RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

お菓子好き。F1好き。
美術館行くの大好き。
買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

アルプスの画家 セガンティーニ ー光と山ー

2011-09-26 21:30:00 | 美術
見てきました

静岡市美術館

会期は2011年9月3日から2011年10月23日。

週末、実家帰ってました。
で、行ってきました。

昨年、開館したばかりの美術館です。
駅からのアクセスもよく周りにはパルコやマルイも。
なんて、私好みの立地(笑)

行きたい行きたいと思いつつ。
普段東京にいてはなかなか行く機会がなく
タイミングよく帰ってきていても東京で見た展示が巡回しているという様で(笑)
今回はアルプスの画家、セガンティーニ。
日本での展覧会は"33年ぶり"とのことで。
33年じゃ生まれる前だな~と思いつつ楽しみにしていました。
東京では損保ジャパン東郷青児美術館で当初は4月に開催予定でしたが。
震災の影響で一度白紙になり。
11月23日から同じく損保ジャパン東郷青児美術館で開催の運びとなりました。
よかった

「アルプスの」
ときたら
「少女ハイジ」
ですが。
そんなハイジの世界が広がっています。
スイスの美しい自然を堪能できる展示です。

ジョヴァンニ・セガンティーニ(1858-1899)は、19世紀のイタリア、スイスを代表する画家。
両親を早くに亡くし、不遇な少年時代を過ごします。
画家を志し、17歳でブレラ美術学校に入学。
しかし教師と合わず、展示会での自分の絵の扱いに対して激高。
街で暴れて退学となります。

初期の明暗法を用いた作品は批評家の注目を集め「イタリアのミレー」とも。
28歳の時、スイス・アルプスへ。
独自の色彩分割技法を用いて、アルプスの風景やそこで暮らす人々を描きます。
その後、アルプスの風景に母性や生命などのテーマを結びつけるようになり、象徴主義の傾向を示します。
しかし「私の山がみたい」という言葉を残し、41歳で急死。

確かにミレーっぽさを感じる作品も。
「水飲み場にて」
木炭で描かれた作品ですが明暗が見事で惚れ惚れしてしまいます。
「羊たちへの祝福」
なんとなくだけどこれが好きなんだな~。
祝福って明るいイメージだけど作品は全体的に暗め。

「白いガチョウ」
白い背景に白いガチョウ。
白の描き分けに驚きます。
羽のふわふわしたかんじも素晴らしいです。

「アルプスの真昼」
ポスターにも使われている作品です。
実物はポスターよりかなり明るい色で空の青は爽やかで抜けるようで、アルプスの澄んだ空気感がひしひしと伝わります。

「春の牧草地」
のどかな景色ってこうゆうことだろうな、と。
厳しい環境で生きていく様に惹かれたのがわかる気がします。

最後にセガンティーニの写真があったのですが。
鋭い眼差しでヒゲもじゃもじゃの自画像と比較して、少し首を傾げた笑顔が可愛らしく見えました。

身近にある対象の、本質を描こうとする姿勢は生涯を通じて変わらなかったようですが。
そこにある優しさが感じとれる、癒される展示でした。



ブログランキングよかったらお願いします