RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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休日に全力で生きるOLの日記(笑)

アド・ミュージアム常設展

2011-02-20 23:00:00 | 美術
消費者のためになった広告コンクール展の際に見ました。

スペースとしては広くありません。
ただ江戸時代から現代までの「広告」がぎっしり。
これを見れば広告の歴史を理解できるかも。


では気になったものを時代の流れ順に。

江戸時代は華やか。
錦絵にさりげなく店名や商品名を入れたりするなどおもしろいです。

昨年末に「大正イマジュリィの世界」でも見た杉浦非水もありました。

資生堂の広告もアールデコ。
ロゴ(SHISEIDOと表記されてるもの)が今と変わっていない、ずっと昔から同じロゴを使い続けていることに素直に感動です。

赤玉ポートワインのポスターはこうゆう話で必ず出てきますが、やっぱり素晴らしい。
カラー写真のない、白黒写真の時代にモデルの髪を鮮明にし、商品のワインだけを赤で表現するという……
消費者のためになった~でも賞に選ばれたSUNTORYのウイスキー、響30年の広告。
プレミアムモルツのCM。
……等、今でこそよく見かける表現ですがカラー写真がない時代にそれを作り出すのが素晴らしい
また女性がヌード、ってこともなんかいい!!
(→エロ目線じゃなくて芸術的に、ねっ!!)

この時代の大きな出来事といえば戦争。
ポスターも国民へ戦争への協力を求めるものに。
敗戦間近なものでは
「兵器の血液 活かして使へ石油」
「何がなんでもカボチャを作れ!」
カボチャはちょっと笑っちゃったけど。
笑い声じゃなかったよね。
比較的簡単に育てられて栄養価の高いカボチャは奨励されていたそうです。
「必勝食糧」「絶対確保」
とも描かれていました。
背筋が凍るような思いです。
このポスターを作った人はどんな気持ちだったのか……。

戦後になり。
キッコーマンはきっこちゃんがかわいい
東京オリンピックのポスターは古臭さを感じさせない、
むしろ、最近作り直したんじゃないかと思うぐらい。
かっこいい
陸上競技のスタートダッシュの一瞬と。
バタフライを泳ぐ選手を真正面から撮ったものと。
写真からは選手の息づかいが聞こえてきそう。
そして、鮮やかに記された日の丸と五輪、「TOKYO 1964]の金色の文字。
あの時代から、こんなに素敵なポスターで日本をアピールしてたのかと思うと胸が熱くなる。
後に調べたらポーランド国際ポスタービエンナーレで芸術特別賞を受賞したとか。
素直に感動できる作品です。


常設もなかなか見ごたえあっておもしろいです。


そしてこれ、無料なんです。
広告コンクール展も常設展も。
無料でこのクオリティ。
今後もちょっと期待してます。



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