My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

水彩画コース・ノート(8)

2008-04-14 20:58:04 | Art・その他の趣味ついて


今日で水彩画コースは最終回。とても残念…。「こんなに楽しい、色んなことを学べたコースは無かったわー。」とか、「こんなににぎやかなクラスはわたし初めて。」とか、皆色んな感想を言っている。

私はいつもどおりに一足遅く皆より遅くに来て、先生が始めに毎回のテーマを説明している最中にガサゴソ絵具の準備をして、モグモグおにぎりとか食べる。今日は最終回だし、何かつまむものを皆に、とおもって大きなおにぎりをにぎっていた。先生は、ベジタリアンのうえに数え切れないほどの食べ物に対してアレルギーを持っている。小麦粉とかピーナッツとか…。ご飯は食べれるらしい。前回はいなり寿司を持っていった。「これは、とてもシンプルなスナックで、日本版のオージーが食べるべジマイトをはさんだサンドイッチみたいなもんですー。」とかいって差し出した何も入れない塩だけふってのりを巻いたおにぎりは、先生にも皆にも受けていた。

今回のテーマは、「遠近」を意識して風景を描くこと。いつものように先生のデモンストレーションのあと、写真も何も見ないで森の中の木を想像して自分の見ている視点と太陽の位置を決めて、光と影を想像してプランを練る。…はずだったけど、いつものように先生と色んな絵の話をしてしゃべりながら描いていたら、そんなことなどすっかり忘れ、適当に何も考えないで下塗りをしてしまった。いくつかレイヤーを重ねて作り上げていく水彩画はプランがとても重要だ、と先生に念を押されたばかりなのに。「げー!すっかり太陽の位置決めるの忘れてたー!」と騒いでいたら先生は、「大丈夫だよ、あわてないで。」とかの何のフォローもなしに、「はっはっはっ!」とか笑っている。気を取り直して、前景の主な木の2本はテープでマスキングして、いつもどおりにウルトラマリンブルー、マダーレーキ、アゾーイエローライトの3色で下塗り。下塗りした後に、「あーそうそう、一番のメインになる木は、紙の端っこに持ってきたりしないようにね。」とか言っていたので、ふと私の絵を見るとまさにそのとおりになっている。「それはこういう間違いのことですかー?」と自分の絵を指して聞くと、「そういうことだねー。」とか言うし。面白い人だ、全く。そして、いくつかのポイントを意識しながら3つのレイヤーで光と陰を調整して“幻覚”を作り出していく。

・前景:色調は強く、ディテールは大まかだったり細かかったりとさまざま。
・背景:色調は落ちてきて、ディテールは失われていく。
・前景と背景の中間:色調ディテールは前景と背景の中間。だから、背景や前景のどちら一方から描いていくのではなく、お互いの関係を見ながらバランスよく描いていく。

先生は帰りがけに、私の道具箱の中にあった、このコースが終わったら入ろうかなーと考えていた近所のアート・グループの冊子をみて、「このコースは毎回違うことをやるから、よかったら次に始まるコースにも来るといいよ。」と誘ってくれた。そして、先生のデモンストレーションの絵が一杯入っているバッグに頭を突っ込んでこれが最後とばかりになめるように眺めていた。よい絵を見るのはとても参考になる。その中で気に入った水彩とオイルパステルの海岸の絵を引っ張り出して、「先生、この絵、私の誕生日プレゼントにくれる?」とお願いしたら、「いいよ。持って行っていいよ。」とお許しがでた。有難う!!

~空手の指導員の養成コースが終わったら是非是非戻ってこよう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。