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ロンドンから徒然に

ダック・ポンド

2017-06-22 | 日常
冬のコートを着ている人さえ見かけていたのはつい最近のことなのに、打って変わってここ数日は30度を超す暑さが続いている。
それでも日に何度かは子犬を連れての散歩には出かけざるをえず……ところがこの子自身があまりの暑さにちょっとバテ気味。あの旺盛な食欲も少し減退しているように見える。

それでも一旦出かけてしまえば、彼の好奇心を満たすものはまだまだ外の世界には多く、すぐに元気を取り戻す。ある意味その単純さが羨ましくもある。

いつもの散歩コースを逆に辿ると小さな沼があって、そこにはこの地域独自の交通標識が。
そう、ここに鴨やガチョウ達が毎年訪れては子供達を生んで育てる。生憎この日は草の茂みに隠れていて見られなかったが、道路を横切る小鴨の行進はいつ見ても愛らしい。




のどかな風景でしょ?
でも、同じロンドンなのに、このところのセントラルでの悲惨な出来事の数々はどうしたことか。
中でも忌まわしいのはテロ。3月のウェストミンスター・ブリッジ、今月初めのロンドン・ブリッジとバラ・マーケット(ロンドンではないけれど、そのふたつに挟まれた5月のマンチェスターも、もちろん忘れてはいけない)......これらは全部いわゆるイスラム過激主義者によるものだ。

ここできちんと認識しておかなくてはならないのが、彼等と普通のイスラム教徒とは違うということ。そもそも本来のイスラム教の教義では殺人や自殺を禁じているというではないか。
その意味で、つい先日フィンズベリー・パークで起きたテロは怒りの矛先を間違っていると言える。

ロンドンはその多様性が何より魅力的な街だ。民族、言語、宗教、文化……一見相容れそうにないアイデンティティがごちゃ混ぜになって、街のカラーを創り上げている。
上に挙げた小さな沼はその縮図みたいなものなのかもしれない。様々な種類の鳥たちが同じ場所で子供を育て、そこから旅立っていく。もっともそこには狐や車などの危険も多いんだけれど......負けるな!

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