And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

春風 別れの苦なるを知り

2016-01-20 12:40:50 | 日記
今は便利だ。芥川、漱石など文庫で全集が揃うのだから。昔は個人全集というとごっつい箱入りの並べておくと場所は取るが見栄えはいいというイメージだった。ただ読むとなると1巻目から開くか?となる。芥川はコンパクトな全集版で何冊か買い文庫で全部揃えたが、小説、評論をいくつか読んだ程度。漱石は全部でないが文庫で買って有名なのはだいたい読んだ程度。藤村は「夜明け前」と「破戒」だけ、鴎外など読んだ記憶がない。映画と同じでずっと日本物には興味がなかった。今も興味あるとはいえない。何冊かしか読んでないのに大江のファンだというくらい。小説以上に印象に残っているのが森雅之主演の「こころ」と市川雷蔵主演の「破戒」もちろん映画なので映画化とはいえ小説とは違うもの。木下恵介の監督した「破戒」はいまいちだと思ったが。日本文学といえばその程度しか思いつかないし書けない。どこの国の文学と分ける必要はないのだが、どうしてもフランス文学はとかアメリカ文学はという枠で分けてしまう。アメリカ文学も昔からそれほど興味はなかった。ニューヨーカー短編集でアーウィン・ショウとかの作家を知ったくらい。スタインベックは読むことは読んだ。ヘミングウェイ、フォークナーは好きになれなかった。ベロウ、マラマッドはまだ好きだが夢中になるほどでもない。イギリス文学もシェイクスピアとV・ウルフ以外に誰かいるのくらい。ジェームス・ジョイスを別にすると、やはり興味はフランス文学か。カミュ、サルトル、サロート、ロブグリエ、ビュトール、ルクレジオ、ソレルス、ほぼフランス文学のようなベケット。ちょっと思い出すだけで何人も出てくる。サルトルの「嘔吐」が好きで読み返そうとずっと思っていてまだ読んでいない。あの頃出ていたサルトル全集も今は古本で手に入れるしかないだろう。半分以上は買ったかな。これも今では字が小さくて読めない。今ではプルースト大好きだが、学生の頃は読むだけ読んでみたがの世界だった。それが今ではフランス大嫌いと言っているのだから。芸術は別だと思ってもプルーストのイリエ=コンブレー行ってみたいとなるといやなフランスを旅行しなければならないと板挟みになる。自分が学生の時から南米文学は人気あった。でも興味はオクタビオ・パスくらい。いまだ「百年の孤独」読んでいない。コルターサルの「石蹴り遊び」最初から読む方法と指定された順番で読む方法があり、最初から読むと三分の二くらいで終わりになりあとは読まなくてもいいというのだが当然気になるのでもう一度指定された順番で読もうと思ってそのまま。中国文学なら李白と魯迅。中国も嫌いだが魯迅は大好き。ロシアはやはりドストエフスキー、チェーホフ。トルストイは中身がないような気がして。ソルジェニーツィンも何冊も読んだ。ブルガーコフの「巨匠とマルガリータ」最初の電車で首ちょんぱが強烈。ポンテオ・ピラトの苦悩も興味深い。パステルナークの「ドクトル・ジバゴ」は小説より映画のほうがいいと思う。あとは大好きな作家フランツ・カフカ。自分のイメージしていたプラハではなかった。観光客が多かったせいもあるがダブリンへ行ってこれがジョイスの描いた街だと思ったのとは違っていた。

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