減塩だっておいしい： 焼きダシ豆腐、レンコンとカボチャとワカメのサラダ、海老餃子

8月16日（夕食）

「最近、野菜ってそのまま食べたほうがおいしくなっちゃって」
10年ほど前のことだが、友人がそんなことを言ったので、試してみた。
ふむ、確かにそのほうが野菜の味はよくわかる。
だけど、そうなってくると「野菜の味」を求めるようになって、
ついつい、有機野菜を買うようになってしまった。

「有機も普通の野菜も栄養価は変わらない」というアメリカの研究結果の記事が、
先日、ネットにあった。
「そら見たことか」的な記事も、いくつか載っていたが、
栄養価は変わらないにしても、味は変わる。
とはいえ、有機でも「なあに、これ」というひどいのがあるから、
やはり、生産者次第、ということになるだろう。

「野菜本来の味」を求めていたら、別に減塩を心がけていたわけでもないのに、
舌が減塩になってしまった。

減塩のコツは、酢、香辛料、薬味野菜、旨み、少量の油をうまく使うことだと言われる。
これも別に心がけていたわけではないが、体が欲したのかいつの間にか
そういう料理が中心になった。やはり、体は正直だ。

豆腐の賞味期限がすっかり切れていた。冷奴というわけにはいかないので、熱を通す。
揚げだし豆腐が食べたくなったが、オイルカットで「焼きだし豆腐」ってのはどうだろう。
水切りしてカットし、片栗粉をつけた豆腐を少量の胡麻油で焼く。
ダシはつゆの素でもいいけど、おかべやの鰹だしを使って関西風薄味に。
片栗粉を入れてとろみをつける。

ニラが残っているので、これを炒めて上に乗せよう。
クコの実なんか入れれば、薬膳風で楽しいし、色づけにもなる。
大根と生姜もすりおろしておこう。

で、食べる前になったら、ダシを温めて大根生姜おろしを入れ、
それを豆腐の上にドドドっとかける。
あとは炒めたニラを上に乗せればＯＫ。
減塩でも、豆腐とニラ、大根生姜おろしのコンビネーションでウマウマだ。

ホクホクのチンかぼちゃが残っているので、これと生レンコン、ワカメをサラダに。
ドレッシングは、つくり置きの練り胡麻梅ペーストをぽん酢、酒、味醂で伸ばし、
これもつくり置きの青唐辛子味噌を加えて、ピリ辛にする。
かぼちゃとワカメには、胡麻ダレがとてもよく合って、
ここにゆで豚なんか入れれば、たちまち主菜に大変身。

ちょっと失敗したのが、海老餃子。
梅味なんてどうだろうと練り梅と大葉を入れてみたが、海老の香りが消えてしまった。
海老はやはり、味を生かす調理法にしなければと反省。
失敗は成功の母・・・・なんて。