トロのエンジョイ! チャレンジライフ

「人生で重要なことはたった3つ。どれだけ愛したか。どれだけ優しかったか。どれだけ手放したか」ブッダ

マルキ・ド・サド

2022-10-20 06:48:11 | 日記

「私ってもしかするとSっぽいかもしれない」「あの子はどSだよね」

そんな言い方を、耳にすることがありますよね。

 

この「S」というのは何が語源でしょうか。そのくらい知っている、って? それは失礼。

そうですね、サディズムのSです。

つまり、他人に苦痛や屈辱を与えることで、快楽や興奮を得ることです。

 

上記の会話では、もう少し軽い意味で、使われているようですが…

 

この「サディズム」の語源となった人物は、マルキ・ド・サド(1740~1814)という人です。

直訳すると、サド侯爵。フランスの貴族であり、小説家です。

彼は自作の中で、サディズムの考え方、あるいは理想国家のあり方などを、多く書き記しました。

 

サドの日本語訳はいろいろ出版されていますが、

僕はこのうち「新ジュステーヌ」「悪徳の栄え」を読みました。

これだけ読めば充分じゃないのかな、と思います。

ひとつの思想としては興味深いですが、物語としては、だらだらしていてあまり面白くないです。

 

また、サドの作品を映画化したものがあるようですが、

これは、思想どころか、単なるグロ映画、変態映画になってしまっているようです。

まあ、サドが生きている頃には、映画などというものはなかったし、

読者の想像力に訴えかけることを計算して、執筆したのでしょうね。

それが、そんな扱いでは、さぞかしサドも草葉の陰で悲しんでいるでしょう。

 

存命のころは、サドの作品は大衆の間で、大受けだったらしいですから…

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