RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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休日に全力で生きるOLの日記(笑)

虎屋のお雛様

2012-03-14 21:30:00 | 美術
見てきました

根津美術館

会期は2012年2月25日から2012年4月8日。

さてさて。
春にふさわしい展示です
お雛様です
そして「虎屋」。
「虎屋」といえば和菓子の老舗。
羊羹なんかは有名すぎですね。
そんな"虎屋のお雛様"
虎屋の14代店主・黒川光景が明治30(1897)年に生まれた娘の初節句のために蒐集あるいは特注して調えた雛人形と雛道具の優品約300点が展示されています。
6年ぶりの公開です。

雛人形は、京都の丸平大木人形店で誂えられたもの。
典型的な明治時代中期の京雛、とのことです。

端正な佇まいと華やかな装束がすてきです。

雛道具もとにかく小さく細かい。
これが職人技!!といわんばかりです。
江戸時代末期頃につくられたものなのにその状態のよさ、美しさはため息ものです。
そのような小さな雛人形は「芥子雛」と呼ばれています。
天保の改革のおり、贅沢禁止令が出されたことはご存じの通り。
それは雛人形にも適応されます。
高さ八寸(約24cm)を超えるものは禁止!!
「小さいサイズでもいいもん作ってやろうじゃないの」
という職人の心意気、幕府の命令を逆手にとった遊び心が素敵すぎ!!
どのくらい小さいかというと
おばさま「ちょっとごめんなさい。私、老眼でなかなか見えなくて。あの小さな机の上にのっているもの、何かしら。」
私「ごめんなさい。私もわからないんです。」
(コンタクト着用で視力1.5)
こんなレベル(笑)
たぶん駒だと思うんだけどね。

小さいのに蒔絵がしっかり施されていて、その技術にただただ感心。

こんな芸術品を子供の健やかな成長を祈るために調えられるってことが素晴らしい。
そして今の時代までずっと受け継がれているってことが素敵ですな



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