RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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佐脇健一展 未来の記憶

2013-05-10 21:30:00 | 美術
見てきました

目黒区美術館

会期は2013年4月3日から2013年6月9日。

佐脇健一(さわきけんいち)
1949年大分県に生まれ、1975年東京藝術大学大学院修了、1977~1979年東京藝術大学非常勤講師を務め、現在は大分大学教授。
ブロンズや鉄など金属を用いた彫刻を得意とする作家だそう。

初めて作品を見ました。
何故行ったのか。
チラシを見てなんとなく。
これまでは公共の場での発表を中心にしてきたそうで、今回が初の大規模個展。
今回はインスタレーション、映像、フォト・ドローイング、彫刻のような立体作品など約100点の展示です。

入って思ったことは、静かだな~と。
人がいないのです……
ほぼ貸切という鑑賞者としては最高の状態で見れました。

1階には映像作品と写真。
写真は油彩でアレンジされていますが。
写っている景色がどことなくノスタルジックな感じで。
でも身近にありそうで。
初島ってとこだそう。
ってどこかと思ったら軍艦島なんですね。
こんな感じなのか~と。
行ってみたいな。

2階は大きな立体作品や小さな箱の展示。
圧巻だったのは《LandScape》という作品。
木箱のなかに青空を撮影した写真と、風景の彫刻。
それらを照らす電球が設置されています。
薄暗い空間に作品のランプの明るさ。
そして不思議な感覚のする作品。
幻想的でした。
箱庭を見ているようなちょっとしたドキドキ感も。

未来の記憶
記憶って過去のことで、未来は記憶ではない。
矛盾したタイトルですが、見ていて納得。
作品の景色は、見たことがあるような、過去にありそうな風景の感覚がしつつ、
この先このような景色になるんじゃないかという感覚が来るのです。
平面の作品(写真とか)であればモノクロで表現され。
立体作品では錆付いた金属で表現される。

近代の産業遺産のような感じの景色なのに、遠い未来での現代の遺産のような感覚にもなる。
これが『未来の記憶』ってことかな。

砂漠に不時着し錆に覆われた飛行機や廃墟となった原発、朽ち果てた原子力潜水艦……
近代産業の遺物と最先端テクノロジーがモチーフとなり、時間軸が動いていくのです。
廃墟となった原発の景色なんかはちょっと福島原発なんかにも意識が行ってしまい……
今から20年以上前からの作品とは思えない。

とっても楽しかった
このような表現があるのか、と。
人も少なくて快適!!
廃墟好きの人にはたまらないかもしれません。

美術館の外にも作品が。

かわいらしい。
とってもおすすめの展示です。



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