まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

二度目の金木犀の香り

2022年10月15日 | 日記

窓から見える隣家の金木犀の大木がまた黄色い花をつけ始めた。

今シーズン二度目の開花のようだ。

金木犀は気温の急激な変化があると、「二度 咲き」「三度咲き」があるというけれど、ここに来ての急激な気温変化に刺激されたのだろうか。

一週間ほどの短い花期だけれど、窓を開けると秋風とともに流れこんでくる、気高い高貴な感じの香り(私見)に陶酔できるのかと思うと、本当にありがたい気持ちになる。

今日はご近所の享年90歳になる”地域先達”の葬儀・告別式があり、施主のお手伝い方々、お別れをしてきた。

お寺が同じということで、亡くなった先達と同世代のご住職の声を久々に聞いた。

檀家というお付き合いとは別に、ご住職にしてみれば、地域の同朋としての思いもあったのかもしれない。

「露!」

私が知っている限りでは、もっとも大きな、気合の入った引導渡しだった。

木として生まれたものでも、木として生を終え倒れ朽ち果てるものもあり、切り出され材木となり、家の部材として人の生活を助けながら朽ちるものもある。

薪として、炭として、人の生活を助けるものもある。

その時その時を受けとけ止めて、しっかり生き、燃え尽き、灰になり、土になる。

土は新しい芽吹きの養土となり、時を紡いでゆく。

今日のご葬儀では、小さな曾孫さんたちも棺の側で未邪気に時を過ごしていて、『死』が忌み嫌われるものではない、悲しいものでもないと実感できた。

涙より、「おじいさん、ありがとう」の声。

先達は、この曾孫さんたちのために、休耕田にレンゲ草の種をまき、来春には曾孫たちの遊ぶ姿を見ながら家族でバーベキューをしようと行動中だったらしい。

そんな毎日の中での脳梗塞発症での急死(休止)だったとのこと。

伊藤左千夫のお父さんの辞世の句、『あら楽し 冥土の旅は 花盛り』(『銚子をめざして 駅間ひとりウォーク(2)(成東~飯倉)
2020年03月22日 |  銚子をめざして 駅間ひとりウォーク』)
は、私のめざすところだけれど、先達はやっぱり私の先達。
しっかりこれを地で行っていたようである。

人の死は、秋風ににおう金木犀の香りのような季節の移りのようなものかもしれない。

死んだらとか、死にたくないなんて考えても、逆に、死にたいと考えても、そうそう思いどおりにはならないし、無理を通せば傍迷惑だ。

そもそも『個人としての(私的な)生・死』には、意味はないと思うようになった。

今を一生懸命考え、迷い、悩めばいい。

どんな自分でも、不器用な自分でも、例え人に迷惑ばかりかけている自分であっても、その日、その時を一生懸命生きた生の後の死には、木が薪になり灰になっても、土になっても、他のために生き続けられる、そういうことなのだろう。

二度目の花をつけ始めた隣家の金木犀、その手前には今年たわわに実をつけたわが家の柿がいい色に色づき、なんかいい。

今、とてもいい時間だ。

 

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ゲルマラジオ・ロングワイヤーアンテナの点検&手直し

2022年10月09日 | ラジオな日々

ゲルマラジオ3号機は壁掛け型 2017年09月20日 | ラジオな日々』で自作したゲルマラジオは、時々手入れをしているものの、いまだ「深夜・早朝のお友達」で、NHK R1の『ラジオ深夜便』を聞いている。

『ラジオ深夜便』のタイムテーブルはすっかりお馴染みになったから、灯りをつけなくても、そのときイヤホンから流れてくる内容でおおよその時刻が分かるようになってしまった。

再び寝落ちの時もあり、眠れずに朝を迎えるときもあるのだけれど、静かな夜、早朝には十分な音量だし、無電源だから寝落ち時の「つけっぱなし」の心配もない。

ゲルマラジオの一番のお気に入り点は、構造が簡単で、自分で組み立てたということもあって、不調の場合も不具合点を見つけ修理できるというシンプルさ。

点検し手直ししてなおったときには、『ベニア板の小切れ』がとても愛おしくなる。

今回は9月下旬に突然放送が聞こえなくなった。

NHKさんが放送出力を落としたり、大陸系の強い電波の到着が多かったり、気象的に電波状態が悪いときなど、ときどき聞こえなくなることはあるものの、今回は何日も同じ状態が続いたので、ラジオ・ロングワイヤーアンテナの点検&手直しをおこなった。

まず、テスターでゲルマラジオ3号機の通電状態を確認。
問題なし。

念の為、他のゲルマラジオをアンテナ、アースに繋いでみたが、みな受信音なし。

アース線も両端をテスターで繋いで点検。
断線の様子はなく、通電状態を示すテスターの音も良好。

外に15mほどの被覆線を張ったロングワイヤーアンテナ、部屋に引き込んでいるリード線あたりに的を絞って、今朝から点検。

部屋に引き込んでいるリード線部分が通電はしているものの、今ひとつ状態が良くない。

そこで、先日100均で買ってきてあった細い被覆線を使って、ロングワイヤーアンテナの端とラジオの端子までを交換。

アンテナと引き込み線のつなぎ部分の錆つきやリード線が途中で断線しかかっていた部分があったのかもしれない。

昼間のこの時間でも十分に聞き取れる音量で、ゲルマラジオ3号機が復活した。

NHKさんはAM放送を将来も継続してくれるらしいけれど、民放ラジオ局ではFM波への切り替えの動きが始まっているようだ。

ゲルマラジオを趣味で楽しむにも、定期的な点検や手直しがいる。

趣味ならば、これも楽しいけれど、放送設備、巨大なアンテナの維持、老朽化による更新などを思うと、民放は、いずれはコスト面から中波、短波放送(AM)から撤退ということにもなるのかな、とちょっと複雑な思い。

<千葉県内の送信所を訪ねた以前の記事>
○ラジオ日経送信所 長柄町
長柄(ながら)送信所の下できいたラジオ日経RN2 2016年09月08日 | ラジオな日々
○ニッポン放送送信所 木更津市
送信所で聞いたゲルマラジオ 2021年04月07日 | ラジオな日々

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急に色付いた

2022年10月07日 | 日記

水曜日には30℃ちかくあった気温が、昨日、今日でぐっと下がり、今は14℃前後。

外は雨ぶりで、雰囲気がいっきに秋の様相。

半袖シャツではとても寒くていられないので、急遽、今朝、押し入れから秋、冬服を引っ張り出して衣替え。

一段落して、窓から外をみると、柿が急に色付き始めた。


子供の頃からあった木で樹高が高くなり、摘果作業はいつもなし。
野放図なので実は小さいけれど、甘く美味しい柿だ。

秋の深まりを感じながら、少しずつとって食べよう。

野山に餌がなくなり野鳥たちが残り実を食べに来るころには晩秋。
そして、冬。

こうなってくると、またたくまに、気が付くと、という感じで季節は移ろっていく。

今年も7割方は鳥たちの分になるのかな。

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エンクロージャー再びって感じも

2022年10月05日 | 日記

子供の頃、世界史や経済学などの授業で、イギリスでのエンクロージャー(囲い込み運動)という時代の流れを学んだ。

エンクロージャーの結果どうなったかは、Google先生に聞いてもらったほうがいいんだけれど、一言で言えば、格差拡大ってことなんだろうと思う。

その流れが今の世界中の価値観の根底にある。
資本主義っていう社会。

この頃の世の中の動きは、このエンクロージャー、再びって感じに思うときがある。

軽自動車税を車歴13年以上で1万2900円(それまでは7200円)にするというお上の発想あたりからこの動きは加速。

軽自動車を最新のエコカーに買い替えなさいってことなんだろうけれど、新車を買えば、百万円はくだらない。

庶民の中に広く普及したPCは、今この状況になって、MSさんのWindows11がやってくれた。

古いものは柵の外に追いやられ、使いたかったら新しいものを買いなさい!
これもなかなか厳しい。

電気の値上げは続いているけれど、この中でも、省エネ家電に切り替えれば、電気料を安くしますよ、的なプランが出始めた。

エコキュート、エアコン、コンロなど最新の省エネ家電にすれば、百万円単位の出費になる。

壊れたならともかく、目先の電気料金のために省エネ家電に切り替えたところで、その恩恵を受ける前に、こっちの寿命が持たないかも(笑)

マイナンバーカードの推進でのマイナポイントでも、デジタル機器に慣れた層は『ぐっどマーク』かもしれないけれど、わけの分からない人は困惑でしかないと思う。

資産、お金を持てる人、デジタルリテラシーの高い人はどんどん『健康で文化的』な方向へ。
その他は、新たな格差拡大。

この動きは、新しいものを購入させる動機づけ施策の面はあるけれど、要は、新しいものが「昭和の頃のように、どうしても欲しい」という魅力がないから買わないのだ。

人は煩悩というか、欲が強いので、完全に均等に分けた社会はなりたたないだろう。

ほっておけば、赤い旗の国に多いような独裁社会に傾く。

努力している人、利他のために何かをしたい人たちは、たくさんいる。

だから民主的な憲政のもとでの競争は必要だけれど、もう少し社会基盤を共有しつつ、庶民、凡人の暮らしに優しい社会にはならないものか。

そう思う。

あっ、総理のいう新しい資本主義って、囲い込みのことかぁ(^_^;)

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Jアラート、世相反映

2022年10月04日 | 日記

今朝、将軍様がロケット弾を日本に向け発射させ、朝からJアラートがなり、ラジオ放送の連呼に驚かされた。

「警戒の対象地域が二転三転した」との批判もあるけれど、発射してまもなくアクションがあったことは確か。

お金をかけて作り上げたシステムが「動いたね」って感じ。

一方で、将軍様がご乱心し、核弾頭等の実弾をつけて国土を狙ったとしたら、数分で着弾するということも実感を持って分かった。

さて、この際、Jアラートのアナウンスがなんの意味があるのか。

同時に、自国の上空を飛び抜けたとはいえ、自国に向けられた刃を”厳重な抗議”で済まされるのか。

ミサイル迎撃システムなどという言葉も少し前に話題になっていたけれど、結局、それをする能力もないから、”厳重な抗議”なのではないかと疑心暗鬼になる。

戦争を避けるためには、相手を上回る軍事力をもって均衡させるという考え方があるけれど、もう一つ、日の丸の赤を一色にしたような旗の下に無条件になびくという手もあるだろう。

今の日本では、軍事力をもってもそれを使う仕組み、軍や兵がない。
むしろ、後者の方が今の日本人向きか。

無条件に負けてしまうのも悪くはないけれど、人にはプライドとか思いというものがある。愛国心とでもいうのか。
一般の日本人も銃を持って戦えるのか、自分には分からない。

予算会議の国会が始まっている。

野党の先生方は、予算会議という大切な時間を「国葬」「旧統一教会」の追求で費やすかまえのようだけれど、予算会議では、国防のこと、経済のこと、社会保障、教育など『予算の議論』を尽くして欲しいと心から思う。

国会の場でのワイドショーのような『追求』で、肝心の国としての議論はせず、結局、時間切れ。

与党の多数採決。

決算会議では、執行されない予算がたくさんでているという話も聞く。

追求は別の場を設けてとことんやればいい。

世の中どんなに『追求』したところで、やってしまった事実は変えられない。

テレビ放送される場で、頑なに『追求』する必要もないだろう。
そんな姿勢をとれば、とるほど野党は信を失う。

政権をとれる可能性、力のない野党は必要性がない。

『追求』は、良識のある先生方が、密室であってもきちんと事実を話し合い、いや、事実を話すのならむしろ密室の方がいい。事実を知ったからと言って、過去が変えられるわけではないのだから。

その上で、今とこれからの対策を立てて示してくれればそれで十分な気がする。

Jアラートってのは、あまり中身がない代表のような。

マイナンバーカードもいっしょか(笑)

今の世相を反映しているように思う。

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