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井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

羊蹄山・マッキモコースを滑る!

2016-04-27 21:20:50 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 ブログの記事を更新していませんが、それなりに活動しておりました。
 ご無沙汰していた記事を何とか思い出しながら書いてみたいと思います。

 3月22日(火曜日)

 この日は羊蹄山のマッキモコースを滑ってきました。
メンバーは4人です。
私とOn氏は昨年滑ったことがありますが、今日はこのコースが始めてとなる2人の女性を案内して滑ります。

 羊蹄山の周りにある京極町から真狩村へ向かって車を走らせます。
すると、真狩村の手前の右側に車が休憩できるように設置された駐車帯があります。
この駐車帯がスタート地点となります。

 8:30分、準備が出来たのでスタートします。
 融雪剤が撒かれ少し黒くなった畑の上を歩いて羊蹄山を目指します。
   
   ここから見える羊蹄山は裾の一部が見えるだけでほとんどが雲の中です。

 しかし、今日の天気予報は晴れですのでまずは雑木林へ突入します。
このルートの最初の難点がこの雑木林です。
林の中にはいると視界が閉ざされてしまいます。
間近にあるはずの羊蹄山も見えないのです。
そこで、磁石を切って進みます。

 幸いなことに予定していた場所にうまく出ることが出来ました。
   
   ここからは目の前にドーンとした羊蹄山が見えるはずですが、やはり雲の中に隠れたままです。

 後ろを見ると晴れており、尻別岳がくっきりと見えています。  
   

 目の前に見える斜面をドンドン登ります。
このルートは2回目ですのでおおよその地理は頭に入っています。

 針葉樹の林の中をドンドン登るに従って天気の方も良くなってきます。
陽が当たると汗が噴き出してきます。
今日の雪は。クラストした斜面の上にうっすらと降った雪が積もっています。

   
   尻別岳の北面が見えています。
今年はこの尻別岳の南面を2度ほど滑ったのですが、この北面の雪を滑りたいと思っていました。
せっかくの機会ですのでよく観察して来年に備えます。

 約3時間ほど登り、森林限界となりました。
標高で1,200mほどでしょうか?
この上は堅くクラストした斜面ですのでスキーで滑るには危険性が高いので、今日はここまでとします。

 ここで、シールを外し、滑降の準備をします。
ここからの滑降が楽しかった!!

 表面はクラストしていますが、表面にうすく積もった雪がスキーを横滑りさせてくれるので気持ちよく曲がれます。
4人ともスキーを気持ちよく走らせます。

アッという間にいい斜面を滑り降りてしまいます。
その後は、雑木林の中をトレースを外さないように駐車帯を目指します。

   
  
 駐車帯に着いて後ろを振り返ると羊蹄山が姿を見せてくれていました。
今日も一日楽しませてくれた山です。
ありがとう、羊蹄山!!

2016年3月9日・目国内岳を滑る!

2016-03-18 20:38:34 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
前回は渡渉点が開いていたため登れなかった目国内岳へ行ってきました。
今回も怪しい天気予報ではありましたが、青空が顏を出したと思ったら視界が無くなるなど波乱な天気でした。

 今回は、友達の友達に輪が広がり、初めてお会いする方5名を含み11人でのスキー登山となりました。
遠くは函館から駆けつけてくれた3人を含んでいます。
また、登山用品を販売しているお店の人が秀岳荘、パタゴニア、好日山荘と多彩なメンバーが集まりました。

  3月9日(水曜日)

 8:30分に新見温泉集合でしたが、札幌から来る1名がちょっと遅れるとのことです。
9時まで待ってましたが来ないので先に出発することにします。
   
   駐車スペースには私たちの車しかいません。

 9:00分、まずは道路を歩きます。
そして、沢へ入るのですが、ここでミスをしてしまいました。
渡渉点の手前で沢に入ってしまったため沢の中を登ります。

   
   これがスリル満点なのです。
 沢の中は流れが顏を出しているところがあり、スノーブリッジを渡らなければなりません。
慎重に体重をかけても大丈夫か確認しながら渡ります。
開口部のある場所で急斜面なところには緊張感がマックスになります。
全員無事に尾根に登ったところで休憩を入れます。

   
   ここで休憩をとっているところに遅れてきた人も合流できました。
ここからは11人が揃って登ります。
今回は、テレマークが1名、ボードが2名で後の人はスキーです。
ボードはスプリットタイプのボードですので板の真ん中で左右に分離します。
その2枚の板をスキーのようにシールを貼って登るという画期的な板です。

 森林限界を越えるとまともに横風が吹いてきます。
西風ですので左から吹き付けてきます。
左のほほが冷たくなり、鼻の左側の感覚がなくなってきます。
軽い凍傷気味ですのでフードをずらして左側の風を避けます。
   

   
   目指す山頂は目の前ですが、ここから斜面の傾斜が増してきます。

 登るにしたがって視界が無くなってきます。
斜面もクラスとしてきます。
バードの人達がシール登行をあきらめ靴にアイゼンをつけます。
初めてアイゼンを付けるようで手間取っています。
その間ドンドン視界が無くなり、ホワイトアウト状態になってしまいました。
やっと、アイゼンを装着できたので山頂目指して登ります。

 少しずつ視界は戻ってきます。
やっと、山頂の岩に到着です。
12:15分、山頂に到着です。
   
   先に到着していた人は背中から吹き付ける爆風に身体を持っていかれないように岩陰に身を潜めていました。

   
   スキーをデポした所でもう1枚!

   
   滑降準備をしていると空が晴れてきます。
チセヌプリ方面が顔をのぞかせてくれました。

 それがあっという間に雲の中。
   
   滑走しようという時には視界があまりなくなってきました。
それでも、パッと下が見えた時に滑り降ります。
これがなかなか難しい雪です。
クラストしてカリカリした斜面と雪が溜まった斜面が混在しているのです。
何とか、騙しダマし滑り降り、下で休憩を入れます。

 ここで天気が回復。
ここからは楽しく滑ることができました。
硬い斜面の上に薄っすらと粉雪が積もっています。
皆さん気持ちよく滑ることができました。
 
 短いですが、雰囲気が伝われば・・・
下の動画を見てください。

2016年3月9日・目国内岳を滑る!




 さて、下山後は新見温泉の湯船に突入です。
スキーの後の温泉は格別です。
冷たくなった手足にお湯の温かさがジンジン沁みてきます。
スキーの後の一番のお楽しみです。


 この新見温泉は2軒の宿がありますが、この3月で廃業するとのことです。
この楽しみが無くなってしまうかと思うと残念でなりません。

 どなたか、経営を引き継ぐ方はいませんか!!

尻別岳を初めて滑る!

2016-02-22 19:05:30 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 以前からズーッと気になっている山がありました。
それは尻別岳です。
この山は、ルスッツリゾートがある山域となっています。
喜茂別町から羊蹄山やニセコに向かって走ると左側に見える山です。

 開放された斜面が目につくのですが、かなりの急斜面です。
数年前にこの山で雪崩事故が発生しており1名の命が失われています。
そのほか雪崩事故で骨折した事故もあり、ちょっと危険な山でもあります。

2月3日(水曜日)

 そんな山ですが、今回初めて滑りに行ってきました。
留寿都町から真狩町へ向かうとスキー場の裏側の谷へ向かう林道があります。
夏には尻別岳への登山口になるところです。
ここから稜線を目指して登ります。
 
   
 登山準備をして8:45分、先行者のトレースを辿ります。
上空は明るいものの、登山口から山は見えていません。
山は雲の中に隠れています。

   
   防風林らしい松林の横を歩きます。
   ちょっと、北海道らしい景色です。

 林道を歩いていくと数年前に起きた雪崩事故の啓発板があります。
ここから左に曲がり緩い坂を上っていきます。
やがで目の前に開放された斜面が見えてきます。
しかし、今日は雲の中で上部は見えません。
左手の開放された真っ白な斜面が雪崩事故を起こした斜面です。

 トレースは右手の林の中を登っています。
そのトレースを使って登りますが、先行者はボードの人のようです。
直登気味に登るトレースだとスキーで登るには傾斜がきつすぎますので私達用に新しいトレースを作ります。
   

 10:15分、稜線に到着です。
   
   尻別岳の山頂は、さらに、右手へ行かなければなりませんが、私達はスキーを滑るのが目的ですので山頂には行きません。

   

 雪庇の根元をよく見ると亀裂が入っています。
やはり、この雪庇は危険なのです。
視界が無いこともあり、今日は林の中を中心に滑ることにします。

 ほどほどのパウダーを楽しみ、登り返してもう1本滑ります。
私達以外にもガイドツァーの6~7人グループも滑ってきます。

 初めての尻別岳でしたが、なかなかいい斜面があるようで、楽しめそうな場所です。
雪崩事故があっても入る人が絶えない魅力のある斜面が沢山ありそうです。
今度は北側の斜面も滑ってみたくなりました。

 それでは、今回の滑りも動画で見てください。

     2016年2月3日、尻別岳を滑る!

ニセコ・シャクナゲ山を滑る!

2016-02-14 08:47:19 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 昨年は強風のため登ることが出来なかったニセコ・シャクナゲ山を滑ってきました。

 1月27日(水曜日)

 チセヌプリのスキー場駐車場に着いたときは数台しかいなかった車が、アッという間にドンドン車がやってきて駐車場を埋めていきます。
   
   ものの15ほどで片側が埋まってしまいました。

 さて、スキーにシールを貼ったり登山準備をします。

 8:40分、出発です。
まずは地セヌプリのスキー場を登ります。
左側から自衛隊の人達が登ってきます。
   
   彼らは仕事ですので先に登ってもらいます。
ソリを数人で引きながら登っています。
「どちらまでですか?」と聞くと、今夜はチセヌプルの下に雪洞を掘って宿泊するとのことです。
道内各地から集まった隊員さんのようですので精鋭部隊なのでしょう。

 スキー場の中を雪上車のトレースがジグを切って付けられています。
このトレースを使わせてもらいながらドンドン登ります。

 後ろから陽気な一団が追い付いてきます。
   
   フランス人達が6~7人にぎやかに話をしながら登ってきます。

 スキー場の上まで登って一息入れます。
ここからはチセヌプルとシャクナゲ山のコルを目指して登ります。
空は曇り空、時折強い風が吹き抜け、小雪がチラチラしています。
あまりコンディションがいいとはいえませんが、時折空が明るくなるのでこれ以上悪くなることは無いでしょう。

 コルを目指してゆっくり登ります。
最後に小さな雪庇を乗り越えるとコルです。
10:10分、コルに到着です。
風が吹き抜けますので、風陰を探して休みます。
   

   
   一瞬空が明るくなり、シャクナゲ山の山頂が見えてきました。

 こうなると俄然やる気が出てきます。  
ここからは一気に登ります。
登るに従って雪面が堅くクラストした所が出てきます。
南面の方に雪が溜まっているようですので左から回り込むようにして山頂を目指します。

   
   
 11:00分、シャクナゲ山の山頂に到着です。

   
   チセヌプリの方がチラッと顔を覗かせてくれました。

 さあ、ここから南面を一気に滑ります。
この1本は本当に気持ちよく滑ることが出来ました。

 シャクナゲ山の下からビーナスの丘を目指して登り返します。
そして今度は北斜面を滑ります。
こちらもいい雪でした。

 小雪がチラチラして視界が無いので、雪庇に気が付かず思いっきり前方1回転をしてしまいました。
転んだときは何が起きたのか分からず、なぜ、転んでしまったのか分かりませんでした。
スキーが外れ、上を見て初めて雪庇があることに気が付きました。
幸いなことにどこにも怪我が無く、外れたスキーを付け直して滑ります。

 今回は、最後にチセヌプリのスキー場跡を滑るというおまけ付きです。
楽しい1日でした。

 滑っているところは動画がありますので観てください。

       2016年1月27日ニセコ・シャクナゲ山


2016 年・今シーズン3度目の羊蹄山比羅夫

2016-01-29 20:47:00 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 今シーズン3度目となる羊蹄山・比羅夫へ出かけてきました。
昨年同様にハイペースで羊蹄山に通っています。
今回は、ピオレ山の会の女性達に誘われて出かけてきました。

 1月24日(日曜日)

 天気は回復傾向にあります。
京極では全く見えなかった羊蹄山が、倶知安に着くときには山頂部だけに雲がかかっているだけで綺麗な姿を見せてくれました。
半月湖の駐車場へ行くとビックリです。
すでに10台ほどの車で駐車場が埋まっています。
   
   空気はキリリと冷たく締まっています。

 早速、登山準備をして9時ちょうどに出発です。
しっかりと付いたトレースを使わせてもらいます。

   
   雑木林の中を歩きます。
これが思いの外気持ちがいいのです。
冷気に震える身体が少しずつ暖まってきます。
汗ばむ前に衣服を調整します。

 トレースは、雑木林から人工林のトドマツ林となります。
少しずつ傾斜が増してきますがゆっくり登ります。
約1時間ほどで松林を抜けると、いつもの大眺望がドーンと目の前に広がります。
   
   この景色の良さが比羅夫コースの持ち味です。

 ここで少し休憩して、今日のルートを説明します。
今日は正面に見える沢の左の斜面を滑ろうと思います。

 トレースに従って登っていきますが、どうやら私が行きたい方向ではなく右手にずれていきます。
新しいトレースを付ける勇気もなく、このままトレースを使ってから上部で左の斜面に移ればいいと思い、ドンドン登ります。

   
   後ろにはニセコアンヌプリの秀麗な姿が見えています。

 気温が低いものの、天気は快晴、おまけに風が吹いていません。
ほとんど無風の状態です。
雪の深さは、膝下ほどの深さがあります。
しかし、トレースのお陰でドンドン標高を稼ぎます。

   
   標高千メートル辺りにあった灌木もだいぶ埋まってきました。
いい斜面になりつつあります。

   
   ほぼ1,300mを少し超えたあたりです。

 この辺りは森林限界を超えましたので所々クラストした斜面が混ざってきます。
12:40分、これ以上登ってもクラストした部分が多くなると判断して滑走準備をします。

   

   
   先行していたグループが滑ってきます。
   連れていたゴールデンレトリバーが走り降りてきます。

   
   私達もこの斜面を滑ります。

 森林限界の上部はクラストした斜面に苦しめられましたが、そこから下には膝下の粉雪が待っていてくれました。
この斜面を充分に楽しみました。

 13:55分、松林まで降ってきました。
ここから先は、ジェットコースターのようなトレースの付いた松林の中を滑ります。
これがなかなかスリリングなのです。
筋肉疲労で悲鳴を上げる太股を誤魔化しながら滑ります。

 それも、ほんの10分ほどで終了です。
今日も楽しい1日でした。
ピオレ山の会の女神3人に感謝です。

 それでは、彼女たちの滑りを楽しんでください。


      今シーズン3度目の羊蹄山比羅夫

今シーズン2度目の羊蹄山・比羅夫コース

2016-01-21 20:02:53 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 先週に引き続き、またまた羊蹄山へ滑りに行って来ました。
今回も比羅夫コースを滑りましたが、前回よりは夏道に近いコースを登り約千メーター辺りで夏道に合流しました。
約1,120mほどのところから滑りました。

 1月13日(水曜日)

 メンバーは前回と同じ6人です。

 9:10分に半月湖駐車場を出発します。
まずは、登山届けを提出します。
登山届けの入っている箱が駐車場の入り口に備え付けられています。
   
   
 先行するトレースがありますので使わせてもらいます。
1時間ほど登ると開けた斜面が見えてきます。
   

 天気はどんよりとした曇り空ですが、風がないのが救いです。
    
   上部に開けた斜面が見えてきます。

 先行するトレースは私達が行こうとする方向に向かっているのでどんどん後を追います。
はるか上部に3人の姿が見えてきました。
先行している人達です。

 彼らのトレースがどんどん左の尾根へ向かっています。
どうやら夏道へ向かっているようです。
先日、見たところ夏道のある尾根沿いに解放された斜面が見えていたので、そちらへ向かっているようです。

 通称「振り子の沢」と呼ばれる解放された広い斜面に出ます。
これをドンドン登りますが雪がクラストしてきます。

1,120mほど登ったところで私達は滑ることにします。
12:30分、ちょうど切りのいい時間です。
   
    早速、滑降の準備をしますが気温が低いので指先が痺れてきます。

 さあ、ここからは楽しい時間です。
みんなで撮影した動画の中から私が滑っているところを抜き出して編集してみました。
 
2016 1 13再び羊蹄山・比羅夫へ

    

2016年1月6日 羊蹄山・比羅夫を初めて滑る!

2016-01-09 18:37:03 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 昨年滑ってとてもいい場所だということが分かったのが羊蹄山・比羅夫コースです。

実は12月22日に一度来てみたのですが、この時は雪が少なく登山口付近の山林は笹が至る所に顔を出している有様でした。
これではスキーにならないと思い断念したのです。

 年も明け、そこそこの積雪もあったので今回は大丈夫だと思い再挑戦です。
今年から比羅夫コースは駐車場を除雪してくれています。
そのため路上に駐車しなくてもいいようになりました。



 1月6日(水曜日)

 札幌を朝7時に立ち、登山口に着いたのが8時40分、早速登山準備をします。
今日のメンバーは、いつものSz氏、On氏、Sg氏に女性がOmさんとMocoさんの6人です。

まずは林の中を歩きます。


まだまだ雪は少ないのですが、膝が埋まるくらいのパウダーが積もっています。
それをかき分けドンドン高度を稼ぎます。

昨年よりは1mは少ないように感じます。
そのため辺りの風景が微妙に違うのです。
昨年の記憶をたどりながら登ります。

 やっと、千メートルほど登ってきたのですが、これ以上は灌木が邪魔になってスキーにはならずと判断してここから降ります。

 今日の雪は最高でした!!
その様子は動画を見てください。

     2016年1月6日 羊蹄山・比羅夫を初めて滑る!  

 滑り終えて感じたのは、やはり羊蹄山は最高のフィールドだということです。
今年もドンドン楽しみたいと思います。

新春の最初はニセコ・前目国内岳へ!

2016-01-07 18:44:39 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 2016年が明けました。
今年最初の山は、ニセコ連峰にある前目国内岳です。
当初の予定では目国内岳だったのですが、新見の沢を渡渉する場所にスノーブリッジができておらず、やむなく前目国内岳へ変更しました。
今回は、ピオレ山の会に人達に会員外としての参加です。
私を入れて総勢8人のパーティとなります。

 8:30分、スタート地点となる新見温泉に集合です。
途中で時間に間に合わないかと思いましたが、何とか間に合いました。
初めて行く場所は所要時間の把握が難しいですね。

   
   すでに車が6~7台駐車しています。

 直ちに登山準備をします。
私達のグループの他の人達を見ていると見た顔の人がいます。
話しかけてみると2年ほど前にペテガリ山荘で一緒になった「みどりの風」グループの人でした。
彼らは白樺山に登るとのことです。

 9:00分、両グループほぼ同時にスタートです。
まずは岩内に通ずる道路の上を歩きます。
   

15分ほど歩いたところで道路の左手にある沢に向かって降ります。
5分ほどで沢に着きます。
さて、渡渉点はと見ると、残念ながら雪が少なくスノーブリッジはできていません。
   
   渡った後があるのですが、開いている部分の幅は50センチほどです。
沢水の流れも結構な水量があり、上流と下流にスノーブリッジが無いか探してみます。
しかし、どこも沢が開いているのです。

 リーダーの判断で目標を前目国内岳に変更することになりました。
いったん道路に戻り道路を少し歩きます。
そして、ショートカットして急な斜面を登ります。
   
   また、道路に出て休憩します。

 ここからさらに夏道の登山口がある新見峠まで道路を歩きます。
道路上にはトレースがあり、くるぶしほどの雪を踏みしめながら歩きます。

 10:35分、登山口に到着です。
   
   ここからは灌木が密集している林の中を登ります。

   
   ここから上は風が強そうですので最後の休憩をとります。

   
   灌木の上に真っ白なコブ山が見えます。
   これが前目国内岳です。

 登るにしたがって視界が開けてきます。
      後ろには白樺山からチセヌプリなどが見えています。
「みどりの風」グループは白樺山の山頂手前まで登っています。

 私達もどんどん登ります。
しかし、前方から強い風が吹いてきます。
吹き飛ばされないように身体を前傾しながら登ります。
   
 
 11:30分、前目国内岳の山頂に到着です。
      うっすらと目国内岳の姿も見えます。

 後続の人達も山頂に到着します。
シールを外して滑降の準備をします。
風が強いので持ち物を飛ばされないように慎重に準備をします。
   

   
おにぎりのような形をした山がチセヌプリです。
 
   
    山頂で記念写真をパチリ!

 準備が整ったので、いよいよ滑ります。
山頂部はシュカブラができており、雪面がデコボコしている上に硬い部分と雪が少し積もった柔らかい部分が混在しているので慎重に滑ります。

 少し降ると風もなく視界も開けてきます。
降る方向を確認しながら夏道の登山口へ向かって滑ります。
これが結構楽しかったですね。
傾斜があまりない上に雪の状態はフカフカでいい感じです。
それもアッという間に登山口へ着いてしまいます。

 ここから道路を滑り、最後の楽しみはショートカットした斜面です。
ここは短い距離でしたが傾斜があったので気持ちいい滑りを楽しめました。
後は道路を滑り、新見温泉はまっしぐらです。

 さて、スキーを楽しんだ後は温泉です。
この新見温泉は、今年の3月で営業を止めることになっています。
新聞報道では後継者がいないという話です。
入浴料500円を払いさっそく湯船に突入します。
冷たく冷え切った身体にお湯の温もりがしみてきます。

 こんないい温泉が無くなってしまうのは悲しいことです。
しかし、温泉施設の老朽化はあちらこちら目に付きます。
この施設を改修するとしても数億円の資金が必要でしょう。
買受人を探しているとの情報もありますので、誰か購入してこの温泉を続けてくれるといいのですが・・・


 2016年最初の登山も無事に終わりました。
この冬のシーズンも目一杯スキーを楽しもうと考えています。

神戸の山女を羊蹄山へ案内する

2015-07-27 21:22:19 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 神戸の山女を大雪山に引き続き羊蹄山を案内しました。

 7月21日(火曜日)

 天気予報はあまり良くないのですが、日程の関係もありこの日をはずすと登れないので日帰りでチャチャと登ってきました。

 朝6時に札幌を発ち、京極の登山口に着いたのは7:30分、10分ほどで登山準備をしてすぐに出発です。
   
   途中、中山峠から見えた羊蹄山は山頂部に雲がかかり見えなかったのですが、それよりは山頂部が見えるようになっています。

 7:40分、まずはビート畑の真ん中を歩きます。
5分ほど歩くと登山口の標識があります。
ここからは、林の中を歩きますが、ほどなく1合目の標識を通ります。
あとは2合間を目標に登りますが、結構な傾斜が緩み無く続きます。

 湿度が高いので汗だくになって登ります。
今日は魔法瓶に氷を入れたカルピスなど水は十分に持ってきています。

 9:30分、5合目を通過します。
   
 この辺りで雨が降ってきましたが、ほんの10分ほどで止んでしまいました。
雨具を出して頭から被っていたのですが、それでも暑いのですぐにザックに仕舞いました。

 8合目を過ぎ、9合目が近くなってくるとザラ場が現れてきます。
この辺りでようやくイワブクロの花などが咲いており目を楽しませてくれます。
   
   ここからお鉢の縁にかけて沢山咲いていました。

 11:25分、やっとお鉢の縁に到着。
しかし、ガスの中で周囲は真っ白な状態です。
左に進み10分ほどで山頂に到着です。

 11:35分、約4時間で山頂まで登ることができました。

お鉢から吹き上がる風でみいちゃんの髪が爆発しています。

 山頂は風が強いので少し下がって休みます。
汗でずぶ濡れの身体はすぐに冷えてきますのでフリースを着てさらにジャケットも着て風を塞ぎます。
山頂には男性が2名ほど休んでいます。

 さて、軽く食べ物を口に入れ飲み物を飲んでのどを潤しすぐに降ります。
今日の天気予報では午後から崩れる予報なのです。

   

   
   イワキキョウの紫色が目に沁みます。

   

 羊蹄山は咲いている花が少ないです。
それでも、京極コースはイワブクロの群落があちらこちらにあり楽しませてくれます。

 降りは早いです。
ストックを有効に使ってグングン降ります。
降りは3合間を目標に休みながら降ります。

 14:40分、駐車場まで降りました。

 後は京極温泉で汗を流そうと一目散に車を走らせます。
お風呂に入って湯船から外を見るとザンザン降りの雨です。
間一髪で雨を逃れられて良かったです。

羊蹄山避難小屋に泊まる!

2015-07-06 20:34:56 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 今年は羊年です。
というわけではないのですが、今年7回目となる羊蹄山に登ってきました。
6月は風邪を引いて体調が万全でなかったことに加え、後半は天候も不順な日が続いていました。
7月に入り、やっと、天候が回復してきましたので体調回復の具合を確かめるべく羊蹄山に登ることにしました。

 今回は9合目にある避難小屋に1泊するのが目的です。
この避難小屋は老朽化した小屋に変わり2年ほど前に新しく建てられました。
老朽化した小屋の建設については、北海道庁と環境庁の間で建設費を負担したくない役所間での押し付け合いがありましたが、何とか新築に漕ぎつけることができました。
しかし、旧避難小屋に比べると建築規模が3分の1ほどとなってしまいました。
まあ、建築費のことを考えるとやむを得ないことでしょう。

 今回はこの小屋に泊まってみるのが楽しみの一つでした。
私が羊蹄山の小屋に泊まったことがあるのは45年ほど前のことです。
このとき泊まった小屋は比羅夫コースにあり先々代の小屋で今は基礎しか残っていません。
まあ、大昔に泊まったことがあるだけなのです。

 
 7月4日(土曜日)

 小屋泊まりですから朝早くから登る必要はありません。
といっても、あまり遅くなるわけにはいかず、札幌を8時に発って真狩口の登山口を目指します。
10:00分、真狩口の登山口を出発します。
   
    登山者用の駐車場は車で一杯でした。

   
   登山口です。右手のポストに登山届けの用紙があります。

 ここからは、林の中を登ります。
真狩コースの登山道は土の道です。
昨年登った比羅夫コースは小さな石が多く滑って登りずらかったのですが、真狩コースはそんなことがありません。
とても歩きやすい登山道です。

 そんなこともあってドンドン登ります。
   
    合目の標識もきちんと整備されています。

 この標識を目安に登ります。
   
   7合目の標識です。

 ここまでは順調に登ってきました。
気温が高いので汗だくです。
しかし、この辺りで風が出てきました。
その風が冷たいので急に身体が冷えてきます。
汗をかいた身体ですから風が当たると冷たくなるのですが、身体に震えが来るほど冷たいのです。
我慢して登っていると体が温まってきます。
しかし、足に力を入れると太股の内側がつりそうになってしまいます。
これをだましだまし登りやっと9合目に到着です。
   

 ここからは、左手にトラバース気味に歩くと、ほどなく避難小屋が見えてきます。
13:40分、避難小屋に着きました。
まずは宿泊の申し込みをして一安心です。
宿泊者は協力金千円を負担します。
ちなみに、休憩での小屋利用とトイレ利用は3百円の負担をお願いしています。

 小屋番の近藤さんの話では、今夜は激混みが予想されるそうです。
今のところ宿泊客は10名ほどとのことですので2階の隅に寝袋を広げて場所を確保します。
宿泊場所さえ確保してしまえばあとは小屋の外でのんびり景色を眺めるだけです。
   
  
 新しい小屋は、バイオトイレを備えています。
1階に管理人のスペースのほか土間にストーブがあり、10名ほどが泊まれます。
2階は左右に10名ほどが泊まれるので、定員は30名といったところでしょうか。

 しかし、この日は私が着いた後からゾクゾク宿泊の登山者が登ってきます。
一番最後に来た人は午後7時近くなっていたでしょうか。
この時間に登ってくるとは驚きでした。
普通、登山者の鉄則は「早立ち、早到着」です。
あまり遅い時間まで行動していると、その遅い時間にもし事故などがあれば当日の救助活動が困難になってしまいます。
そんなことも気にしない登山者が増えているのでしょうか?

   
   目の前にニセコの山々が黒々とした姿で雲海に浮かんでいます。

   
   夕暮れ時の避難小屋です。

   
   小屋の前のテーブルは夕食を外で食べる人達で溢れています。

   
    午後7時を過ぎて、やっと、太陽が沈んできました。

   
    雲海に夕日が当たり、赤く輝きとても綺麗です。

 風もない避難小屋からこの夕日が沈む光景を存分に楽しむことができました。
とてもいい時間を過ごすことができて、今回の目的は十分に達成できました。

 夕日が沈むと皆さん小屋に入ります。
小屋の中は足の踏み場もないくらいビッシリ寝袋が広げられています。
自分の場所に落ち着いて一段落です。

 明朝はご来光を見に行く人達が多いのですが、私はゆっくり起きて下山する予定です。

 深夜3時頃になるとご来光を見に行く人達が起き出します。
小屋全体が騒がしくなりますが、私は寝袋にくるまって寝ています。

 6時頃になって起きます。
外へ出ると青空が一杯に広がっています。
今日もいい天気です。

 8時頃に小屋を立ちます。
まずはお鉢の縁へ向かって登ります。

   
   噴火湾の向こうに駒ヶ岳の姿が見えます。

   
   洞爺湖の湖面も見えています。
 
 9合目からお鉢の縁まではお花畑にいろいろな花が咲いています。
   
   シラネアオイです。
   この花は、札幌近郊なら5月に咲く花です。
 
   
   エゾウコギです。

   

   
   キバナシャクナゲです。

   
   ほんの数株ですが、ミヤマキンバイも咲いていました。

      
    お鉢の縁にある砂礫地にはイワブクロが咲いていました。

   
    お鉢の底には雪融水が溜まって池となっています。
   
    来シーズンは、この壁をスキーで滑り降りるのが夢です。

   
   お鉢からの光景を楽しんだ後は下山するだけです。

 今回は新しい避難小屋に泊まり、日本海に沈む夕日を堪能した登山でした。

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  さて、古い避難小屋が取り壊しもされず放置されています。
 この避難小屋ができたときの新聞報道では、取り壊し費用を道庁が負担するか環境庁が
 負担するか、押し付け合いがなされていると報じられていました。

  この問題は未だ解決されていないようです。
 古い小屋を早く撤去して跡地をテントサイトとして利用できるようにするべきです。
 小屋に泊まるだけでテンとの利用ができないのは最悪です。

  いうまでもなく羊蹄山は日本百名山にリストアップされており登山者が多いのは
 周知の通りです。
 その登山者の需要に追いつかない規模の避難小屋を建てるしかなかったのは
 費用が捻出できなかったからでしょう。

  老朽化して使えない建物をいつまでも放置していいはずがありません。
 役所がお金を出せないならば、民間の力を借りるべきです。
 寄付を募るとか、解体に要する人力をボランティアの力を利用するとか
 もっと知恵を出すべきです。

 そんな発想が役人にも求められる時代だということを認識すべきでしょう。
 道庁でも環境庁でもかまいません。
 利用者のためになる知恵を出してください!!