ねぇさん日記

ねぇさんの「寝言は寝て言え!」的酔っ払いのつぶやき
<2004.10.29~>

田舎

2008-01-09 10:05:01 | 日記
昨日の日記を書いていて思い出したのだが、
祖父が亡くなった小学校5年生当時、
実家の建て替えのため、池のほとりにある古びた一軒家に借家住まいをしていた。

引っ越した当初は蛙の大合唱が気になって眠れず、
夜になると灯りを目指して窓に集まる虫目当てのやもりにビビり、
座敷でテレビを見ていると一本の線のように行列になって移動する羽蟻に驚き
そしてなんと言っても夜中にブンブン音を立てて飛びまくるゴッキーに腰を抜かした。

家の中ほどには地下室に下りる階段があり、
一人で下りていく根性なんてさらさらなかったが、
友達が遊びに来たときは、みんなでおそるおそる探検しに行ったりして。

初めて目にする暖炉があるその地下室には
シーツを被せられた家具の中に古びたギターが立てかけてあり、
その弦を弾いてくるのが根性試しの証拠だったっけ。

石垣の塀には蛇の抜け殻があって、
財布に入れておくとお金持ちになれるなんて迷信を知ったり、
とにかく子供にとってはアドベンチャーワールドのような家だった。

父の実家は歩いて5分の場所に、
母の実家は車で15分の場所にあったため、
昔から「帰省」というのに憧れに似たものがあって、
正月やお盆に新幹線や車に乗って田舎に帰って来た、なんてーのを
すごく羨ましく思っていたワタシにとって
あのかび臭い家での生活をこうして思い出すということは
極限られた時間ではあったが非日常的な「田舎」的なものだったのかもしれない。

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