RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

TeZukA

2012-02-27 21:30:00 | 美術
見てきました

Bunkamura オーチャードホール

シェルカウイ振り付けの最新作、日本公演です。
27日の追加公演で行ってきました!!

シェルカウイといえば首藤康之との「アポクリフ」
これ、映画(今日と明日のあいだで)で見たのですが。
そのときからシェルカウイが気になって気になって。
バレエとかダンスって全く見たことなかったし興味なかったんだけど。
、、って考えると"今日と明日のあいだで"を見に行ったことがきっかけだからなー。
普段、映画を見ない私が、
普段、バレエやダンスに興味のない私が、
あの映画のチラシを
"おぉ、このチラシ素敵!!"
って興味を持ったことから始まるって考えると感慨深い……
チラシなどの広告媒体って本当に重要なんですね。

映画を見た後にこの公演を知ってチケット購入。
追加公演あってよかった!!
って、、
このままだと舞台代の出費がヤバイ……
あの映画を見なければ、、、
毎月の生活はいくらか楽だったのかもしれません(笑)

さて。
初演は昨年、9月6日。ロンドン。
漫画界の巨人・手塚治虫の世界をコンテンポラリー・ダンスで表現したもの。
シェルカウイは子供の頃、テレビで手塚作品を見たそうです。
で、原作を読むとディズニーでは表現されない、同性愛、宗教、安楽死などの生と死といったテーマが描かれていたことに興味を持ったとか。

海外では"アストロ・ボーイ"として知られる鉄腕アトム。
人間に親しまれていても、やはり越えられない一線に苦悩します。
そしてそのエネルギーはアトム(原子力)
後に核融合する、とか原発問題が騒がれる今、ぴったりの話題ですな。
法外な報酬を見返りに難しい病も治す天才医師ブラック・ジャックにも、安楽死を請け負うドクター・キリコが。
"MW"では神父と殺人者の同性愛を通じて善と悪が描かれています。

手塚作品は15万ページもあり全て紙とペンから生み出されました。
今回、舞台には大きな紙。
ペンに見立てた9人のダンサーが手塚作品の登場人物となり、作品の光と影を表現していきます。

素晴らしかったのです。
引き込まれます。
終盤はすごいの一言。
手塚の死後、キャラクターたちが生と死の狭間で悩み、善と悪のあいだで葛藤するシーン。
鳥肌たちます。

こうゆうのを、小さいときに見ていたら。
「私、大きくなったらダンサーになる」
とか言い出したかもしれません。
(オペラ歌手編バレエ編)

今回、森山未來が出演しています。
ダンスが得意でプロ級ってのは聞いていたんだけど。
本当にすごい!!
もうさ、ダンサーとして生活すればいいのに。
私、ドラマとか見ないから俳優としてどうってのがわからないんだよね。
ダンサーとして世界に出て行けばいいのにな~と単純に思いました
って思ったら、海外ツアーに参加しているそう。
手塚という日本漫画の偉大なる人物にまつわる作品に日本人が関わり世界に出て行くことを誇らしく思います

いや~、今回もいいもの、見れました

カーテンコール、かなり長くて。
スタンディング・オベーションでした。
何度も見に行っていますが初めてかも(・・?)



ブログランキングよかったらお願いします