れていたメンバーも到着します。

 さあ、滑降の準備は出来ました。
あとは、思いっきりこの斜面を楽しむだけです。

 ちょっと重めでしたが粉雪を楽しむことが出来ました。
   
   この時間になっても風がありません。
森林限界を越えて登っている人が羨ましくなりました。
   
   
   私達が滑った斜面は赤い線で示した斜面です。
ここの雪はまあまあの雪質でした。

 最後に記念写真を写します。
   
   良い斜面を滑り降りると自然に笑顔がでできます。

   

立て続けに羊蹄山へ!

2015-02-27 19:37:00 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 羊蹄山に毎年通ってスキーに乗ってます。
今まで、真狩から墓地の沢ルート、京極ルート、京喜茂ルートなどを滑ってきました。
今年は、新しい場所を求めて新陽ルート(真喜茂ルート)を先日滑りました。
しかし、比羅夫の登山口から夏道の尾根の右側にいい斜面が広がっているという情報があるのです。

この比羅夫ルートでは夏道を登って滑り降りたことがあります。
いい斜面があるという魅力的な情報を無視はできません。
さっそく出掛けてきました。


 2月22日(日曜日)

 ここ1週間は雪が全く降っていません。
きっとガリガリにクラストしているであろう斜面が想像できるのであまり気の進まないスキーでしたが、新しい斜面ですので偵察を兼ねて行ってみることにしました。
今回のメンバーにはOn氏の友達で屋久島でガイドをしているYw氏も加わりました。

 7時に札幌を発ち8時30分に登山口となる半月湖に到着しました。
 

ここで登山準備をしてルートの入口を捜します。
すると探すまでもなく道路の右手にトレースがはっきりと残っています。
このトレースを使わしてもらい森の中へ入ります。

エゾマツの人工林を歩きます。
30分ほどで森を抜けると目の前に羊蹄山がドーンと聳えています。
山頂まで続く広い斜面が一望できます。
これは期待できます。
 

 
正面にニセコアンヌプリが見えています。

 登るにつれてトレースやシュプールの跡が残るクラストした斜面が現れます。
この斜面では気持ちよく滑ることは無理のようです。
それでも森林限界までは登らねばと滑る雪面を気遣い慎重に登行を続けます。
   

 堅くクラストした雪面ではシールの利きも今ひとつです。
そんなことで1,100m辺りで登るのをあきらめ降ることにします。
辺りを注意深く見ると夏尾根に近い方が雪質が良さそうです。
みんなと相談して浅い沢型を渡り斜面を移動します。

 この斜面が思いの外良いのです。
クラストした斜面なのですが、表面にうっすらと雪が積もっています。
このためエッジが利いて気持ちよく滑ることができます。

 初めての斜面ですので短めの距離に区切って滑ります。
気持ちいい!といっていると、すぐに斜面が終わってしまいます。
今日はここまで、と気持ちよく滑ったところで京極温泉へ直行です。

 しかし、この斜面はなかなか良いです。
降雪があればすぐにでも来ようとはなしながら駐車場を後にします。


 2月25日(水曜日)

 前日、後志地方に少し降雪がありました。
この情報に心躍らせて、再度、羊蹄山・比羅夫ルートにやってきました。
前回からわずか3日後のことですが、今回は登山口で5センチほどの粉雪が積もっています。
これは期待が持てます。
   

 身支度もそこそこにさっそく出発します。
森の中も5センチほどの積雪があります。
それが、森を抜けると15センチほどの深さになっています。
天気は上々、抜けるような青空に真っ白な雪面が雲に隠された中腹まで続いています。
   
 
   
    山際の雪面が青く輝き幻想的な光景でした。

 この斜面をハイクするのは本当に気持ちがいいです。
樹氷が青空に映えます。
   
   綺麗です。言葉がありません!

登るに従って雪の深さが20センチほどになってきます。
ますます期待が高まります。

 しかし、その雪も森林限界に近づくと下のクラストした斜面が現れてきます。
積雪が風で吹き飛んでいるようです。
広い斜面でも微妙に雪の深さが違うのでそこを選んで登ります。
   

 前回登った地点を過ぎると新たな積雪はほんの数センチとなります。
これ以上登ってもスキーにならないと判断してここから滑り降りることにします。
   
   ニセコも綺麗です。

   

   
   樹氷の美しさ、息をのむ美しさです。

   
   早くも雲がわいてきます。


 ここからは、くるぶしが埋まるくらいの極上パウダーを楽しむことができました。

 2日間の滑りを編集した動画をご覧ください。
羊蹄山・比羅夫ルートを滑る!



今シーズン初めての羊蹄山!

2015-02-14 15:01:41 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 もう2月に入っているのに今シーズンはまだ羊蹄山へ滑りに行っていませんでした。
今回、ようやく羊蹄山の初滑りを楽しんで来ました。

 2月12日(木曜日)

 札幌を朝6時に出発してメンバーを拾いながら羊蹄山を目指します。
今回のメンバーは、On氏、Sz氏、Sg氏に加えキロロを一緒に行ったKm氏と私の5人です。
中山峠を越えるときに天気がいいと羊蹄山が見えるのですが、今日は暑い雲の中です。
まあ、風がないので良しとしましょう。

 今回のルートですが、メンバー全員が初ルートとなる通称新陽ルートとか、まっきもルートなどと呼ばれている尾根です。
登山口は真狩市街の少し喜茂別よりにある駐車帯(休憩所)となります。
ここは車を駐車して休憩できるように除雪された場所なのです。

 車が1台もいない駐車場に車を止めて出発の準備をします。
ここから羊蹄山を見ても厚い雲の中で見えません。
   
    洒落た街路灯の向こうに羊蹄山があります。

 幸いなことにトレースが残っています。
今回はこのトレースを使わせてもらいます。
8:40分、ハイクを始めます。
   

 すぐに雑木林に突入します。
この雑木林、結構樹木の密度が濃いです。
視界が遮られまるで迷路のようになっています。
トレースを忠実に追いかけますが、自分でも方向を確認しながら歩きます。

林道を1本横切ります。
さらに登っていくと広く開けた場所に出ます。
ここから小さな沢の中にトレースは伸びています。

 ほどなく小さな砂防ダムが有り、ここから右岸に登り、あとはこの沢に沿ってどんどん登ります。
1時間ほど歩いて小休止します。
風がないので少し汗をかいてきます。
適当に温度調整をします。

 私は、ハイクする時には薄着で歩きます。
ですから長い休憩を取るとすぐに体が冷えてしまいます。
冬のハイクは、ゆっくりペースで歩きあまり汗をかかないようにしなけでばなりません。
といっても、これが難しいのですが、こまめに服装を調整します。

   
   開放面に出てきました。
目の下には車を止めてきた駐車場が見えています。
メンバーの息も整い、快適なハイクが続きます。

   
   どんどん斜度が増してきます。
初めてのルートですので辺りの様子を目に焼き付けます。
樹木もまばらな斜面ですので帰りの滑りが楽しみです。

   
   樹氷が綺麗です。
雲が切れて青空が顔を見せてくれました。
   
   青空に樹氷が映えます。

 晴れては曇りの繰り返しですが、どんどんきつくなる傾斜に負けない様にジグを切って登ります。

   
    上部の樹木が一層まばらになってきました。
森林限界が近づいたようです。
   
   
   ここでちょっと休憩を入れます。

 食べ物を口に入れて飲み物を飲むとまた力が沸いてきます。
この辺りで標高千メートルは超えました。
もう少し頑張って登ります。

 標高1,250mが森林限界でした。
一瞬、雲が切れて山頂部まで見えましたが、すぐに雲に隠れます。
雪面がクラスとしてきたので今日はここから降ることにします。

 風を避けて滑降の準備をします。
いつもながら緊張する時間です。
というのは、滑降準備にはやらなければいけないことが沢山あるからです。
シールをスキーから外し、スキー靴を滑降モードにします。
あとはヘルメットをかぶりゴーグルをつけて手袋を交換してなど細かな支度をこなさなければなりません。

 さあ、最後にチェックして滑降です。
滑降の様子はユーチューブにアップしましたので見てください。
  
 
      2015 2 12 羊蹄山・真狩~喜茂別ルート
    


  最後にGPSログを貼り付けた地図を載せておきます。
   
   くれぐれも、万全の準備をして山に入ってください!!

今年も最初はチセヌプリへ!

2015-01-04 21:07:36 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 お正月の「食べては飲む!」という怠惰な生活に喝を入れるために今年もチセヌプリへ行ってきました。

 札幌から2時間強という時間でニセコ地区の西の端にあるスキー場に到着です。
スキー場というのは正しくなく、かってスキー場だったというのが正しい言い方です。
    
     今はシーンと静まり返ったスキー場跡です。

 このスキー場からチセヌプリに登ります。
今回は、昨年も一緒に登ったUcさんです。

 10:00分すこし前、ゆっくりと準備をしてまずはトレースをたどります。
このスキー場だけを楽しむ人もいるようです。
トレースを登っていくと、突然、右足が後ろに流れます。
シールが外れてしまいました。
今回は、以前使っていたカービングスキーを久しぶりに使おうと思って持ってきたのですが、シールの糊の付きが悪くなっているようです。
昨シーズン一度も使わなかったのですから仕方がないかもしれません。
とりあえず、ビニールテープをスキーの前後2カ所ほど巻いて応急処理をします。

 今日は風もあまり吹いて無く小雪がちらつく程度の天気です。
まずは、上々のコンデションでしょうか。
スキー場のリフト降車場が見えてきました。
トレースが左の方へ付いています。
チセヌプリには右手に進んでいかなければなりません。

 ここからは、私達がトレースを付けなければなりません。
いったん沢型の中へ少し下ってから登ります。
雪はスネぐらいの深さです。
順調にラッセルをします。

 体調は最高です。
除染作業で得た心肺機能により息切れすることなく快調に登ることができます。
Ucさんが、「ラッセルを替わります。」と言ってくれたのですが、まだまだ動けるのでそのまま私がトップで登ります。
時折、上空の雲が切れて山頂の方向が見えることがあります。
それを記憶して進行方向を修正します。

 森林限界を超えるとクラスとした雪面にシュカブラができています。
風も出てきました。
この山は日本海から吹き付ける季節風がまともに当たる山なのです。
時折強く吹く風に負けないように辛抱しての歩きが続きます。

 フット傾斜が緩くなったと思ったら目の前に山頂標識らしい棒が見えてきました。
11:35分、山頂に到着です。
視界があまりありません。
強い風が吹く中でシールを外し滑走の準備をします。

   
   今年初めてですので記念写真を1枚写しました。

 昨年は、このまま登ってきた方へ降ったのですが、今回は東側にあるニトヌプリへ向かって降ります。
山頂部はハイ松に吹き付けた雪が小さなモンスターのようになっています。
2人で方向を確認して進みます。

 山頂部から少し降っただけで風の当たりが和らぎます。
さらに少し降ると下の方が少し見えてきました。
滑り出す方向を確認して滑走します。

 慎重に滑り出したのですが、15mほど降ったところでいきなり足下が掬われたようになり転んでしまいました。
よく見ると雪庇が1mほど張り出しているのです。
後から滑ってくるUcさんに雪庇のあることを伝えます。

 ここからの滑走が楽しかった!!
雲が切れたのか一気に視界が開けて滑り降りる斜面全体が見えるのです。
ちょっと重めの新雪の中に思い思いのシュプールを刻みます。

 もったいないので途中で1回止まります。
後ろを振り返ると大きな斜面に私達だけのシュプールが目に飛び込んできます。
さらに滑って道路まで降ります。
ここで一休みします。

 軽くミルクティーを飲んでおやつを食べます。
スキーにシールを付けて、再度、ニトヌプリに向かって登ります。
しかし、ニトヌプリの山頂まででなく適当なところまで登って降ることにします。
この辺りはどこを滑っても楽しめる斜面だらけなのです。

 適当なところから下にある道路に向かって滑ります。
この雪がまたいい雪でした!!
今日は、2度も美味しい思いをしてしまいました。

 道路に出るとトレースがあるのでそれを使わせてもらいました。
降りの道がよく分からなかったのでトレースを使って車道を降ります。
ニトヌプリへ登る通常ルートに出ました。
ここまで来ると五色温泉までの車道にすぐ出ます。

 いけないことなのですが、チセの駐車場までは車道をスキーで降りました。
13:35分、駐車場に戻ってきました。
約3時間半ほどの行程でしたがとても楽しめた1日でした。

 

羊蹄山でリハビリ登山!

2014-07-06 20:36:34 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 風邪からの回復もようやくといったところです。
咳の方もだいぶん楽になってきたのでこの辺でリハビリ登山をしなければと思っていました。
そこで羊蹄山へ行ってみることにしました。

 羊蹄山は登山口から火口壁まで揺るみない登りが続きます。
この登りにどのくらい身体が耐えられるかで今の状態を判断しようと思いました。
その他には、新しくなった避難小屋を見ておきたいという理由もあります。

 羊蹄山には、比羅夫、真狩、喜茂別、京極からの4コースがあります。
この4コースのうち、今回は比羅夫コースから登ることにしました。
この比羅夫コースを登るのは45年振りとなります。
20歳の頃、1年だけ倶知安に住んでいたことがあります。
この時に2度ほど比羅夫コースを登ったことがあります。
それ以来の事ですから45年振りに歩くことになります。


 7月5日(土曜日)

 朝6時に札幌を発ち、比羅夫コースの登山口に着いたのは7時40分です。
すでに駐車場は満杯です。
   

 早速、登山準備をして出発です。
空気はヒンヤリとして気持ちがいいです。
   
   登山口で入林許可のカードを記入します。

 ここからは気持ちのいい林の中を歩きます。
   
   マイナスイオンが満載ですね。

 コースは沢の奥に向かったゆっくりとした登りが続きます。
ドン詰まりが1合目となります。
ここから尾根に向かってジグを切って登ります。
このコースは合目の表示がしっかりと付けられています。

 ジグを切って尾根に乗るとあとはこの尾根を忠実に登っていきます。
   
    後ろからラジオの音が聞こえてきたと思ったら黒い1団が足早に横をすり抜けていきます。
トレランの人達でした。
この人達の他にも次々とトレランの人達が登ってきます。
このコースは、トレラン専用か?と思ったくらいです。

 1時間で3合ほどを順調に登ります。
体の調子もいいようです。
呼吸は苦しくないし、足も上がります。

 2度ほど休んでようやく森林限界を超えました。
   
   火口壁に繋がる砂礫地が見えてきました。
ここまで来るとお鉢の縁までもう一息です。

   
   お鉢の縁に到着です。
 正面に山頂が見えています。
ここまで約3時間、まあまあのペースで登ることが出来ました。
お鉢は風が強いので汗で濡れた上着が冷たくなってきます。
以前だとこの冷たさが気持ちよかったのですが、最近はすぐに身体が冷えて震えが来るほどです。

 ウィンドブレーカーを着ると暖かくなるのですが、強い日差しの中ですので今度は暑くなってきます。
この辺の体温調整が難しくなってきました。
これも歳のせいですね。

 上空をペリコプターが飛んできて2度ほど旋回してホバリングをしています。
   
   小屋の上空も通過しただけですので事故ではないようです。

   
    中央火口の底には雪融け水が溜まって沼が出来ています。

   
   京極コースの分岐点です。
沢山の若者が休んでいました。

 30分ほど歩いて11:30分、山頂に到着です。
   

 この山頂の真狩側には休んでいる人が沢山いました。
   
   私のこの風陰で昼食休憩を取ります。

 どうやら大学のワンゲルらしい若者達のようです。
女の子がペットボトルの水を花にかけています。
話を聞いていると2リットルのペットボトルを5本荷揚げの練習で担ぎ上げたようです。
こんな練習が出来るのは若いからですね。

 そうそう、私達も高校生の時には夏の合宿では男子は30キロ、女子でも25キロを背負って歩いていました。
いまではとても無理ですが、若いときには出来るのですね。

 13時に山頂を後にして避難小屋へ向かいます。
山頂から真狩ルートへ向かって歩く方が幾分短縮できるのですが、こちらは火口壁に出来た岩が積み重なった所を歩かねばなりません。
右手の火口壁から落ちるとただでは済みません。
注意しながら歩きます。

 小1時間掛かって避難小屋に到着です。
   
   この通り小さいですが立派な小屋が出来ていました。
   
   
   1階の内部の様子です。
   ストーブは石炭のようでした。

   
   2階は中央に通路があり、左右に一段高くなって寝るところがあります。
   下の部分はザックなどの物置でしょうか。
2階には冬季用のドアもありました。

 この小屋は、真狩コース側に大きな雪渓が残っており、ここの水を自分で汲みに行かなければなりません。
しかし、この雪渓がいつまで残っているのか? 疑問が残るところです。

   
   小屋の全景です。
   左手の大きな小屋が古い小屋です。
   同じような形ですが、右側の小さな小屋が新しい小屋です。
 この小屋には、夏期の間だけ小屋番が常駐しています。

 今度はぜひ1泊してノンビリと小屋の生活も楽しみたいと思いました。

 帰りは、登山道をドンドン飛ばして15時少し前に駐車場へ戻りました。
登り3時間半ほど、降りは3時間ほどでしょうか。

 どうやら体調は大丈夫のようです。
あとは気力の問題でしょうか。


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

  ここで、今回の羊蹄山で見かけた花を紹介します。

  
   エゾノツガザクラ

  
   エゾウコギ

  
   チシマフウロ

  
   イワブクロ

  
   珍しくイワブクロとエゾウツギが一緒に咲いていました。

  
   マルバシモツケ

  
   イワヒゲ

  目に付いた花はこのぐらいでしたが、登山道沿いに咲いていた花だけですのでもっといろいろな花も咲いていたかもしれません。