日暮しの種 

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大和魂

2014-08-03 08:22:32 | 編集手帳

7月31日 編集手帳

 

吉田松陰は和歌一首から遺書『留魂録』の筆を起こしている。
〈身はたとひ武蔵の野辺に朽(くち)ぬとも留置(とどめおか)ま し大和魂〉。
身は朽ち果てようとも、
国を思う心だけは残そう、
と。
黒船来航で波乱と転変の生涯を送った人である。

久しぶりにその言葉を聞いた。
「これからも大和魂を貫いて参ります」。
大相撲の新大関、
豪栄道関(28)の口上である。
辛抱強く潔い日本人の精神を忘れずに土俵を務める気持ちを
、“大和魂”の一 語にこめたという。

かつて米国ハワイ出身の力士たちが土俵を席巻したとき、
「黒船来襲」と騒がれた。

モンゴル出身の白鵬関のような風格と実力を併せ持つ大横綱・名横綱が大相撲の屋台骨を支えている今
黒船うんぬんのつまらない比喩を口にする日本人ファンはもういないだろう。
それはそうだとしても、
豪栄道関 の語る大和魂のなかに「次は自分が日本人横綱に」というひそやかな闘志が隠されているとすれば、
その意気やよし、
である。

〈日の本を踏み固むるは相撲かな〉(江見水蔭(えみすいいん))。
新大関には、
あの重量感みなぎる鋭い出足がある。
夢に続く相撲道を大和魂で踏み固めてもらおう。

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ベンチャー×大企業 最前線 ③ベンチャーの成長支える大企業の技術・信用力

2014-08-03 07:30:00 | ビズ プラス

7月20日 BIZ+SUNDAY

 

大企業と連携することで大きく飛躍したベンチャー企業がある。
カード決済サービスの運営会社コイニー。
起業から2年余りで従業員は4人から32人に増えた。
コイニーが運営するのはスマートフォンやタブレットを使った決済サービス。
イヤホンジャックに小型のカードリーダーを差し込みクレジットカードを読み込ませることで支払いが完了。
初期投資がほとんど必要ないことで人気を集めこの1年間で決済金額は30倍に増えた。
社長の佐俣奈緒子さんはスマホ時代を見据えたアイデアはあったものの
ビジネスとして展開するには越えなければならない大きな壁があったと言う。
(コイニー 佐俣奈緒子社長)
「サービスを作る壁と信頼ある会社を作る壁
 2つあった。」
この壁を乗り越えるために頼ったのは大企業の力だった。
事業のかなめとなるカードリーダー。
佐俣社長はその開発を老舗の音響機器メーカーに依頼。
スマートフォンに取り付けることが出来る小型で高性能のカードリーダーは
このメーカーの持つ高い技術力なしには開発できなかった。
さらにコイニーは大手カード会社と連携することで信用力を高めた。
業界大手のクレディセゾン。
セゾンはこのビジネスが新規の顧客獲得につながると考えコイニーと資本提携。
5億円を出資した。
(クレディセゾン 営業企画部 商品・サービス開発グループ 三坂直樹部長)
「ベンチャー企業の方が着眼点 思想 実行力において我々をはるかにしのぐ力を持っている。
 すべて自社開発する必要はないと考えている。」
技術力と信用力 
ベンチャー企業に足りない2つの要素を大企業との連携で補ったのである。
(コイニー 佐俣奈緒子社長)
「既存の大企業の経験 知見 信頼性を借りてビジネスを進めることで
 我々の先にいるお客様に安心 安全 信頼を提供できる関係。
 非常にいいパートナーシップを組ませていただいている。」

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