まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

房総駅間ひとりウォーク(JR誉田~JR大網 営業キロ10.3Km)   

2015年01月23日 | 房総駅間ひとりウォーク

JR誉田駅から次の駅、土気駅までは、駅間5.5Km。

畑の中を県道20号線(大網街道)と線路が併行して走っています。

いつも車窓から見慣れた風景の中を、「足、痛くなってきたなぁ」と思いつつ、てくてくと歩きました。

足と言っても、太ももの筋肉、ふくらはぎの筋肉、ひざの痛みはなく、つま先、足の裏の違和感です。

急に歩いたら、筋肉とか、腰、ひざあたりにダメージがくるのかなと思っていたのですが、意外でした。

40歳代後半から、精神的にも、肉体的にも、ある程度の痛みを受け入れる術を身に付けてきたので、「まっ、いっか」
で、歩き続けました。

結果、右足の親指の爪、内出血。
たぶん、剥がれてしまうと思います。
これも、良い経験になりました。

 

開発の進んだ南口(あすみが丘)側から駅に入りました。
大網街道に面した北口は、以前とそれほど変わりませんが、南口は本当に賑やかになりました。
新しい街側では、迷子になってしまいそうです。

千葉県は、全国一標高が低い県だそうですが、この土気駅は、外房線の中では一番標高の高い駅だそうです。
山深い他県の方からすれば、小さな丘程度の段差なのですが、「東京から帰ってきたら、土気までは、雪だったけど、大網にきたら、雨だった」ということもよくある、房総半島の段差です。

土気駅を過ぎると、外房線は新土気トンネルに入り、県道20号(大網街道)とは少し離れます。

 

千葉市昭和の森公園の道標が見えてきました。

画像の白い家の手前を左に折れると、顕本法華宗(日蓮を開祖とする宗派の一つ)善勝寺があります。

(善勝寺山門)

今となればどうでもよいほど大昔の話しですが、この地は、中世の東上総を治めた酒井氏の居城、土気城があった地で、この善勝寺は、出城であったと言われており、酒井氏の菩提寺です。

酒井氏は、上総七里法華という施策を行いましたが、その痕跡は、今もこの周辺の人たちの生活の中に、お寺とのお付き合いという形で残っています。

昭和40年代までの外房線(房総東線)は、この善勝寺山門付近に線路があり、魔の土気トンネルの中を走っていたようです。

勾配が急で大網側から上ってこれずスイッチバック。
当時は機関車だったのでトンネル内は煙だらけ、乗っている人も真っ黒になってしまったようですね。

現在は、画像のずっと奥の方に線路が移動し、新土気トンネルの中を快適に走っています。

今回のウォークで、大網駅を過ぎて、トンネル入る前の車窓の風景、出張等で遅く帰って来た時にトンネルを抜け、「ああ、やっと地元に帰って来た」と感じさせてくれた、遠くに見える民家の灯り、そこの集落から電車を見てみたいと思っていました。

マップで確認すると、トンネル(線路)は、大網街道で大網市街へ降りる坂の途中から左に折れた南玉という集落を走っています。
方向だけの感で、(独)水資源開発機構の交差点を左に曲がってとぼとぼ歩き、線路を探しました。

だいぶ方向ちがいを歩いてしまいましたが、列車の音をたよりに、ようやく外房線に再会。



いつも車窓から見ていた風景の中に立って、西日を受けて光ながら千葉方面から下ってきた特急わかしおを見つけて、『にわか撮り鉄』です。

さすがに、足も痛くなり、めげる寸前だったので、ちょっと感激でした。
自分以外どうでもよい、こんな些細なことに「うれしがる自分」を自覚し、これも発見でした。
今の生活、お金がない以外は、悪くないですね(^○^)



線路沿いに、田園風景の中を大網駅へ。
遠くに、今日の目的地大網駅が見えてきました。

 

駅前で、大網白里市のカラーマンホールを発見。
各市で独自のデザインを作っているのでしょうか。

 

駅舎に到着。
大網駅は、山武市成東までつながるJR東金線との分岐駅です。

外房線も東金線もこの辺りから先の駅は、房総の田舎駅の匂いがプンプン。
無人駅も多く、「ひともいねぇ、なんもねぇ」もいいなぁと思える人のみぞ楽しめるエリアですね。

 

駅前のトイレで発見!
田舎人がお客様を迎える心意気のように感じ、思わず撮影してしまいました。

土気からの大網街道沿いの放棄ゴミの多さも気になりましたが、トイレも案外、汚い、乱雑の状態なのでしょう。

地域のみなさんは、ご苦労されているんですね。

 

下り各駅電車が入ってきました。
これに乗って、自宅最寄り駅まで移動。

一日、とにかく、よく頑張りました!
忘れていた自分に気づく事もありました。

自分を褒めて、自宅近くのいつものコンビニ寄って、ワンカップを買って、ひとりすなはらいでした。

房総駅間ひとりウォーク、自分清算会社の事業の柱の一つになりそうです。
健康を害さなければ、最短1年。
のんびり歩いても、2年で終わります。

その後は、まだまだ郷土を走るJR線路はあり、私鉄の歴史もあります。
そこには人の生きてきた歴史があります。
ネタは尽きないと思います。

出かける前の、いろいろ地元の状況を調べたり、当日の移動計画。
実際に歩く計画、十分な時間的・知的なボリュウムがあります。
準備期間も、毎日楽しいです。

他人からみれば、怪しげなオヤジがただ歩いているという状況ですが、なにより、自然や今まで関心のあった歴史などをぐぅっと反芻している自分が良い!

いつも電車から見ていた車窓の風景を、線路の近くで電車を見送っている自分も悪くないかなと思います。

2月は、大網―上総一ノ宮間を計画しています。

 誉田-大網(10.3Km) 2015年1月10日

【2015年1月 房総駅間ひとりウォークログ】

JR蘇我駅→JR大網駅
歩いた日 2015年1月10日
営業キロ 19.1 Km
歩行数 38290歩
万歩計計測キロ 27.18Km
 運賃・駐車場代 1300円余り

 

コメント
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