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ペルーで人気沸騰 日本のアニメ

2019-01-03 07:00:00 | 報道/ニュース

12月4日 キャッチ!ワールドEYES


日本のアニメの世界全体の売り上げは
リーマンショックの影響で一時落ち込んだがその後堅調に拡大し
一昨年 初めて2兆円を超えた。 
海外だけでも7,500億円超にのぼっている。
日本のアニメが高い人気を誇る国としてはアメリカやフランスなどがあるが
実は南米でもファンが多く
ペルーでは自分の子どもにアニメキャラクターの名前をつける人までいる。

11月3日 南米ペルーで開かれた南米最大のアニメイベント。
このイベントは毎年開かれ
今年で11回目。
回を追うごとに参加者が増加し今年は延べ10万人が訪れた。
会場ではコスプレをしているファンが目立つが
特に人気があるのが日本のアニメのキャラクターである。
(来場者)
「日本のアニメが好きでドラゴンボールのファンです。」
「日本のアニメはすごくカッコいいです。
 ストーリーもオリジナリティーがあります。」
ペルーのアニメファンが多い理由は
1970年代後半から繰り返されるテレビの再放送である。
また1990年に日系人初のフジモリ大統領が就任したことも
日本のアニメが浸透したことに一役買ったと言われている。
リマに暮らす熱狂的なアニメファンの1人。
企業のM&Aを手掛ける国際弁護士をしているホルヘ・フロレスさん(37)。
フロレスさんがお気に入りのアニメは日本でも人気がある「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」である。
「聖闘士星矢」は1980年代半ば~90年にかけて日本のマンガ雑誌に連載された。
コミックは3,500万部以上売り上げている。
ギリシャ神話をモチーフにした物語で
星座をイメージした鎧をまとった登場人物が特徴である。
テレビ版のアニメは1980年代後半から世界中で繰り返し放送されている。
フロレスさんも5歳のとき初めてテレビで見て大好きになったと言う。
(ホルヘ・フロレスさん)
「聖闘士星矢は昔から愛されているアニメで
 魅力的な要素がたくさんあります。」
人形や本 ゲームなどを集める傍らファンクラブを起ち上げたフロレスさん。
2年前にはコレクションを披露するため自宅を博物館に改装。
6,000を超える聖闘士星矢のグッズの価値は5,000万円にのぼり
アイテムの数はギネスの世界記録にも認定された。
この日フロレスさん宅を訪ねたのはガールフレンドのクリスタル・ガルシアさん。
デートのときガルシアさんは聖闘士星矢のメインのキャラクターの1人
沙織のコスプレをすることが多いという。
沙織はキャラクターデザインの美しさに加え名前がスペイン語で発音しやすいこともあり
ペルーでは非常に人気がある。
(クリスタル・ガルシアさん)
「彼のグループが主催するコンテストで初めて沙織のコスプレをしました。」
さらには聖闘士星矢が好きすぎてこんな人も出てきている。
リマの郊外でタクシーの運転手をしているアレハンドロ・メンドーサさん。
メンドーサさんには2人の子どもがいるが
長女の名前は「さおり」である。
(アレハンドロ・メンドーサさん)
「物心ついたときから沙織のファンで
 彼女の名前を子どもにつけるのが夢でした。」
妻のアルサラさんも聖闘士星矢の大ファン。
「さおり」という名前をつけるのには大賛成だった。
フジモリ元大統領の支持者でもともと日本的な名前に魅力を感じていたそうである。
(アルサラさん)
「小さいころから聖闘士星矢を見ていました。
 子どもの名前をさおりに決めたとき
 美しくてすばらしい名前だと思いました。」
メンドーサさん夫婦は
さおりさんにはアニメのキャラクターのように
地球とすべての生き物を愛する人になってほしいという。
実はペルーでは近年
自分の子どもに日本のアニメのキャラクターの名前をつけるのが流行っている。
ペルーの名前に詳しい人は
(政府系シンクタンク 文化研究の調査官)
「ペルーの人は場所や食べ物など好きなものを子どもに名付ける傾向があります。
 ですからアニメのキャラクターの名前をつけることは珍しいことではありません。」
政府が行った調査では
ペルー国内に「さおり」という名前の人が6,000人以上いることがわかった。
ファンクラブの会長としてその活動にも力を入れているフロレスさん。
週に1回はメンバーを集めて意見交換を行っている。
いま取り組んでいるのが
ペルー文化を生かした独自の聖闘士星矢のキャラクターを考案して仲間内で発表すること。
それを新聞やフェイスブックを通して南米全体に向けて発信し
ファンの輪をペルーから広げていきたいと考えている。
(ホルヘ・フロレスさん)
「聖闘士星矢に込められたメッセージをこれからも広めていきたいです。
 このアニメには隣人愛などすばらしい価値観が込められていますから。」




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