RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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東洋の白いやきもの -純なる世界

2012-09-03 21:30:00 | 美術
見てきました

出光美術館

会期は2012年8月4日から2012年10月21日。

今回はやきもの~。
白いやきもの~。
ときたら白磁ですね。

白いやきものは6世紀中ごろに中国陶器に生まれました。
中国陶器の主流は青磁。
白い素地に透明になる釉薬をかけて高火度で焼く白磁の出現には、当時すでに盛んであった東西交流の刺激、
とくに西方のガラス器あるいは銀器への憧れが動機となったとも考えられているとか。

展示の最初はその「憧れ」が見える展示になっていました。
たとえば「片把手付瓶」
東地中海地域1から5世紀に作られたもの。
青色が買った透明なガラスの水差し。
その横には「白磁獣文弁口水注」
そっくりなんです、「片把手付瓶」に。
白磁がガラスの模倣をしていたということがよく分かります。
この辺りには5作品ぐらい、そのように模倣されたものと模倣したものが並べて展示されていました。
わかりやすくておもしろい。

景徳鎮といえば中国の陶器の産地として1番ぐらいに有名ですが。
景徳鎮といったら白磁!!
ただ、景徳鎮も最初は青磁だったようです。
景徳鎮の白磁は透明釉にどうしても鉄分が残り、少し青みがかったものになっていました。
そこを逆に利用して、青白磁という技法を生み出します。
青みがかっているなら青磁でいいじゃん、ということなかれ。
とにかく青白磁の色合いが美しく並べられている様は壮観。

日本の白いやきものでは、美濃焼や京焼の陶器。
江戸時代になると磁器が生産されるようになり、有田焼などが生まれます。
「白天目」
今回の目玉です。
特別出展で9月30日までです。
美濃焼です。
こちら、白というより黄色ですが。
白磁ではなく素地に白の釉をかけたもの。
茶碗の底にできた釉の溜りが薄い緑色になっているところもキレイ。

とにかくシンプルで美しいです。
ただ真っ白ってだけではなく、微妙に青みがかっているものや黄色っぽいものまで。
さまざまなニュアンスのやきものがずらり。


などなど、見ていったのですが。
気になるものが。
「併設 仙がい」
仙がいの作品が展示されているのです。
相変わらず、ゆるゆるでかわいい
「虎画賛」なんかはたぶん、寅年に依頼されて描いたもの。
虎のはずなのに、虎のはずなのに。
猫っぽい。
本人も自覚していたのか、
「なんだか猫っぽくなっちゃったよ」
との賛を残しています。
か、かわいい…
なんだか、作品も癒し系だけと仙がい自身もかなりの癒し系

やきもの以上に楽しんで見てきました
っていうより、こっちのほうがもっと見たい!!(笑)
しかも前期と後期で入れ替えをするそうです。
(前期8月4日から9月9日。後期9月11日から10月21日)
これを見に、もう一度行くかも!!



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