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アフガニスタン 絵本で伝える思い

2021-01-03 07:06:40 | 報道/ニュース

11月29日 NHK「これでわかった!世界のいま」


子どもや女性に囲まれ笑顔を見せる中村哲さん。
絵本のタイトルは「カカ・ムラド」。
中村さんが現地で呼ばれていた名前である。
アフガニスタンでの医療支援や砂漠の緑化の取り組みなどが描かれている。
絵本を手掛けたNGOの代表 ザビ・マハディさん(32)。
世界各地の絵本を翻訳して学校や図書館に配布する活動をしている。
(NGO代表 マハディさん)
「中村さんが命がけで取り組んできたことを
 次の世代を担う子どもたちに伝えたい。
 そのために絵本を作ろうと考えた。」
マハディさんが中村さんと出会ったのは4年前。
日本に留学中だったマハディさんは
農業などのインフラ整備について中村さんの講演を聞き感銘を受けたという。
2000年に起きた大干ばつの影響で
当時のアフガニスタンは食料の生産が困難を極めていた。
そうした中で住人の暮らしを支えようと活動を続けていた中村さん。
厳しい環境でも前向きに生きる姿にマハディさんは希望を見出したという。
(NGO代表 マハディさん)
「中村さんは日本人でありながら宗教や宗派に関係なく
 アフガニスタンのために一心に活動してくれた。
 その姿は私だけでなく
 当時 中村さんの講演を聞いたすべてのアフガニスタン人に感銘を与えた。」
しかし2019年12月
中村さんは帰らぬ人となった。
(NGO代表 マハディさん)
「亡くなったと聞いて
 深い悲しみに襲われた。」
中村さんの功績を次の世代に伝えたい。
マハディさんは中村さんから聞いた話を思い出しながら
半年ほどで絵本を完成させた。
絵本には原因不明の病気や貧困に苦しむ住民たちに寄り添う中村さんの姿が描かれている。
病気の流行を食い止めるためにはきれいな水が必要だと考え
用水路を引くために
自ら重機を操った。
用水路は6年の年月を経て完成。
砂漠化した土地は
緑豊かな大地へと変わり
住民たちに笑顔が戻った。
最後のページ。
中村さんにちなんで「ムラド」と名付けられた子どもに託された思いが語られている。
きっといつかムラドが
カカ・ムラドが見た夢の続きをかなえてくれるはずさ
マハディさんはこの絵本を1,200部余出版。
小学校などに無料で配布している。
(生徒)
「中村さんがしてくれたことは一生忘れません。」
「ぼくも中村さんのような人になりたい。」
(NGO代表 マハディさん)
「私の望みは
 子どもたちに
 中村さんの生き方を手本に生活してもらうこと。
 そして
 この国のすべての乾いた大地を潤すため
 中村さんがやり残したことをみんなで実現することです。」



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