まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

素直な心で今をみる

2022年09月09日 | 日記

千葉日報社のサイトで『幼児や妊婦ら9人殺害 99年目の墓参会、命日に祈り 来年は慰霊式開催も 関東大震災後の福田村事件』という記事を読んだ。

99年前、関東大震災直後の混乱の中、香川県からやってきていた被差別部落出身の薬の行商団が福田村(現在の野田市)で、そのなまりなどから「朝鮮人ではないか」などの声を浴びせられた末、自警団によって、幼児や妊婦を含む9人が竹やりや農具で殺された事件だという。

こんな事件が、そう遠くない過去に実際にあったことに驚かされた。

人は、自分可愛さから、自分が正しいと思い込み、声の大きな他へはすぐに同調する。
ことが良い方向に転がっているときはこれでいいのだけれど、時代の流れがネガティブスパイラルに向かうときは、とても危険なことである。

一方で、相手を先入観のない素直な心で観て、そして自分の立ち位置でもう一度考えて行動するということは、できそうでなかなかできない。

だから、自分たちとは姿形が少し違う、言葉使いが少し違うというだけで、多数に任せて徒党を組み、撲殺してしまうなんてことも起こるのだろう。

日々の自分を省みて、反省の記事だった。

先日のシルバーバイトで、こんなことがあった。

まだ真夏の暑い時期だったので、作業中はマスクを外していた。それをすっかり失念し、マスクをポケットにいれたままコンビニでお弁当を物色。

背中から、「おじさん、おじさん。マスクをしろよ。マスクをしないやつは外へ出ろよ」ととがった声。

振り向くと、私より年上とみえるオヤジどんが、顎マスクで、大声で怒鳴っていた。

おもむろにポケットからマスクを取り出して着用。
無視して終わりにしたのだけれど、私がこのオヤジどんのようなタイプだったら、ブチ切れて暴力沙汰なんてことになっていたかもしれない。

確かにマスクは付け忘れたけれど、入り口で手指消毒し、入店後も話をして飛沫を撒き散らしていたわけでもない。
ワクチンも接種し、毎朝検温。
帰宅時は、うがい、手洗いの励行をして異常の把握にも努めている。

コンビニ管理者や店員さんに、「すみません。マスクの着用にご協力ください」と注意されるなら「あっ、こめんなさい」と人間関係も角がたたない。

この一件、顎マスクで飛沫を撒き散らしているオヤジどんにとっては、自分が正義で、マスクをしていなかった非常識な私を注意してくれたということなのだろう。

大正の頃なら、一歩間違えば、竹やりや農具で殺されてたってことかな。

人ほどあたたかいものはないけれど、人ほど怖いものもない。

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若い人たちの収入が増えなくては

2022年09月04日 | 日記

GoogleChromeの拡張機能でブラウザに埋め込んだRSSリーダーでニュースサイトなどの記事を読むようになったせいか、最近新聞をとんと読まなくなってしまった。

今朝もひととき安いインスタントコーヒーをすすりながら、ニュースサイトをながめていたら、「75歳以上の保険料引き上げ検討へ 制度維持の費用賄う狙い(https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/09/04/kiji/20220904s00042000140000c.html)」という記事が目にとまった。

近い将来、高齢者の医療費負担も値上げになるらしい。

まあ、歳取ったらそうそうお金の使いみちもないから、ある程度収入のある層からは応分の受益者負担、ある人から取るというのも仕方がないのかな。

一方で、「共働きで月収17万円 母、再びよぎった夜の仕事 コロナで沖縄は今(https://news.yahoo.co.jp/articles/82bb9a2c2e4956b7af00c8b428fa78e7c4f2470c)」という現実的な記事も。

昭和の頃の主流だった、「ベースアップ」「定期昇給」という考え方はすっかり崩れ去り。今や能力主義という耳障りは良いけれど、なんだかわけの分からない考え方が主流。

一般の企業組織内での能力発揮は、そう短期間に判断できるわけではないし、そもそも人の能力は多様で、考課者が簡単に判断できるものではないだろう。

平成、令和と時は流れ、日給月給に近いようなお給料で働かざるをえない非正規の人が圧倒的に増えた。
この非正規のお給料は、ほぼ最低賃金にへばりついている。
今お世話になっているシルバーバイトがそうだけれど、こういう中で働くと、出なければお金にならないから、週休2日制も祝日もない。

非正規の仕事は、労働の多様性なんていう人もいるけれど、そうではないだろう。

きちんとした正規雇用、安定した収入の中で、ライフステージに合わせたフレキシブルな働き方ができるのがいいに違いない。

千葉県もこの秋から最低賃金が時給984円(8時間換算7872円、22日間働いて17万円余り)に引き上げられる。
ありがたいことではあるけれど、この月給17万円から、所得税・住民税、年金、健康保険料が差し引かれ、田舎暮らしでは車の維持、ガソリン代もかかるだろう。

残った部分は、『食う、寝るところ』のかかりでカツカツ。

こういう生活は、もう現役を終えたジイサンマン、バアサンマンなら悪くない。

でも、今と将来の社会を背負ってくれている若い世代がこれじゃ、ダメじゃん!

もう収入も先細りとなった高齢者から、取れるものをとろうという発想も現状では仕方がないけれど、若い人たちの働く環境を作り直し、お給料を安定的にとれるようにする取り組みをお上はしてほしいなぁ。

これが、今朝の雑感。

<今日の作業予定>
・ゴーヤの終了(ひとまず根を抜いて枯らす)
・畑耕耘

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