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井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

無意根山・定山渓天狗岳への道路が通行止めに!!

2018-07-10 20:22:12 | 札幌近郊の山
 無意根山(元山コース)や定山渓天狗岳(天狗小屋)の登山口へ向かう道路が通行止めとなっています。
 先日の雨によりがけ崩れがあり、この工事と道路補修工事のため工事関係車両しか通ることができません。


 7月9日に定山渓天狗岳に登りに行ってきました。
天狗小屋の駐車スペースに車を止めて登山口へ向かおうとしましたが、道路が通行止めになっていました。
やむなく、手前から橋を渡り登山口へ向かおうとしましたが、こちらも沢の増水により道路に土砂が流れ込み通行できない状況です。

 

    
     反対側から見たところです。

 その先は、もう1か所完全に道路が2m~3mほど削り取られており、車が通れない状況になっています。
    

 車ではここまでしか入ることができません。
しかし、この場所から熊ノ沢コースの登山口までは歩いて20分ほどですので天狗小屋から歩くのとほとんど変わらない時間で登山口まで行くことができます。

 その先の登山道は、今回の雨による影響はほとんど出ていないようです。

春の鷲別岳(室蘭岳)に登る!

2018-05-08 16:06:40 | 札幌近郊の山
 札幌近郊というには少し遠い山ですが、GW真っ只中の30日に登ってきました。
今回は、麓の桜を見ながら軽く山登りをこなし、ジンギスカンパーティーがメインという軽めの登山です。
実は室蘭には2年ほど住んでいたことがありますが、この山には一度も登ったことがありません。
確か、子供たちが遠足で登ったと言っていたような気がします。

 今回もピオレ山の会の人たちを一緒です。
札幌から室蘭ですとまっすぐ走っても2時間半ほどかかります。
9時に登山口集合ですので6時に札幌を立ちます。

 室蘭の市内に入ると懐かしい風景が見えてきます。

室蘭に住んでいたのは25年ほど前になりますが、変わらない風景にも出会うことができました。
だんぱらスキー場の駐車場に到着し、登山準備をして9:20分スタートです。

     
     駐車場は閑散としていますが、私たち以外にも登山準備をしている人たちがいました。

 15分ほど登ると白鳥ヒュッテという山小屋があります。
     
     中には入らなかったのですが、いい雰囲気の小屋です。

 ここから右手の登山道を登り、南尾根を忠実に登ります。
このほかに左右にも登山道があり、沢沿いのコースもあるようです。

 10分弱で室蘭岳水神社の鳥居が見えてきます。
     

 この鳥居をくぐると小さな社があり、その奥にある岩に「水源」と彫り込まれた岩があります。
     
 
     

 この先はすぐに南尾根の取り付きとなり、急斜面をジグザグに登ります。
春の陽気ですので一気に汗が噴き出てきます。

 斜面を登りきると白樺林が広がります。
     
     春の日差しを受けて幹が白く輝いています。

 ほどなく、登山道に雪が出てきます。
     
     これはこれでいい景色ですが、眩しくて歩けません。
サングラスを付けて登ります。

 途中で何度か休憩を取り、のんびり登って2時間40分。
各コースの合流点が見えてくるとほどなく山頂です。
     

 山頂は、雪で覆われていました。
     
     私たちと抜きつ抜かれつ登っていた若者のグループが山頂にある鐘を鳴らしています。

 私たちは山頂を通り過ぎた登山道で休憩します。
目の下に広がる室蘭の町を眺めながらコーヒーを沸かして休憩を取ります。
天気がいいので気持ちよく休むことができます。

 さあ、今日のメインはジンギスカンです。
おなかが空いてきたので下山します。

 今日のジンギスカンは、特上のジンギスカンから三元豚の豚肉までいろいろなお肉を揃えてくれています。
もお、お腹一杯に肉を食べて幸せな気分を十分に味わいました。

 この室蘭岳ですが、夏には裏側の沢から登るのがメインとなっています。
札幌からもシーズンになるといくつものグループが入る人気の沢です。
残念ながら私は一度も登ったことがありません。

 ことしのGWは、この山だけで終わってしまいました。
翌日の5月1日には丸山公園でジンギスカンパーティーをしました。
山よりジンギスカンのGWでした。
 

残雪期の恵庭岳に登る!

2018-04-23 10:40:00 | 札幌近郊の山
 恵庭岳は札幌近郊にある活火山の山です。
支笏湖に面した急峻な山で山頂は溶岩ドームの上にあります。
山頂部の溶岩ドームは崩落が激しいため、8合目から上は自己責任で登る山です。

夏の恵庭岳には何回も登ったことがありますが、今回は残雪期を利用して夏道とは全く違うルートから登りました。

 札幌市内から支笏湖に向かって走っていくとオコタンペ湖に向かうT字型の交差点があります。
このオコタンペ湖に向かう道路は冬期間は除雪されておらず通行止めとなっています。
この交差点の近くには駐車場がありますのでそこに車を駐車して登山します。

 今回は、秀岳荘(札幌市内にある老舗の登山用品店です。最近は自転車を含め幅広くアウトドア用品を扱っています。)のスタッフの皆さんと一緒に登りました。

 4月4日

 駐車場に車を止め、登山準備を済ませ、まずはオコタンペ湖に向かう道路を歩きます。
秀岳荘のスタッフの人たち3人はスノーシュー、私は輪カンを使って登ります。
このルートは、残雪期の恵庭岳に登るメインルートとなっていますのでトレースがあります。

 交差点を9:15分に出発して10分ほど歩き、いよいよ左手の尾根に取り付きます。
ここからはデコボコした尾根を忠実に登ります。
途中何回か急な斜面が出てきますが、短い坂ですので我慢して登ります。

      
      急斜面はスノーシューの前歯を使って登ります。

     

      快調に登ります。

 1時間ほど頑張って登ると左手の上のほうに黒く突き出た岩が見えてきます。
この指のように尖がった岩が溶岩ドームの山頂です。


     
     この尾根は深い針葉樹の森となっています。

 左手に急斜面が見えてくると、いよいよ正念場を迎えます。
952mのコブを過ぎると標高差100mの急斜面が目の前に壁のように立ち上がっています。
この急斜面ですが、今日は気温が低いため表面がほとんど融けておらずカリカリとなっています。
緊張しながら1歩1歩スノーシューと輪カンの歯を雪面に食い込ませながら登ります。

 やっと100メートルを登りきり、ホット一息つきますが、そこから先は山頂までさらに急な斜面が続きます。
1,100mから続く急斜面を登りきる目の下には凍ったオコタンペ湖が真っ白になって見えます。
     
     オコタンペ湖の奥に見える漁岳は雲に隠れています。

 1、230mまで登ってくると山頂の真下です。
    
     ここまで約3時間ほど掛かりました。

 ここから先は、お茶グループと山頂へ向かうグループに分かれました。
私はお茶グループに入り、まずはツエルトを張り風を避けて休憩スペースを作ります。
     
     こんな時に備え、ツエルト(簡易テント)はいつも持ち歩いています。

 山頂グループを待つ間、お湯を沸かし、コーヒーを立て、お菓子を食べながら休みます。
30分ほどで山頂グループが戻ってきましたので下山の準備をします。

     
      山頂をバックに、秀岳荘スタッフの皆さんです。

 さあ、下山に掛りましたが、心配なのはあの急斜面の雪がどうなっているかです。
表面がサッと融けてくれていればツボ足で降りられるのですが、硬いままだとかなり難度の高い斜面です。
恐る恐る斜面に足を踏み出してみると、なんと、表面が1センチほど融けてくれています。
ホッとして、一気に降ることができました。
しかし、所どころ硬い斜面も残っているので、そこは慎重に下ります。

 952mのコブ山まで降りると、今度は柔らかくなった雪に足を取られそうになるのでスノーシューと輪カンを付けます。

 あとは、登ってきたときのトレースをたどり下ります。

オコタンペ湖への道路に出てホッとしました。

 今日は始終曇り空でしたが、風は弱く、まずまずの登山日和でした。
私にとって初めてのコースでしたので、楽しく歩くことができた一日でした。


   

冬の空沼岳・金山林道から登る

2018-03-30 20:44:34 | 札幌近郊の山
札幌近郊にある空沼岳は、万計沼や真澄沼などがあり山頂からの眺望もいい札幌市民憩いの山です。
夏の週末ともなれば家族連れから老若男女を問わず色々な年齢層の人たちが登る人気の山です。

しかし、冬の時期は夏道のコースが長いこともあり登る人の少ない静かな山なのです。
今回は、夏道とは違う冬限定のコースとして人気が高くなってきた金山林道から登ることにしました。
このコースは、以前から気になっていたコースですが、登山口となる金山林道の入口が立入禁止であるとかいろいろな情報が乱れているのでそれの確認もしたかったのです。

 3月21日、お彼岸の祝日を利用して登りました。
 今回は、札幌ピオレ山の会の人たち5人と一緒に登ります。
全員が初めてのコースとなります。
なお、金山林道の入口ですが、札幌から支笏湖へ向かって走ると恵庭へのT字型の交差点があります。
そこから5km弱に金山林道の入口があります。
支笏湖から走ってくると金山覆道から1kmほどの地点となります。

 午前8時に登山口となる金山林道の入口に集合します。

     
      これが金山林道の入口となります。
      ゲートは閉じられ、施業中につき一般の車両は通行禁止とあります。

 この林道入口の反対側には6~7台の車が駐車できる等に除雪がされています。

     
      林道から支笏湖に繋がる道路を見るとこんな感じで、
      こちら側にも5~6台の車が駐車できます。

 さて、この林道ゲートから50mほど先にもう一つのゲートがあります。
そのゲートの先は私有地となっており、立入禁止の看板とともに監視カメラがある旨の表示もあります。
この私有地の存在が誤解を招いているようです。
     

 この2つ目のゲート前から右手に曲がるとすぐ先に左に曲がる林道があります。
この林道を歩けば私有地に入ることなく金山林道を歩くことができるのです。

 8:30分、金山林道ゲートを出発します。
まずは林道歩きなのですが、地図を見ると沢が二股になっており、その真ん中を歩かなければいけない場所があります。
ここが分かりずらかったです。

 また、林道もはっきりしない地点もあり注意が必要です。

 10:10分、漁岳方面から走る林道との交差点に来ます。
ここはT字型の交差点となっていますのですぐに分かります。
    
    今回は新人さんもいますので地図読みの訓練を兼ねて小刻みに地図を見ます。

 ここからは、いよいよ本格的な山登りとなります。
まずは、交差点前にある小さな沢の右側にある尾根に取り付きます。
この尾根をどんどん登ります。
右手にある沢が浅くなってきますが、そのまま登ります。
すると、いきなりコブ山の上に出てしまい、右手の尾根に登り返しをしなければいけなくなりました。
ここは、沢が浅くなってきた辺りで右手の尾根に乗換えるのが正解のようです。

    
    左手に崖状の迫力のある尾根が見えてきます。
    この尾根は、漁岳に続く尾根です。

 さて、地図を読みながらドンドン登ります。
正面に急な斜面が見えてきます。
どうやら空沼(からぬま)のある場所へ続く急斜面のようです。
ここも、私はそのまま左手の斜面を登りましたが、正解は右手の斜面でした。

 11:45分、空沼に続く平坦な場所に出ましたので休憩を取ります。
    
    ここからは空沼岳の山頂部が見えます。
    このコブ山の300mほど先が山頂ですので、山頂は見えません。
  
    
     同行者が私を写してくれましたので記念にアップします。

 ここからはこのコブ山下のコルを目指してトラバース気味に登ります。
この斜面を登っていると下が固くクラストした斜面があります。
スキーのシールが効かず横滑りをしてしまいます。
スキーアイゼンを付けて登ります。

 やっとコルに着くとそこからの眺めが素晴らしかった。
    
     正面には、ドーンと羊蹄山が見えてます。

    
    後ろを振り返ると恵庭岳から支笏湖、風不死岳とその陰に真っ白な煙を噴き上げる樽前山も見えています。

 ここから最後の急坂を登るとその先は平坦な山頂部です。
13:25分、やっと山頂に着きました。
登山口から約5時間、時間はかかりましたが天気がいいのに救われて全員が山頂まで登れました。
    
     山頂からは石狩湾も見えます。

    
    左のきれいな三角形の山が狭薄岳、その奥の真っ白い山が無意根山です。

    
    平凡なピークですが、真ん中の真っ白い山が余市岳、その左手が札幌岳です。

     
    帰りに見た空沼です。
    結氷した上に雪が積もっていますので歩くことができます。

 帰りは、快適にというか、林の中を緊張しながらのスキーを楽しみ1時間30分ほどで登山口に戻ることができました。

 今日は天気に恵まれ、気温も高かったので快適なスキー登山ができました。
この次は、もう少し早い時期に登り、パウダーを楽しみたいと思います。


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  永らくこのブログを更新しないで来ました。
 前回の記事をアップしたのは、2016年10月29日です。
 更新しない期間も山には登っていました。
 東北北部の百名山、南アルプスの大縦走、知床縦走からトムラウシ山など
 相変わらず北海道の山から本州の山へ足を伸ばし楽しんでいました。

 正直、ブログを書くという作業に飽きが来てしまいました。
 しかし、未だに毎日の閲覧者が100名を超えるという現実を目の当たりにして
 また書こうという気持ちが湧いてきました。

 こんなつたないブログですが、よろしくお付き合いください。
  なお、コメントなどを頂けると意欲が湧いてきますので
 この点もよろしくお願いします。




   


夏山シーズン最初は尻別岳へ!

2016-06-24 16:56:30 | 札幌近郊の山
 雪も融け、2016年夏山シーズンが始まりました。
山菜取りをかねて軽く汗をかきに尻別岳へ出かけてきました。
尻別岳には、今シーズンスキーで3度ほど滑りに行きましたが、夏道を歩くのは初めてです。

 5月28日(土曜日)

   
   登山口の駐車場は、すでに15台ほどの車が止まり満杯状態です。

 9:05分、出発です。
天気がいいので気持ちよく歩けます。
駐車場はルスッツスキー場の山頂駅となる橇負い山の裏側になります。
ここから尾根沿いに歩き尻別岳を目指します。

   
   国道を挟んだ反対側にはイゾラコースが見えています。

   
   遊園地の案内放送が聞こえてきます。
橇負山の下には遊園地があり、ゴンドラも動いていますので山としての雰囲気はないのですが・・・

 尾根をいったん降ります。
この辺りでなぜか雨が降ってきます。
上空を見上げると雲の固まりはありますが、雨雲には見えません。
ポツポツと降る程度ですので雨具も着ないで歩きます。

 やがて目の前に急な斜面が見えてきます。
この斜面を登りきると目の前に羊蹄山が見えてきました。
   
   稜線には葉桜に近い山桜が残っていました。

   
   今回誘ってもらった人達の記念写真を1枚写します。

 ここまでくると山頂はもうすぐです。
山頂までの登山道はシラネアオイが満開でした。
   

 11:00分、山頂に到着です。
   
   山頂は笹が刈り払われており、ゆっくり休めます。

 お湯を沸かし、カップ麺を食べてゆっくり過ごします。
日当たりが良くて気持ちが良く過ごせます。

 帰りはゆっくり花の写真を撮りながら降ります。
   

   

   
   こんな斜面を降ります。
   土の斜面ですので雨が降ったらドロドロで滑りそうです。

   

   

  登山道の両側が笹原になります。
その中にウドが生えています。
先行していたツァーの一行がそのウドを取っています。

 私達は、下山後にイゾラコースに移動してウドを取ります。
車から15分ほど登ったところは、まさにウド畑でした。
ウドを存分にとって(自分家で食べる分にします。)今日の登山は終了です。

 急斜面の登山道は緊張しましたが、天気に恵まれ、山菜も収穫したのんびり登山でした。
 
   

久々の余市岳

2016-05-30 19:23:26 | 札幌近郊の山
 気が付けば5月も後2日で終わってしまいます。
今月は1回も記事を更新していないことに気が付きました。
4月から5月もそこそこ山へ入っていたのですが、何かと雑事にかまけて記事の更新が出来ないでいました。

 そこで、あわてて思い出しながらの更新です。

 4月1日(金曜日)

 On氏にOmさんと3人で余市岳へ出かけてきました。
この時期になるとさすがに粉雪は望めません。
ザラメを楽しむ春スキーのシーズンとなります。

   
   キロロの駐車場も雪が融けてアスファルトが顔を出しています。

 ゴンドラに乗って山頂駅に着くといい天気でした。
 正面に余市岳の真っ白な斜面が早く来いと誘っています。
      黄色いジャケットの人はキロロのスタッフでビーコンチェックをしています。

 ビーコンチェックを済ませて、さあ、余市岳の山頂へ向かいます。
   

 通い慣れた飛行場を歩き、コルへ向かって滑ります。
   

 そこから頑張って堅い斜面を登ります。
クラストした斜面ですのでスキーアイゼンを装着してサクサクと登ります。

 15分ほど登って山頂へ続く稜上に到着。
奥にある山頂はカットして早速南斜面を滑ります。
この斜面が思いの外難しかった。
シュカブラが融けてガタガタした斜面、さらに、微妙に融けたところと堅いところが混ざっています。
騙しだまし1本を滑ってからコルへ向かって登ります。

   
   山頂からは無意根山が正面に見えます。

 コルからは北斜面を滑ることにします。
こちらの斜面の雪はいい状態でした。
気持ちよく下まで一気に滑りました。
   
   3人で滑ったシュプールが北斜面に刻まれています。

   
   自分のシュプールを見上げるOmさん、後ろ姿が決まっています。

 再度、シールを付けて少し登ります。
    
    その途中にあった倒木です。
    風の影響で中段からボッキリ折れています。
    
   
   余市岳北斜面の全景です。

 ゴンドラの駅が望めるところまで登り返して、そこからスキー場へ戻ります。

 今日は、いい天気の中、気持ちよく余市岳を堪能しました!!
 春スキーをもう少し楽しみます。

奥手稲小屋に泊まる!

2016-04-30 21:28:26 | 札幌近郊の山
 奥手稲小屋に1泊してきました。
 この山行は東京から来るIsさんのために企画したものです。
Isさんが所用で札幌に来ることになり、せっかく冬の札幌まで行くのだからどこかの山小屋で1泊したいとの話がMOcoさんに来ました。
私はmocoさんからのお誘いで参加することになりました。

 以前、この3人で風不死岳にある楓沢を目指したことがあります。
この時は、地図読みがいい加減だったために目的の楓沢を降ることが出来なかったのです。
今回は、きっちり小屋泊まりと奥手稲山の山頂を踏ませてやりたいと思っていました。

 3月24日(木曜日)

 朝、遅い時間ですが奥手稲山の登山口に11時過ぎに集合します。
3月下旬なのに、前日に降った雪が30センチほど積もっています。
今回は、Isさんがスキーを使えないのでスノーシューと輪カンで歩きます。

私は、輪カンを使いましたが、積雪がスネほどの深さがあり歩くのに難儀しそうでした。
幸いにトレースがありましたのでそれを使わせてもらいます。
この時期にしては軽い粉雪が積もっています。

    
    Isさんの装備は、ほとんどmocoさんからの借り物です。

 小雪がチラチラする中、10:45分、スタートします。
まずは林道を歩きますが、スキーでのトレースがあるので何とか歩けます。
トレースを忠実にたどりますが、2人ほどが先行しているようです。

 Isさんの足取りは着実で私達に遅れないで付いてきます。
何回か休憩を取りながら歩きますが、時々晴れ間が出たかと思うと小雪がちらついてきます。
3時間ほどかかって、やっと、奥手稲の小屋に到着です。

 先行していたのは、北大ワンゲル部の男女2名の方達でした。
すでにストーブに火を付けてくれていたのですが、なかなかストーブが暖まってきません。
このストーブは石炭ですので、mocoさんが石炭を多めに投げ入れるとやっと火が大きくなってきました。

   

      昔、高校の教室にあったような鋳物製の大きなストーブです。

      この小屋の流しです。
   この小屋は、小屋の中に沢水が引きいられているので自由に使えます。
   また、トイレ(ボットントイレです。)も完備されています。

 この小屋は、北大ワンゲル部が管理しています。
石炭は、ワンゲル部の部員が秋に人力で運んでいるということです。

 石炭ストーブが燃え出すと身体も温まり、mocoさんの料理で今夜は煮込みジンギスカンを食べます。
お酒を飲みながら楽しい時間を過ごします。
小屋泊まりは、この夕食とお酒なしでは過ごせませんね。

 この小屋は3階建てとなっています。
わたしたちは2階に寝ることにします。


 3月25日(金曜日)

 朝、目を覚まして外の様子をうかがうとどんよりした曇り空で時折小雪が降っています。
朝食を済ませて外へ出ます。
あまり雪が深いようなら山頂はあきらめて下山するつもりでしたが、幸いに昨夜の積雪は5センチほどです。
これなら何とか山頂まで行けるかと思い、ラッセルを覚悟して山頂を目指します。

   
   外観は木造の雰囲気のある山小屋です。

   
   小屋の横にある松の木に鐘が備え付けられていました。

 雪の深さは膝ほどありますが、何とかラッセルできる深さです。
小雪がチラチラしており視界はあまりありません。
まずは水平を維持しながら右手の斜面をトラバースします。
そこから磁石を切って山頂を目指します。

 夏道ですと30分ほどで山頂へ着くはずですが、1時間を超えても山頂へ着きません。
方向に間違いがあるか時々GPSを確認しながらラッセルを続けます。
    

 1時間30分ほどかかって、やっと山頂に来ることが出来ました。
    
    この標識を見ることが出来て、正直、ホッとしました。

この山頂からは、晴れていると日本海が望めるのですが、今日の天気では望みは叶いません。
それでも、喜んでくれるIsさんです。
    
    彼女の笑顔を見るとここまでラッセルした辛さも忘れてしまいます。

    
    粉雪の中に大の字に背中から倒れて雪の感触を味わうIsさん。

 今回は、彼女が楽しく雪山を歩き泊まってもらうのが目的でしたので、その目的は充分達成できたようです。

 さあ、天気が今ひとつですのでそうそうに下山します。
ここからは、適当に尾根を歩き、左手の沢へ降り、前日のトレースを歩く予定です。
登りでは苦労したラッセルですが、下りとなると足裁きが楽になります。

 ドンドン降って、前日のトレースに合流。
ここからのmocoさんは早かった!
ドンドン離されるのです。
私は平地を歩くスピードはそれほど速くないのです。

 山頂から2時間で駐車場まで戻ってきました。
しかし、ここでもう一つ仕事が待っていました。
雪に埋まった車を道路まで出すのに一苦労です。
それを何とか終えたところにワンゲルの2人がやってきます。

彼らの車は一番奥に止まっているのでこの車を道路まで出すのを手伝います。
40分ほど雪と格闘して、やっと、道路まで車を出すことが出来ました。

 さあ、つぎは登山後の温泉です。
この温泉もIsさんの楽しみにしているものです。
朝里温泉の武蔵亭で温泉に入り、体を温めます。

この2日間、久しぶりに輪カンでのラッセルでしたが気持ちよく歩けました。
たまには、こんな山もいいですね!

徳舜瞥山をあきらめ「にょろにょろ」を見物に!

2016-04-02 22:48:22 | 札幌近郊の山
 徳舜瞥山と「にょろにょろ」見物に誘われました。
「にょろにょろ」というのは、洞窟の中に滴り落ちる水が石筍のように凍っているものです。
徳舜瞥山の近くにありますので山の帰りにでも見物しようということになりました。

 3月21日(日曜日)

 伊達市大滝地区にある登山口に着いたのは8時30分頃でした。
今日は4人で登ります。

   
   登山口となる農家さんの横に車を駐車させてもらいます。

 この農家さんで飼っているハスキー犬が私達について登ってきます。
   

 8:50分、登山準備が出来たので山へ向かって登ります。
今日の天気はあまり良くなく、風が強く山頂は雲に隠れて見えていません。
まずはゆっくり原野を登ります。

 何本か林道を横切って登りますが、山頂は依然として見えず、おまけに風が強くなってきます。
山頂下の標高1,200m辺りで人工林の松林を抜けます。
ここから先は一気に傾斜が増します。
視界がない上に風も強く吹いています。
雪面がクラストして堅くなっているのでスキーアイゼンを付けることにしましたが、スキーアイゼンを持っていない人などもいて、あっさり撤退することにします。

撤退を決めるとあとは滑り降りるだけですので、アッという間に下山できました。
下山は視界がないのでテープを何カ所か付けて、方向を間違わないようにしました。

 ここからは、「にょろにょろ」の見物です。

 徳舜瞥山の登山口から「にょろにょろ」のある場所は近いのですが、標識がないのでケイタイの地図を頼りに向かいます。
近くの道路上に車を駐車して畑を横切り沢に向かいます。
沢に沿って林道を歩きます。
   
   この辺りでは青空が顔を出し、暖かくなって来ました。

 約30分ほど歩くと沢の左岸に洞窟が見えます。
   

   
   この洞窟の中に「にょろにょろ」があります。

   
   入り口近くのは白くなっており、高さもあまりありません。

 しかし、奥には透き通ったもので、天井から下まで繋がったものがありました。
   

    

   

   

   

   

   

 この洞窟は、昔はアイヌの人が使った跡があったようです。

 よく見ると微妙に曲がっているものもあり、不思議な形をしています。

 このようなものは、羅臼町の町はずれにある洞窟でも見たことがあります。
そのときは、あまり珍しいものだという感じは持っていませんでした。

 観光資源として見直されたものですが、駐車スペースもないので観光客が押し寄せると付近の住民の方達にとって迷惑以外の何ものでもありません。

 もし、見に行かれる方は、その辺を十分に理解の上、駐車する場所については注意してください。

噴煙たなびく樽前山へ!

2016-03-26 19:44:29 | 札幌近郊の山
 誘われて今年も樽前山へ行って来ました。

 3月12日(日曜日)

 樽前山は溶岩ドームから噴煙を吐き出すれっきとした活火山です。
北海道内にある24時間監視の対象となっている火山です。
この山には昨年も登りましたが、今年も誘われて行って来ました。

 誘ってくれたのはピオレ山の会のUchiさんです。
同行者はもう一人Ssさんです。

 支笏湖畔にある「苔の洞門」近くの林道入口に車を止めます。
登山準備をして8:15分出発です。
   

 ここからは林道をひたすら歩きます。
両側は植林された人工林です。
静かで風もないので身体が温まってきます。
衣服を調節しながら歩いていると林道が左に曲がります。
ほどなく、苔の同門の上流部に突き当たります。
ここを右に曲がり林の中を歩くのですが、至る所にピンクテープがあるので道に迷う心配はありません。

 この林の中で面白いものを見つけました。
   
   「猿の腰掛け」といわれるキノコの1種です。
この「猿の腰掛け」はガンに効くといわれています。

 林を抜けると一気に視界が開けます。
   
   外輪山とその奥には溶岩ドームが見えています。

 ここでも面白いものを見つけました。
   
   
    なんと、バスの停留所の標識です。
    錆びているのですが、標識には「樽前山」と書かれています。
昔はここまでバスで登ってこれたようです。

 ここに着いたのは10:10分、約2時間ほどかかりました。
ここから外輪山を登らなければならないのですが、雪の状態があまり良くないのです。
   
   外輪山の上部には岩が顔を出しています。 
昨年に比べると積雪量が、ぐんと少ないようです。
さて、どういうルートで登るか話し合います。
岩を避けるようにルートを取ることにして左にトラバース気味に高度を稼ぐことにします。

 11:10分、約1時間ほどで外輪山の上まで登ってきました。
   
   ここまで登ると風不死岳が見えますし、その向こうには支笏湖が見えています。
支笏湖の深いブルーが目を引きます。

   
   外輪山の上は、一部凍っておりカリカリの斜面です。
おまけに風が吹き抜けるので寒くなってきます。

   
   外輪山が間近に見えてきますが、噴出口は迫力満点です。
山頂への最後の登りは、カリカリでシールだけでは登れないようです。
スキーアイゼンを装着してアイゼンの歯を氷状の雪に差し込みながら登ります。

 11:40分、ようやく山頂に着きました。
   
    風が強いので風下に避難します。
天気はいいのですが、風の強さには閉口ですね。

 さて、同行しているSsさんが海に向かって滑るというので私達は山頂下の風陰で待っていることにします。
カリカリの斜面では滑る気がしなかったのです。
沢状になっている斜面を一気に滑っていきます。
さすが若者です。
30秒ほどで沢の下部まで滑り降りてしまいます。

 登り返しを待つ間、山頂から単独の男性が降りてきます。
その服装がまことにクラシックなのです。

 ウッドシャフトのピッケル、秀岳荘製のヤッケにオーバーシューズ、ザックも秀岳荘製です。
これほど秀岳荘製の装備で決めている人にはお目にかかったことはありません。
私も若い頃は秀岳荘からピッケル(門田製)やザックを買い求めたことがあります。
しかし、これほど秀岳荘製を大事に使っている人を見たことがありません。

 往年の岳人というスタイルですが、しっかりとした足取りで下山していきました。

 さて、Ssさんが登ってきたので私達も山頂から降ることにします。
カリカリの斜面に気を付けながら滑ります。
所々凍り付いた斜面はものすごく滑ります。
雪面に顔を出している岩に気を付けて滑るので神経を使います。

 外輪山は、風不死岳側に降り、そこから顔を出している岩を避けて滑ります。
外輪山の下で一休み、ここまで降るとあとは簡単です。

 林の中までは少し開放した斜面があります。
この斜面を気持ちよく滑り、林道を歩けば、今日の登山は終わりです。

 雪が少なく外輪山の滑降を楽しむことは出来ませんでしたが、勢いのある噴煙を見て自然の力を感じた1日でした。



2016年2月27日・3度目となる朝里岳沢を滑る!!

2016-03-16 19:41:56 | 札幌近郊の山
 今シーズン3度目となる朝里岳沢を滑ってきました。

 今回は、男性4人に女性2人といつも一緒に滑っている友達同士で遊びに行ってきました。

  2月27日(土曜日)

 札幌国際スキー場のゴンドラ山頂駅を降りて外へ出ると視界が無く、風も強いようです。
前回は、ここからすぐに沢へ滑り込みましたが、今回は朝里岳に向かって少し歩きます。
15分ほど歩いたところで目の前に急斜面となってきます。
この手前から左に方向を変えて山頂下をトラバースして白井岳方面に歩きます。

 朝里岳の山頂方面は、ゴー、ゴーッ、と風が吹き、その音が下のほうまで響いてきます。
そんな風の音を聞きながら視界のない斜面を歩きます。
目標とするのは、森林限界のラインを外さないように等高線に従って歩くということです。

 そろそろ目標の尾根に到達したと思われる辺りで上空の雲が飛び、視界が開けてきます。
自分たちのいる場所を確認します。
そして、目的の斜面の上にいることを確認できました。

   

   
   横殴りの風の中、慎重にシールを外します。

 ここからは、気持ちよく雪煙を上げ一気に谷底めがけて滑ります。
今回は、あまりの気持ちよさに4本も滑ってしまいました。
滑っている様子は、動画でご覧ください。



      2016年2月27日・3度目となる朝里岳沢を滑る!!