My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

小学校での日本文化紹介

2008-07-08 17:57:28 | 日常あれこれ
先週火曜日、ようやくぎりぎり風邪から立ち直りながら、紋付袴姿のMr.Uと母の形見の落ち着いた桜色の訪問着を着て息子の小学校に日本の文化紹介と言うことで30分ほど小学1-2年生が興味のありそうなことを紹介してきた。

これは、ある日長男を小学校まで迎えに行った着物姿の私をみた担任の先生が、「よかったら、クラスの子供達に日本の民族衣装の着物を見せてくれないか。」とってきたので、「どうせだったら、折り紙もしましょうか?」と話したことから始まった。そして、折り紙の得意な我が日本語の師匠(つまり私の翻訳の先生)、Mr.Uに助っ人を頼むことにした。せっかく私とMr.Uがいるのだから、私の太鼓と彼の笛で、「綾子舞」のさわりをし、その後つづけて太鼓に合わせて彼が皿踊りをすることに決定。

当日、2人でお雑煮を家で食べて、気合を入れて着物を着て大荷物を抱えて小学校に乗り込む。なんと、偶然にも長男のクラスは隣のクラスの演劇の時間の「桃太郎」の発表会の観客としてホールにいた。着物を着込んだ大人二人が入ってきて、皆興味津々。反応はとても良い。家の息子はもちろん、しっている子供達数人は舞台から、観客席から嬉しそうに手を振ってくる。この子供達のストレートな表情がとても好き。しかしなぜに「桃太郎」?でも良く知っている中国人の男の子が主人公で、英語で劇が進んで行く。あのおなじみの「もーもたろさん、ももたろさん♪」という歌はしっかり日本語で歌っている。かわいいなー!懐かしいなー!とかひたっていると、なんといきなり隣に座っていたMr.Uが上機嫌で子供達と一緒に歌い始めた。相変わらず何を歌ってもいい声…。舞台が終わるとなんと感想まで聞かれた。そして着物の披露と簡単な説明をする。そうしたらなんと、いつも空手道場で教えている女の子がそこにいた!この学校だったのか!と、お互いびっくりする。世界は狭い…。

長男のクラスにMr.Uと戻って、着物に関して子供達の質問に答える。これがすごくおかしい。「着物にかんしてなにかききたいことあるー?」とか聞くと、皆が皆競って手を上げる。「じゃあ、Jくん。」と指すと、「えーと、うーんと、忘れちゃったー!」とか言うし。「じゃあ、Lちゃん。」と別の子を指すと、「さっきの桃太郎の鬼同士の戦い、本当に戦っているように見えたと思いますー!」とか、桃太郎の感想を言っている子もいるし。もちろんちゃんとした質問の沢山あった。そして、唯一私の着物が着れそうな体型をしているクラスの子のお母さん、Jさんにモデルを頼んで、高校のときに家庭科で縫った浴衣を着せるというデモンストレーションをした。「着物って結構複雑な造りをしている」ということは理解してもらえたらしい。Jさんは他の道場で剛柔流空手をする人。初めて着た浴衣を身に着けてとても嬉しそうだった。「なんだか、背筋をしゃきっと伸ばしたくなるような着心地だわ。」とか言っていた。分る分る、その気持ち!

さて、折り紙はあらかじめエリマキトカゲとかカンガルーとかペンギンとか色んな折り紙を作ってきてくれたMr.Uが犬と猫の顔を皆に楽しそうに折り方を教える。すごくすごく場慣れしている!!まさしく、学校の先生顔負け!そして、最後に締めとして笛と太鼓、そして文字通り本物のお皿を2枚持って踊るMr.Uの皿踊りで締めくくる。彼がお皿を持ったままでんぐり返しを何回かしたときには「すっごーい!」とかいって子供達は拍手喝采。Mr.Uはとても子供が好き。太鼓もある男の子に適当に打たせて、それにしっかり自分の笛をアドリブで合わせる。そして「君は良いミュージシャンだね!」とかちゃんと褒める。そして、その子はすごく嬉しそうな誇らしそうな顔をする。あの態度を見習わなくては…。子供達はとても楽しんでくれたようで何よりだった。

気がつくと他のクラスの先生達が結構覗きにきていた。そして、「是非、今度はもっと多くの子供達にも披露してくれないか。」という依頼を頂いた。もちろんOKです!と2つ返事で即答する。Mr.Uはもちろん話に乗ってくるはず。今度は、Hiromiさんも連れて、綾子舞もしたいな。Hiromiさん、来てくれる?

とても楽しい経験をさせてもらった貴重な一日。芸は数あるだけ、いろんなことに役立てられて良い。Mr.Uに感謝!


Chinese Orchid~蘭(再挑戦)

2008-07-08 00:52:00 | Gallery


Watercolor:
Van Gough (quinacridon rose, Pthalo blue, raw sienna)
Holbein (Aureolin, raw umber, burnt sienna)
Art Spectrum (cobalt blue)

Paper: Arches, 300gsm, CP
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前回書いた蘭、悪くないな、と思っていたのにやはりふに落ちない点があった。納得いかない点はやり直す。なんと、結局フルシート丸々一枚分の紙を費やして納得のいくものが出来た。シンプルなものほど、少しのずれがとても大きく出る。気分もすごく大きく出る。構図も色も…。今回、MKさんに持ち帰ってきてもらったHoibeinのRaw Umberを使ってみた。すごくいい。草木を描くのに必須アイテムになってしまいそう。

紙はHot PressとCold Press両方使ってみたが、Hot Pressはどうにも好きになれない。これからは、CPとRoughだけにしようと心に決める。

そして、チヨダ画材さんの特性の長峰面相筆と点玉付筆のおかげで、繊細な燐とした蘭が描けた。MKさんに感謝感謝!!「弘法筆を選ばず」とか言うけど、やはり凡人にはある程度のクオリティ画材は必要。早くリスの筆でウォッシュやぼかしをしてみたい。