RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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難波田史雄の15 年 NANBATA_Fumio_:_Works_1960_-_197 4

2012-03-16 21:30:00 | 美術
見てきました

東京オペラシティアートギャラリー

会期は2012年1月14日から2012年3月25日。

難波田史雄は32歳でこの世を去った「青春の画家」
日本抽象絵画の開拓者、難波田龍起の次男として生まれましたが、美術教育などにはなじまず、文学や音楽から独自の表現を求めていきました。
活動期間は約15年と短いですが、おびただしい数の作品を残していきました。
今回はオペラシティ アートギャラリーのコレクションから100点。
各地の美術館、所蔵家から秀作、代表作。
日記やスケッチブック、写真なとどいった史雄を知るべく資料も含め約240点の展示です。

年代を追うように展示されているので作風の変化が分かりやすいです。

初期で好きなものは
「不詳(10点組)」
明るい色で描かれていて楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
基本的に抽象絵画なので何が書いてあるのか分かりません。
雰囲気です。
ポロックもそうだったしね。

「宇宙船がくるよ」「終着駅は宇宙ステーション」「夢の舞台」
などタイトルからして楽しそうです。

年を追うごとに色彩が暗くなっていく気がしたのですが。
最後の方は水辺の景色ばかり。
死生感の表れのようです。
「水辺」「海」「海辺の散歩」「湖底を歩く少女」「湖底の花園」
などなど。

1974年1月、九州旅行の帰路、瀬戸内海を航行中のフェリーから転落。
32歳。
偶然なのか予兆だったのか……。

短いながらに自己表現を追い求め、多くの秀作を世に送った画家。
「夭折の画家」「青春の画家」
とよばれていますが。
描かれた作品はイメージ豊か。
繊細で優しい色彩が「青春」を思い起こさせて、心の奥をくすぐるような展示でした。



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