And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

われらが不満の冬

2016-10-01 17:45:03 | 日記
散々迷ってやはり今年はベルリン行けなさそう。「帰ってきたヒトラー」を読んで気持ちが盛り上がっているのだけれど、金銭的にきつい。その代わりストックホルムの市役所だったか、パーカーのジャケットにになっているのを撮ってこようと思っている。晴れ男のつもりだったのけど、去年のベルリン2日雨ですっかり自信をなくした。天候なので自信の問題ではないけれど、こういうときの神頼みも効かない気もするし。昨日買ってあった「狂熱の孤独」を観た。たいした映画ではないだろうとは思っていたが、サルトル原作だというので。サルトルの小説「チフス」を土台に書かれたとあるが、そんな小説あったのか。カミュの「ペスト」なら知ってるけれど、似たようなものかは映画ではわからない。「ペスト」も学生の時読んだきりだから何も覚えていない。ただカミュは何冊か読んで「異邦人」だけでいいと思ったのは覚えている。ヴィスコンティの「異邦人」もつまらなかったし、不条理や実存は映画にできないのか。とするとデシーカが映画化した「アルトナ」もつまらないかもしれないが観てみたい。「自由への道」「嘔吐」だって、確かに映画向きではない。ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」も忠実に映画にするとつまらなかった。「めぐりあう時間たち」は「ダロウェイ夫人」の映画化とはいえないが、こちらのほうがウルフらしさを感じた。読んで面白いので映像化でもそんな感動がないのがシェイクスピア。BBCの全作品映像化のDVDを持っているので全部観ることができる。何作くらい映画化になっているのだろう。大好きな「間違いの喜劇」など才能あるコメディアンが映画化すれば大笑いできるのだが。それより本だけで大笑いできる。ローレンス・オリビエの「リチャード三世」DVDにならない。LDで持ってはいるが、奥にしまってあるので出してダビングするのも面倒。「ジュリアス・シーザー」など何度も映画化されてもいいと思うのだが、自分が知ってるのはチャールトン。ヘストンのものだけ。「ペリクリーズ」以降の後期作は苦手。一般的にも人気はあまりないらしく映画化とか聞かない。とはいえ「ハムレット」だって何十回も映画化されているわけではない。ケネス・ブラナーももう少しシェイクスピアを映画化するのかと思ったら最近聞かない。ブラナーの「オセロ」もDVDにならない。「ベニスの商人」でシャイロックに「(ユダヤ人は)針を刺しても血が出ない、くすぐっても笑わない、毒を飲ませても死なないというのか」と言わせる科白をメル・ブルックスは俳優に「大脱走」でナチスに向かって言わせる。昔映画を観たときその科白は「ベニスの商人」だと知って文庫を買った。その頃読んでたシェイクスピアは四大悲劇と「ジュリアス・シーザー」くらいだったけど、ストラトフォード=アポン=エイヴォンに行くくらいのファンになるとは。

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