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見直される“昭和”

2014-04-29 08:00:00 | 報道/ニュース
4月28日 おはよう日本


去年大きな話題になった連続テレビ小説「あまちゃん」。
ヒロインの母親の部屋は“昭和”。
東京のJR山手線も去年全面黄ミドリの昭和カラーを復活させた。
プロ野球では昭和の伝説のユニフォームもおなじみの光景。
飲み物やお菓子でも昭和の復刻デザインがよく見られるようになった。
昭和が終わって約四半世紀。
その昭和を見直す動きが広がっている。

“テントウムシ”の愛称で知られる昭和の名車 スバル360。
持ち主は自動車教習所社長の澤田福衛さん(65)。
昭和33年に発売され“大衆車”“国民車”といわれたスバル360.
澤田さんが初めて運転したのもこの車だった。
「この車360ccのエンジンだったが電気にモーターに載せ替えました。」
澤田さんはこの車の魅力を永遠の残そうと電気自動車にした。
すでに車検もとって公道を走ることもできる。
澤田さんは
“昭和の車の魅力は今こそもっと評価されるべきだ”と言う。
(澤田福衛さん)
「昭和の車はどこか一部分を見ても僕は車種がわかる。
 それほど個性がある。
 今この車に乗ってゆっくり走っていてもホーンを鳴らす人はいませんよ。」

本棚に並ぶ昭和のマンガの数々。
繰り返し読んで敗れているものもある。
ここまで読み込んでいるのは平成2年生まれの史群(しむれ)アル仙さん(23)。
アルバイトをしながら漫画を連載している。
発表しているのはツイッター上。
連載を始めてわずか2か月でフォロワーは5万人を超えた。
マンガは毎回1ページの読み切り。
ご主人様が大好きな犬と猫のお話の会。
ご主人様が必ず帰ってくる保証なんてどこにもないじゃないの
もしかしたら一生このまま会えないかもしれないんだよ(犬)
考え過ぎよ バカ(ネコ)
よかった おかえり ご主人様― 大好き―(犬)
(ホッとして無言)(ネコ)

(史群アル仙さん)
「いざ私がプロフィールを改めて公開して
 『23歳女性』と伝えるとかなり驚かれる。」
史群さんが最も大きな影響を受けたのは“マンガの神様”といわれた手塚治虫さん。
何度も何度も読み返しているあるエピソードのラストシーンである。
天才外科医のブラックジャックが工事作業員を助けて一文無しになった社長のために
手術代のおつりと称して大金を渡し車の中で無言で見つめる・・・
解釈を読み手に委ねる深い場面である。
(史群アル仙さん)
「昔の画風や文化や温かみを消してはダメだと思ったのです。
 単純な言葉とストーリーだけ置いておいて
 後は読者の心と経験で想像してほしい。」

音楽の世界でも。
お店イチオシのコーナーでずらっと並んだCDの中にカセットテープに入った曲が売られている。
ここ数年少しずつカセットテープがお客に見直されて
店としてもいい曲と判断すれば積極的にPRしている。
演奏しているのはayU tokiOというアーチスト。
音楽のデータ配信が増える中あえてカセットで売ることを思いついたそうである。
制作現場でもデジタル技術は使いつつテープの録音機材を併用している。
失敗して重ね録りを続けるとテープは劣化してしまう。
その緊張感が楽曲の魅力をさらに上げると考えている。
(リーダー 猪爪東風さん)
「カセットテープは今の記録媒体からすると不便に感じるかもしれない。
 その不便さを一歩踏み込んで楽しんでいただければ新しいものが見える。」

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