My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

Tonal Value~習作

2008-04-10 17:02:02 | Art・その他の趣味ついて
あと、水彩画のコースも1回を残すのみ。本当にたくさんのことを学んだ。この習った技術や知識なしで、いったい今までどうやって水彩画を描いていたんだろう?この数週間で、自分の絵の描き方やものの見方がかなり変わったのが分る。

例えば…下の教会の絵は写真から適当に構図を切り取ってアレンジしたもの。元の風景はすっきりとした雲ひとつ無い秋晴れの中にたっている教会。紅葉がとてもきれいな風景。建物を描く練習のために選んだ。最初の絵は、3週間前に書いたもの。見たものをそのまま書き写そうとしている。これをポイントに描きたい、こんな雰囲気を出したい、というコンセプトなしだから、とても平たい感じの、細かい描写に始終したインパクトの無い絵になっている。空のウォッシュを習ったばかりのとき。



これは、Wet-in-wetを習った週、約2週間前に書いたもの。紙を裏表びしょびしょに濡らして、にじみ・ぼかしで全体を描いたもの。雰囲気はあるけど、やはり全体がぼやけてしまって、焦点が無い。しかも、メインの建物より隣の木のほうがValue(質感や彩度)が大きい。とても変だ。色にまとまりがいまいち無い。5色(ウルトラマリン・ブルー、コバルト・ブルー、マダー・レーキ・ディープ、アゾー・イエロー・ライト、キナクリドン・ローズ)で描いた。これらはきっと、全体を眺めながら描かなかったせい。全体のバランスはとてーも大切。



これは今日描いたもの。

・建物をメインにして、Wet-on-dry。光をできるだけ残してコントラストを効かせるために、白い紙の部分をかなり残して、建物の角や陰などポイントになるところを濃い目の色で軽く縁取る。窓や建物の色んな細かい飾りは出来るだけ書き込まないように、ぐぐっと我慢して極力シンプルに、と自分に言い聞かせる!あとは、周りの風景は脇役なので、サラッと描くにとどめるためWet-on-wetでぼかしにして、Valueを最小限にとどめる。全体の色をまとめるため、なんと青・赤・黄色の3色(ウルトラマリン・ブルー、マダー・レーキ・ディープ、アゾー・イエロー・ライト)しか使わなかった。

ほーら、だいぶ“水彩画らしく”なってきた。自分の目からは成長していると思うが、他の人からみたらどうなのだろう?先生は、迷わず最後の絵がいいと言うだろう。コースが終わった後に、また同じ絵を描いてみよう。