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トロのエンジョイ! チャレンジライフ

「音楽はやめられない。あと300年は続けたいね」マイルス·デイビス

「ディア・ハンター」

2022-06-06 05:28:44 | 映画

 

アカデミー賞5部門を受賞した名作ですが、

これを見た僕としては、果たしてこれを「いい映画」と言っていいのかどうか、ためらいが残ります。

なぜなら、あまりにも凄絶で、生々しい内容だからです。

こんな映画が作られない世界こそが、理想なのかもしれません。

 

初めのほうでは、能天気な結婚式のどんちゃん騒ぎの描写が続き、あれっと思いますけど、

花婿たちは、まもなくベトナム戦争へと出征するのですね。

 

死と隣り合わせの戦地で、身も心も崩壊していく若者たち。

有名な「ロシアン・ルーレット」のシーンは、あまりに残酷すぎて、気分が悪くなりかけました。

 

そんな中で一服の清涼剤となっているのは、

主題曲である「カヴァティーナ」の美しい旋律です。

実は、この曲を僕はギターで弾けるようになりたくて、

一生懸命、練習したのですが、とうとう弾けなかった覚えがあります。

 

僕にとっていろいろな意味で、生涯忘れられない映画です。

 


「クライ・マッチョ」

2022-06-03 05:35:34 | 映画

クリント・イーストウッド監督の最新作ですねー。

御年91歳ということで、まったく衰えない創作意欲には脱帽です。

 

落ちぶれたロデオ選手のマイクは、メキシコで暮らす雇い主の息子を連れてくるよう依頼されます。

息子のラファエルは、母親から虐待されており、父親からも真に愛されているとはいえない。

誰も信用できないと言っていたラファエルは、マイクと旅を続けるうちに、少しずつ変わっていき…

 

そんな感じで、どちらかというと、ゆったりのんびりとストーリーが進みます。

ド派手な演出や、度肝を抜く展開とか、そういうものはないですけど、

僕はこの映画、気に入りました。こういうのもアリかな、と。

 

それとこの映画のテーマである、「本当の強さとはなにか」ということですけど、

正直、僕にはよく分かりません。

しかし、強くなりたいと思えば、それだけ自分の弱さと向き合わなければならないわけです。

 

もしかしたら、ありのままに生きることが、本当の強さなんですかね?

 


「アマデウス」

2021-08-04 04:29:32 | 映画

ちょっと古い映画ですけど、

僕はこの映画で、クラシック音楽に目覚めました。

 

言わずと知れた神童モーツァルトと、

モーツァルトと同時代に生まれたばかりに歴史に埋もれてしまった、音楽家サリエリの物語です。

 

どっちが主人公なのか、迷ってしまいそうですが、

モーツァルトの死後、サリエリが回想するという設定なので、

まあどっちでもいいかもしれません(笑)

 

ちょっと見ると、2人はいがみ合っているみたいですが、

同じ道を行く者どうし、よくお互いを理解しあっていたのですね。

最近では、2人の共作と見られる曲が発見されたりして、

映画とは違って、けっこう仲が良かったのではないか、とも考えられています。

実際、サリエリはモーツァルトの最大の理解者だったのかもしれません。

 

モーツァルトの曲の魅力、それにクラシック音楽の楽しさがいっぱい詰まった、良作だと思います。

クラシックは退屈だという方にも、おすすめします。

 


JM(ジョニー・ネモニック)

2021-04-29 03:27:05 | 映画

この映画、個人的には大好きなんです。

パッケージを見ればわかりますが、キアヌ・リーブスとビートたけしの、夢の共演(?)です。

 

物語の舞台となるのは2021年の世界ということですが、これは1995年の作品なので、

当時としては、いわゆる近未来SFということになるでしょうか。

 

主人公ジョニーの仕事は「記憶屋」、つまり脳に情報をインプットして運搬する、人間メモリといったところ。

あるとき、彼はとんでもない容量のデータをインプットされてしまい、死の危険にさらされます。

しかもその情報を入手、あるいは消去しようとする連中から、命を狙われることになります。

ジョニーは、中国からアメリカまでその情報を運び、そして自分の脳から消去してしまわなければならなくなります。

 

まあ、B級テイストとか、キアヌの演技が大根とか、いろいろ言われているようですが(笑)

僕としては面白いと思いますね。

キアヌが出演している作品としては、「マトリックス」よりも僕は好きです。

 

当時、すでにインターネットやヴァーチャルリアリティのことを予見している、というのは、なかなかのものです。

あまりヒットしなかったせいでしょうか(笑)DVDがやや入手困難のようです。

購入する必要もないと感じた方は、レンタルビデオ等でどうぞ。

 

僕は好きなんだけどなあ…

 

 


「ダンス・ウィズ・ウルブス」

2021-04-22 04:12:00 | 映画

ちょっと古い映画ですけど、

まだ見ていない方にはオススメです。

 

舞台は、19世紀のアメリカです。

辺境の砦に赴任したジョン・ダンバーは、そこで生まれて初めて、インディアンと出会います。

現在では「ネイティブアメリカン」と言うべきなのでしょうか。

当時のアメリカでは、領土拡張を図る白人と、インディアンとの間で、血なまぐさい争いが続いていました。

 

初めはギクシャクしていた両者の間には、やがて友情と信頼が芽生え、

ジョンは仲間として受け入れられ、インディアンとしての名前「狼と踊る男」を授かります。

 

ここで描かれているのは、異文化交流の難しさ、そして、それがもたらす絆の素晴らしさでしょう。

最近のアメリカでは、特定の人種への憎しみによるヘイトクライムが問題となっていますが、

本来、アメリカは、雄大な自然に恵まれた、すべてを受け入れる懐の深い国なのです。

 

ちょっとした勇気と思いやり、学ぶ心があれば、人種が違っていても、わかり合うことはたやすい。

そんなことを教えてくれる、素晴らしい映画だと思います。

 

ケビン・コスナーがこの映画で、監督と主演を務めており、

アカデミー賞7部門を受賞しました。