ねぇさん日記

ねぇさんの「寝言は寝て言え!」的酔っ払いのつぶやき
<2004.10.29~>

悲痛な叫び

2008-06-16 09:56:33 | 日記
帰りの飛行機は後半結構揺れた。

「機長の指示によりCAも着席させていただきます」というアナウンスが流れ、
機体がガクンガクンと絶え間なく揺れる。

これが遊園地のアトラクションならば
「あはは」と笑ってやり過ごせるのだろうが、
なんぼ苦手を克服した、とは言え、
やはり揺れるのはこわいわけで。

一旦、乗ってしまった以上、
ワタシの命は預けたもの、と小さく腹はくくったつもりでも、
強く握り締める手の平は汗をかき、
タオルハンカチは小さく丸まっていくばかり。

15分ほどそんな状態が続き、気流から抜け出したかと思ったら、
「これから15分ほどで着陸しますので、
 CAはこのまま着席させていただきます。」というアナウンスが。

そのアナウンスの背後に「お客様っ!ご着席願いますっ!」という
他のCAの叫び声が混じって聞こえてきた。

何事やろか?とまわりのみんなと一緒に
通路側に座っていたワタシも後ろを振り返ってみたところ、
中ほどに座っているチーフと思しきCAが
後ろに向かって「お客様っ!どうされましたか?」と口の横に手をあてて叫んでいる。

その向こうには今まさに立ち上がろうとしている女性が一人。
機内後部に座っているCAも必死で止めようとする。

「どうされましたか?」
「________」(相手の悲痛な叫び声の内容はワタシには聞こえてこない)
「お子様が?」
「________」
「吐いている?」
「________」
「おしっこに行きたい?」(そのまま復唱するCA)
「________」
「いま着陸態勢に入っていて危険ですので15分我慢してくださいっ!」(きっぱり)

飛行機が滑走路に着陸したのはたしかに15分後。
それからターミナルビルに到着するまでの10分間に
後ろから一人の男性がCAのところまで歩いてきたようで、
後部座席の方はなにやらざわついている。

到着した途端に気が緩んだんやろぅなぁー。

この機材を次に使う場合、
あそこの座席はどないなるんやろか?などと思った旅の最後であった。
コメント (6)
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