And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

ブラッサンス嫌いではないけれど

2017-05-29 09:16:09 | 日記
「ショッキング・ブルー、ライブインジャパン」なんていう珍しいものがCDになった。日本盤ではないのにレコードジャケットの日本語曲名そのままで。日本でCD化されるならわかるが、こんなのがよくCD復刻されるものだ。ショッキングブルーはヴィーナス、悲しき鉄道員など聴いたので懐かしくつい買ってしまった。他にも悲しき恋心、ショッキング・ユーなんか知ってるなと思い、アメリカではヴィーナス一発で終わりだったけど日本では曲調がマイナーで合っていたのかもしれない。ネットで見ていたら彼らは日本嫌いだったと。当たり前だ。この頃のやつらはー今もそうかもしれないがー日本が好きでどころか東洋人は自分たちのずっと下と思っていたのだから。一人でも父親が日本の捕虜になったことあるなんてのがいたらなおさら。それこそ猿の惑星。猿としか見ていない。レッド・ツェッペリンが日本のホテルを刀でめちゃくちゃにしていっただとか、どうせ英語わからないだろうからと、このまぬけどもと叫んだら、のってるのかと思って歓声起きたとか、マウンテンのレスリー・ウエストが前日の飲み過ぎで立っていられなくなって寝転がってギター弾いたら、それものってるのかと思って歓声おきたとか日本を馬鹿にしたネタはロックで数多い。リッチー・ブラックモアが壊すギターは日本製。ライブインジャパンは欧米ではメイドインジャパンと当時馬鹿にされていた日本商品にひっかける。決してショッキング・ブルーだけが日本を嫌いだったわけではない。それに比べるとジャズは真剣に演奏していくことが多い。もちろん全部とはいえないだろうが、間違いなく日本人はアメリカより真剣に聴いてくれる。コルトレーンのライブインジャパンなどアメリカ人にはわからないだろう。キース・ジャレットなどECMになってから日本のライブ盤は数多い。それに比べチック・コリアは日本ライブ盤少ない。ビル・エヴァンスの有名なヴィレッジ・バンガード・ライブ。音がよくて客の話し声、グラスの音まで聞こえ、真剣になんか聴いてなくて、酒飲んでくつろいでる。それを日本のジャズ喫茶では話一つせず、皆が耳を傾ける。ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」アメリカのジャズファンには知られていないというが、日本のジャズファンなら誰でも知っている。ブレイキーやコルトレーンが日本に来て大歓迎受けて驚いた話とか。でも50年代60年代に活躍したミュージシャンがいなくなると、一気にジャズは冷え込んでしまった。ジャズファンは今でもジャズ喫茶にこもりマイルスやエヴァンスを聴いている。でもいいさ、70のポールが歌うイエスタデイなんか聴きに行きたくない。