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井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

二度目の羊蹄山!

2014-02-06 08:05:45 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 今年は思う存分山スキーを楽しむつもりです。

 2月2日(日曜日)
 
 今日は、2度目となる羊蹄山です。
真狩村の神社の沢から登ります。
今日の同行者はUchiさんです。
Uchiさんとは神社の沢の入り口で午前8時の待ち合わせをしています。

 今日は午前中だけあまり風もなくまあまあの天気なので、チャチャと登って滑ってくるつもりです。
中山峠を越えると羊蹄山が見えるのですが、今日は薄い雲の中です。
それでも、喜茂別まで来ると羊蹄山が姿を見せてくれました。
   
    この天気を見て、「今日はいいぞ!」と思ったのですが・・・

 神社の沢の入り口に付くと、すでに車が7~8台駐車しています。
   
    私も、この列に加わります。

 出発準備をしているとUchiさんもやってきます。
さて、準備ができたので出発です。
私たちの前に単独の男性が歩いています。
トレースの中にスノーシューの歩いた足跡があるのでボードの人も先行しているようです。

 松林の中を歩きますが、昨日からの降雪があまり無く、登りのトレースがしっかりと残っています。
このトレースを使ってドンドン登ります。
40分ほどで砂防ダムを越えると、この辺りから斜度が少しずつ増してきます。

 上空には薄い雲が張り出してきます。
先行する単独の人は直ぐ上を歩いているのですがなかなか追いつきません。

   
    こんな疎林の中を歩きます。

 1度、休憩を取りますが、寒いので直ぐに歩き出します。
冬場は、ゆっくり歩きあまり汗をかかないようにして長い時間を歩くようにしています。
休憩は身体を冷やす元になるからです。

 ドンドン傾斜がきつくなってきます。
1100m辺りで、やっと、先行している単独の人に追いつきました。
トレースのお礼を言ってラッセルを変わります。

 しかし、直ぐ上は雲の中です。
視界もなくスキーで滑るには楽しくないので、ここからギリギリとなる1200mまで登って降ることにします。

 スキーからシールを外して滑降の準備をします。
身体に活を入れるため熱いミルクティーを飲みます。
熱いミルクティーがのどを通りおなかの中に下がっていくのが分かるほど身体が冷えています。

 滑降の準備ができたので、さあ、ここからは楽しい時間です。
左手の斜面の方が荒れていないのでそちらへ移動して滑ります。

 ちょっと重い感じのする雪でしたが、ノートラックの斜面を思い思いに滑ります。
この時間が一番楽しいのです。
あまり離れないように10回ほど曲がると止まってUchiさんを待ちます。

 単独の人は、「お先に!」といって華麗な滑りで滑降していきます。
私たちも負けずに滑ります。
調子に乗って滑ってしまい、途中で動画を撮すのを忘れてしまいました。

 急斜面が終わったところで一休み!
1時間かかって登った斜面もスキーで降るとほんの数分で降ってしまいます。
ちょっと物足りない感じがしますが、今日の天気では1200mが限界です。

 駐車場に戻るとまだお昼なのです。
体を温めるために「まっかり温泉」へ向かいます。
この温泉の露天風呂は、天気が良ければ目の前に羊蹄山が見えます。
しかし、今日の天気では下の方1/3ほどしか見えません。
十分に身体を温めるこの時間が、私は大好きです。

 昼食は、「いし豆」というそば屋さんへ行って来ました。
真狩にある羊蹄山から吹き出している湧水のすぐそばです。
値段が少し高めですが、当日挽いた粉を使ってそばを打っているので美味しかったです。

そばに興味のある方は、ぜひ、一度尋ねてみてください。

いざ、羊蹄山へ!

2014-01-25 15:40:20 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 1月9日、昨日の朝里岳沢に引き続き、今日は羊蹄山で山スキーです。
今日のメンバーは、Mocoさんが来られないのでいつもの4人で滑ります。
天気は生憎の小雪ですが、視界があるのでまあまあでしょう。

   
   真狩村、神社の沢に続く駐車スペースには誰もいませんでした。

 ここで登山準備をして歩き出します。
前日までのトレースがありその上にうっすらと軽い粉雪が積もっているだけです。
ラッセルというほどのものもなく、順調に歩きます。

 さすがに、昨日の今日ですので身体の芯には多少の疲れが残っています。
途中で休憩を入れながら登ります。
雪質は昨日の朝里岳沢のように最高の粉雪です。

 標高千メートルに近づくと傾斜が増してきますがいい斜面がさらに上の方まで続いています。
しかし、Sg氏の足が参ってきたようです。
ちょうど大きな松の木があり、休憩するには打ってつけの場所ですので遅れているSg氏を待ちます。

 足の調子を尋ねると、「いっぱい、いっぱい!」とのことです。
この上はもう少しで森林限界なのですが、今日はここまでとして滑降準備をします。
準備ができれば、目の下の開けた斜面に飛び込むだけです。

 今回は、Sz氏が撮してくれた私の滑りをみてください。
    
    

 苦労して登ったところも、スキーで滑降すればあっという間に滑り降りてしまいます。
あとは、暖かい温泉に浸かるだけです。
真狩温泉へ直行です!!

ニセコ・チセヌプリで山スキーを楽しむ!

2014-01-05 18:11:21 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 新年も明けて、すっかり飽食で太り気味の身体に活を入れるためニセコ山系にあるチセヌプリへ山スキーを乗りに出かけました。
今回は、私がよく見ているHPの管理者であるmarboさんと昨年バンフ映画祭でmocoさんから紹介されたuchiさんです。

 チセヌプリスキー場の駐車場で待ち合わせをします。
チセヌプリスキー場の駐車場へ来てみると何か様子が違います。
スキー場のリフトが動いていないのです。

 2年ほど前にこのスキー場がお客さんが少なくなり経営が難しいので廃止するという話がありました。
どうやらそれが現実のものとなったようです。
   
   遠くに見えるセンターハウスも雪に埋まっています。

 そんなわけでスキー場だった時のコースをシールを付けて登ります。
雪は靴が隠れるくらいの深さで粉雪です。
先行者のトレースを使って快調に登ります。
   
    ニトヌプリ方面は雲の中です。

 広い斜面を適当にジグを切って登ります。
気温はマイナス10度ほど、けっこう寒いです。

 スキー場を登り終えると、いったん下ります。
そして、再度、登るのですが、遙か上の方に先行者が2人見えます。
しかし、私たちの前にトレースがないので私たちとは少し違う方向から登ってきたようです。

 私とuchiさんで新しいトレースを付けていきます。
marboさんは、2か月以上身体を動かしていないので少し遅れ気味です。
あまり離れないように注意しながらドンドン高度を稼ぎます。

 森林限界を越えると所々斜面がクラストしてきます。
スキーのエッジを利かせながらゆっくり登ります。

 そうこうしているうちに何とか山頂部へ到着です。
   
   山頂部は広い雪原になっています。
そして所々デコボコと樹木にエビのシッポが付いて大きな固まりとなっています。
   

  山頂の標識には巨大なエビのシッポが絡みついています。
   

 シールを外したり下山の準備をしていると遅れていたmarboさんが山頂に到着です。
   
    本人曰く、疲れてしまい足が動かなくなった。
    10歩歩いては息を整えながら登ってきたと言います。

 無事に3人そろった所で後から追いついてきた人に記念写真を写してもらいました。
   
    左からuchiさん、marboさん、私です。

 軽く水分補給などをして、いよいよ滑走です。
山頂部のクラストした斜面から軽く凹型となっている沢に飛び込むと、そこは重い粉雪の斜面でした。




重い雪に足を取られないようにしっかりと膝を離さないようにして滑ります。
新しいスキーは、このような雪でもロッカーしているトップの形状からスキーがうまく回ってくれます。

 気持ちいいのでこの斜面を半分ほど滑り降りてしまいました。
そして、下の樹林帯にはいると軽い粉雪となりさらに楽しく滑られます。

 ちょっと調子に乗って滑ってしまいました。
登り返しの斜面は短いのですがシールを貼って登ります。

 スキー場のリフト降り場の横からは、軽い粉雪が待っています。
その斜面を一気に滑ります。
う~ん、気持ちいい!!

 駐車場に戻ると、まだ、お昼を少し回った所でした。

3人で相談した結果、後は温泉で身体を温めることにしました。

スキーの後は温泉、ニセコはいい所です!!


羊蹄山へ山スキー

2013-03-14 20:54:31 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 今週は3月11日から日高へはいる予定でしたが、天気が安定せず、特に風の予測数値が10mを超え、日によっては20m近い風が吹くとのことです。

 この風では、主稜線歩きはできません。
仕方なく日高は機会を改めて挑戦することにしましたが、さて、休みを取ってしまっている人もおり、ここは改めて山スキーに行くことにしました。

 3月14日

 昨日は北海道全域が最高気温が+の温度。
街の中は融けた雪が水溜まりとなってジャバジャバでした。
この影響は山にも現れます。
十勝連峰の上ホロカメットク岳では雪崩が発生、2人が巻き込まれそのうちの1人が足首を骨折するという事故が発生しました。

 こんな状況ですのであまり期待もせずに朝早くから羊蹄山の真狩コースを登りました。
登山口に墓地があるので通称墓地の沢コースと呼ばれています。

 軽くクラストした斜面にうっすらと新雪が積もっています。
時々青空が見えるものの横から強い風が吹き付けます。
森林限界に近づいた標高1200m辺りでは西風が容赦なく吹いてきます。

 この辺りから先は斜面がクラストしており、強い風で雪も吹き飛んでいるようです。
スキーを楽しむならこの辺から滑り降りるのが最上と、早速シールを外します。

 さあ、ここからのスキーが思ったより楽しめました。
クラストした斜面の上に足首から深いところで膝下くらいのやや重い新雪が適当なブレーキとなって気持ちよく曲がれます。

 20分~30分かけて登った斜面の滑り降りるとなると1分もかかりません。
時々吹く風によって視界を遮られると平衡感覚を失いかけます。
そんなときは転んでしまうのですが、新雪は身体を優しく受け止めてくれます。

 こんなことで、アッという間にいい斜面は終わってしまいます。
でも、気持ちよく滑ることができたのでみんな満足でした。

 いい1日を過ごすことができました。

余別岳(積丹半島)に登る

2012-04-11 20:56:52 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 4月は残雪期の日高へ入る予定でいました。
On氏の仕事の都合から10日から12日の3日間で神威岳(北日高)から戸蔦別岳←→エサオマントツタベツ岳の未踏区間を繋ぐ計画をしていました。

なぜ前回の未踏区間であるピリカヌプリから北へ向かって歩かないのかというと、この北にある神威岳への登山口となるトツタベツ林道が6号堰堤の工事のため除雪されているというではありませんか。
この6号堰提は夏の登山口となる場所です。
ここまで入林できるということは余分な林道歩きがいらないということです。
こんな理由で転進することとしました。

 しかし、天気予報は最悪です。
10日の天気はまあまあなのですが、11日の天気は雨か雪の予報です。
しかも、標高1800m辺りの風が15~20m吹くというのです。
この風では稜線歩きは出来ません。
限られた日程の中では、下手をすると神威岳に登っただけで降りなければなりません。
こんな事で、泣く泣く日高は中止することとしました。

 しかし、全員が休暇を取得済みです。
どこか日帰りでもと計画したのが、全員が登ったことのない余別岳(1,297m)でした。


 4月10日(火)

 朝4時半に私の家に向かえに来てくれたSz氏と一緒にKm氏の家へ向かいます。
ここでKm氏を乗せて小樽の銭函でOn氏と合流、一路、積丹町の野塚にある登山口を目指します。

 7時を回ったところで登山口に到着。
さっそく登山準備をしてスキーを履きます。
今日はとても気温が上がっています。
私は、アウターをナイロンのヤッケにしてフリースも脱いでしまいます。

 7:40分、林道を歩いて余別岳を目指します。
    
     4月ともなれば日差しも暖かく感じます。

 週末に登ったトレースを辿って行きます。
大きく曲がるとちょっと広い場所があります。
ここから尾根に取り付くようです。

 雪の表面がクラストしておりシールの利きが今一つです。
日差しを浴びた雪の表面は少し融けています。
この雪だとシールに利きが幾分良いので、この斜面を選んで登ります。
狭く急な稜線をジグを切って登ります。

 当たりから鳥の声が聞こえてきます。
急な斜面を登っていると汗が噴き出てきます。
かなりの軽装で登っているのに汗だくです。
思ったより気温が高いようです。

   
    みんなドンドン服を脱ぎます。

   
    急な尾根を登りきると広い斜面が続きます。

 今までの斜面と打って変わった広くなだらかな斜面が続きます。
所々にデポを打ちます。
帰りに視界が悪くなるとこの広い斜面では方向を掴むのが大変だからです。

 雪面は相変わらずクラストしています。
辺りの樹木に氷がエビのシッポとなって枝に張り付いています。
   
    この氷がキラキラと光って綺麗です。
   

 風が強くなってきたのでアウターを着て進みます。 

   
 雪面の表面はシュカブラで波打っています。
左手に積丹岳が見えてきます。

   
    やっと、余市岳の山頂部が見えてきました。

   
    快調に歩きます。

   
    目の前にコルが見えてきます。
 10:30分、狭い稜線にあるコブ山に到着です。
ここは標高1029mの地点です。
ここから約60mを降ってコルへ降ります。
そこから250m登ると山頂部の北の端へたどり着きます。

 ここでスキーで行くかアイゼンを付けて行くか相談します。
どうも目の前にある斜面は全面クラストしているようです。
となればスキーで行くのは無理です。
相談の結論はアイゼンに履き替えることです。
スキーはこの地点にデポすることにします。

 スキーをデポして軽く休憩します。
風が強くなってきましたが天気がいいので気持ちが緩みます。
しかし、目の前には急斜面が待ちかまえています。
気を引き締めてコルへ向かって降ります。
   
 コルの向こうに見える斜面が光っています。

 準備の出来たOn氏が真っ先に降ります。
後の3人が続きます。
10分ほどでコルに到着、しかし、On氏は先の斜面を登っています。

 私が2番手で登りますがOn氏に追いつきません。
そのうち斜面の斜度がドンドン増してきます。
クラストした固い斜面にキックステップを刻みます。

 約1時間で登り終えました。
ここでトップを交代して私が先頭を歩きます。
目の前には緩やかな斜面が続いています。
この斜面を歩くのですが、所々雪が柔らかく足を取られます。

 固くクラストした斜面を選んで歩きます。
そうしないと膝くらいの深さまで足が潜り込んでしまいます。
膝まで潜ってしまうと地雷を踏んだように気持ちにさせられます。

   
   こんな広い斜面です。

 11:30分、山頂に到着です。
後から追いついてくる3人を待って記念写真を撮ります。
   
    積丹岳をバックに左からSz氏、私、Km氏です。

 風を避けるために積丹岳側に少し下がります。
すると風もなく目の前に広がる絶景を見ながら食事を取ります。
目の下には積丹町の町並みや日本海が見えています。
山の上から海を見るのは本当に気持ちがいいです。
開放感が違います。

 20分ほど休んでから下山します。
降りは早いです。
1時間ほどでデポ地点へ戻ります。
ここからスキーを履いてクラストした斜面を降ります。

 これはスリル満点です。
スキーが思った以上に滑ります。
しかし、思ったように曲がらないのです。
何とかバランスを取りながら降ります。

 広い斜面を降り終え林に入ったところで一休みします。
足の疲れが思った以上にあります。
ここでゆっくり休んでも、この先はほんの数十分で登山口です。

 最後の斜面を楽しんで林道まで降るとその先はほんの5分で登山口です。
14:00分、登山口に到着です。

 今日は天気に恵まれ楽しい登山が出来ました。
この後は「岬の湯」で汗を流すことにします。

 「岬の湯」はお濡に浸かると肌がスベスベしてとてもいいお湯です。
しかも露天風呂から神威岬が一望できます。
目の前に広がる日本海、海からの潮風を受けて浸かる温泉は最高です!
皆さんもぜひ一度尋ねてみてください。

厳冬の羊蹄山へ

2012-02-11 21:05:31 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 いつも一緒に日高へ登っているKo氏から厳冬期の羊蹄山へ登らないかという話が来ました。
私は、厳冬期の羊蹄山には昔何度か登ったことがあります。
その当時(20歳)は地元の倶知安町に住んでいたこともあり、毎日羊蹄山を眺めて暮らしていました。

そして、朝起きて天気が良ければバスに乗り登山口へ向かい、国道から比羅夫コースをスキーで登っていました。
一番上まで登った時で8合目ほどだったでしょうか?
5合目くらいの森林限界にスキーをデポしてそこからはピッケルにアイゼンで登りました。
この当時は単独で登ったいましたのでスキーでのラッセルに疲れ、この辺りまで登るのが限界だったのです。
というわけで、厳冬期の羊蹄山は山頂まで登ったことがありません。

 計画では、前日の夕方までに京極町にあるKo氏が所属する山岳会が所有している山荘に前泊して、翌日早朝から登山を開始するというものです。
参加者は、Ko氏と、お友達のKn氏、Ak氏、女性のOsさんに私の5人です。
平均年齢65歳というオールドパワーでの挑戦ということになります。

 京極町の山荘は、電気も水もあり薪ストーブの暖かい温もりに満ちた快適な小屋でした。
軽くお酒を飲んだあとは屋根裏部屋で寝ましたが、暖かく快適でした。


 2月7日(火)

 午前5時35分、山荘を出発します。
   
   
 あたりはまだ暗く、羊蹄山の姿は暗い空の中にボンヤリと見えるだけです。
今日の天気予報は小雪ですが、風が強いとのことです。
しかし、歩き出しは気温1℃と暖かく、風はまったく吹いていません。

 Ak氏を先頭にヘッドランプを灯してスキーで歩きます。
まずは森林限界を目指します。

 途中で何度か休みますが気温が高いので着ているものを調節します。
   

 トップを交代しながら快調に登ります。
9時10分、1,450mの森林限界にスキーをデポします。
   
  
 この辺りでどのくらい風が吹いているか心配だったのですが、時折吹く風も優しくほとんど無風といった状態でしょうか。
ここまで3時間半ほどとまずは快調なペースです。

 ここからは、スキーをアイゼンに履き替えて登ります。
視界は20m~30mとあまり良くありません。
でも、風がないので尾根地形を選んで登ります。
   

 ここから先はルートを見失わないようにデポを打ちます。
デポとは木の枝などに赤やオレンジ色の布やテープを目印を残すことです。
木の枝が無くなった先は、竹に赤い布を取り付けたデポ旗を雪面に指していきます。

 先頭はAk氏が務めてくれます。
その後にOsさんが続きます。
Ko氏が適切な場所にデポを打ちます。

 私は少し遅れているKn氏と一緒に登ります。
山頂部に近づくと傾斜が増すだけでなく風が吹き出し、視界も悪くなってきます。
ここが頑張り所です。

 11時50分、とうとう山頂に到着です。
といっても、羊蹄山の場合は、お釜の縁に到着したことで山頂と考えています。
風が強くなってきているので直ぐに下山します。
その前に記念写真を1枚写します。
   
    平均年齢65歳のオールドパワー炸裂です。

 帰りはデポ旗を探しての下山となります。
1本目は直ぐに見つかったのですが、2本目が見つかりません。
メンバーの間を横に広げて慎重に降ります。
すると、左手の方にあるデポ旗を見つけました。
ここからは迷うことなくデポ旗に導かれてデポ地点の森林限界目指して一気に降ります。

 12時50分、デポ地点に到着です。
ここから、アイゼンをスキーに履き替えて楽しい下降となります。
Ak氏が華麗なシュプールを残して降ります。
その後をOsさんとKn氏が続きます。

しかし、スキーの苦手なKo氏は足の疲れがあるのかあまり上手く滑ることが出来ません。
ボーゲンで滑るのですが、足の踏ん張りが効かないようです。
私は、Ko氏に付き添いながら降ります。

 雪は最高の状態に変わってます。
気温が下がったせいなのかフワフワの粉雪なのです。
気持ちよく曲がることが出来ます。

 皆さんされぞれにこの粉雪を楽しみ、14時20分、山荘に戻ってきました。
とても楽しい1日でした。
それぞれの顔を見ると満足感に溢れたいい顔をしています。

 皆さん、お疲れさまでした!

  

紅葉のニセコへ・08’10月

2008-10-06 19:22:50 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
10月4日(土曜日)、紅葉のニセコへ沼巡りへ行ってきました。

北アルプスから帰ってから、ちょっと虚脱状態になり
山から遠ざかっていました。

その、ほんの半月ほどの期間に山は秋真っ盛りを迎えています。
10月になってしまうと、いつ雪が降ってもおかしくない季節となります。
そこで、秋のニセコへ紅葉狩りと洒落込んでみました。

ニセコの沼巡りに行くのは、何と40年ぶりのことです。
昔、倶知安町に住んでいたときに行って以来のことです。

札幌を6時30分に発ち、五色温泉には2時間ほどで到着です。
ここから、イワオヌプリの山裾を回り、大沼の横を歩き大谷地で
同道を横切り、神仙沼を見て長沼まで行き、神仙沼の駐車場まで
歩くという、約4時間ほどの歩きです。

天気はまあまあですが、風が強く冷たいのです。
その風に吹かれながら8:40分、イワオヌプリとニトヌプリの
コルを目指して階段を登ります。
急な階段の途中に入林届けのポストがあります。
ここで、入林届けを記入します。

汗をかくこともなく風に吹かれながらコルを越えると
目の前の斜面に紅葉が広がっています。
   
   紅葉はすでに盛りを過ぎているようです。
  太陽が雲に隠されているので、綺麗な色がでていません。
    

1時間半ほどで左手に大沼が見えてきます。
この辺りの登山道は、すっかり沢のようになって昨日降った雨が
流れています。
その中を歩いていきます。
   
   鉛色の湖水の向こうに見えているのがイワオヌプリです。
  この山は小さな火口を持っており、1周すると20分ほどかかります。

雨で増水して沢のようになっている登山道を歩いていくと
向こうの方に車の走っているのが見えます。
道道にぶつかります。
ここで簡単にお腹を満たします。

ここから神仙沼に向かいます。
ここからの道は、木道などもよく整備されているので
今までのように水を記にしながら歩くことはありません。
20分ほど歩くと視界が開けてきます。

   
  一面、枯れ草の茶色が広がります。
  そして、右手を見ると神仙沼がひっそりと佇んでいます。
  
  こうしてみると神秘な沼という感じですが、
 実は、この沼には沢山の観光客の人達が訪れています。
 沼の近くへ行くと人で溢れています。
   
   みなさん記念写真を撮るのに一生懸命です。
  私も頼まれて、何組か写してやりました。

 ここの紅葉は綺麗でした。
  
  太陽が顔を出すとその光で紅葉している葉がキラキラと輝きます。
 それが水面に写り広がります。

 ここからさらに茶色に輝く草原をポクポクと木道を歩き長沼へ向かいます。
30分ほどで長沼に着きます。
この沼の向こうに見える山はチセヌプリです。
   
   チセヌプリにはスキー場がありますが、こちらから見ると
  山の裏側になります。

  
  長沼の湖畔に大きな岩が見えます。 
 何かと思って見に行ってみると「平和之碑」と書かれています。
横にある説明書きを読んでみると、長沼の水を利用して灌漑を行った
歴史が書かれています。
沼の左手を見ると、確かに灌漑用の施設なのかコンクリート製の
水門のようなものがあります。

 こんな山の中の水を麓の町まで引いて利用しているとは思いませんでした。
水を得るためにいろんな苦労があるのですね。
こんな苦労のもとに北海道の農業が成り立っているのでしょう。
知りませんでした!

12:30分、神仙沼のレストハウスへ着きました。
ここからバスで五色温泉へ戻ります。
そのバスは15:02分まで来ません。

昼食を取ってからレストハウスの2階で昼寝を楽しみました。

今日はのんびりとした1日でした。 
 

後方羊蹄山(1,898m)

2008-05-19 20:59:04 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
5月17日(土曜日)、後方羊蹄山へ登に行きました。

今日は一人で登ります。

羊蹄山に登るのは、実に37~38年振りです。
その当時、私は麓の町倶知安町に住んでいました。
街からは目の前にこの羊蹄山がいつも見えていました。

夏のある日、仕事が終わった土曜日の昼から隣町のニセコ町へ行く
バスに乗って登山口へ向かいました。
国道の登山口でバスを降り、半月湖へ向かいます。
半月湖の脇にある比羅夫コースの登山口から登りました。

この当時の登山口は、比羅夫と真狩コースの2コースしか
なかったと思います。
今は、京極に喜茂別の2コースが加わり、4コースとなっています。

昼日中の強い日差しの中を登ったのですが、森林限界を超えると
太陽をまともに受け、遮るもののないザラ場の登山道を
暑さでバテバテになりながら登りました。

やっと着いた山小屋の中で1夜を明かしたのですが、
寒さのため何度も目を覚ましよく眠れなかった記憶があります。

昼から登ったのは、ご来光を見るためだったのですが、
翌朝は残念ながらガスの中で、まったく視界がありません。
そこで、朝食もそこそこに下山したと言う悲しい思い出があります。


朝4時に札幌を出発して、真狩の登山口へ向かいます。
残雪の状態が分からなかったので、一応ピッケルとアイゼンを
持って行きました。

途中、中山峠から羊蹄山が見えます。
おっと、雪がほとんどありません。
沢に残っている雪が縦縞になっているだけで、
山頂部は真っ黒です。

この時期でこれしか雪が残っていないのですから、
ほとんど夏山と同じですね。

ピッケルとアイゼンは車の中においていくことにしました。

真狩口から6時に登り出します。
登山口にある入林届のポストを開きノートに記入しますが
今日はまだ誰も登っていないようです。

天気は快晴、今日の気温は20度近く上がる予報です。
暑くなってくるのでしょう。
ウグイスの「ホー、ホケキョ」の鳴き声があちらこちらから
聞こえてきます。
その声を聞きながら雑木林の中をドンドン歩いていきます。

1合目、2号半、などの標識が整備されています。
登山道も落ち葉で覆われ、快適な道です。
1時間ほど歩くと標高差で5百メートルほど上がってしまいます。

3時間で避難小屋と山頂への分岐点となる9合目に着きます。
避難小屋の手前にやっと大きな残雪があります。
ここから上は、お釜の縁まで雪が残っているようです。

残雪をよく見ると、一番上にうっすらと新しい雪が
残っています。
どうやら数日前に少し雪が降ったようです。

堅い雪にキックステップを刻みお釜の縁にたどり着きました。
お釜の縁からはカルデラの中がよく見えます。
北側の斜面にはそこまでびっしりと雪が残っていますが、
反対側となる山頂川の斜面には少ししか雪が残っていません。
北側に沢山の雪が残るのは、吹き溜まりとなって多量の雪が
降ったからでしょう。

ここから左回りで山頂を目指します。

しばらく歩くと累々と積み重なった岩の上に山頂が見えます。
真狩口から山頂を目指す場合、右回りの方がコースとしては
簡単のようです。
左回りですと、このような岩を越えていかなければなりません。
私は、あえて左回りを選びました。
それは、岩場を歩くために練習になると思ったからです。

左手にはニセコの山々が見えています。
ニセコアンヌプリの雪も山頂からスキーが乗れるほどは残っていません。
スキー場のコースは緑の山肌の中に土色となっているのですぐにわかります。


この雪の量を見ても、例年と比較して多いのか少ないのか
私には判断できません。
というのは、羊蹄山の山頂を見たのはこれが初めてだからです。

山頂には10時に着きました。
山頂には誰もいません。
お釜の周囲を見渡しても人影は見あたりません。
今日の山頂は私の独り占めです。
ここで昼食を取ります。

山頂は吹き上がってくる風があるので、お釜の中の岩陰に
入ります。
テルモスのお湯でコーヒーを入れておにぎりを食べます。
天気がいいので気持ちのいい時間が過ごせます。
汗で濡れた背中を風が冷やしてくれます。
お釜の中を見ながらゆっくりとしていると
突然、お釜の中を小鳥が100~200羽ほど群れをなして
飛んできます。
何という鳥か分からないのですが、雀ほどの鳥が
真っ黒になって飛んでます。

汗が引いて身体が冷えたのか震えが来ましたので
下山することにします。
山頂からさらに左回りでお釜を1周することにします。

一等三角点を越えると、あとはザラザラとした砂礫で平坦な
道を歩きます。
比羅夫への分岐点に建物の基礎が残っています。
どうやらこれが、以前あった避難小屋のようです。
この小屋には2度ほど来たことがあるのですが、
この場所がお釜の縁にあることが確認できたのは初めてです。
いままでは、霧の中でお釜そのものを見たことがなかったからです。

この基礎を見ると随分大きな小屋だったのですね。
ここへ来たときにはそんな大きな小屋だとは思わなかったのですが、
人間の記憶とはいい加減なものですね。

ここから少し降ると真狩口への下山ルートです。
すぐ右手の下に今の避難小屋が見えます。

37~38年振りの羊蹄山、今日は晴天で迎えてくれました。
満ち足りた気持ちで山を下ります。

下山している途中でスキーを背負った若者が4人ほど上ってきます。
荷物の大きさから避難小屋に泊まりながらスキーを乗るつもりなのでしょう。
この元気はうらやましいですね。

今度は、以前、登った比羅夫コースから登りたいですね。