HOBNOBlog

ロンドンから徒然に

HD放送の皮肉

2010-06-14 | スポーツ
 ワールド・カップでは韓国がギリシャを破って、さぞかし地元は歓喜の渦の中だと思います。こちらでも韓国チームの評価は割と高くて、優勝国のダークホースに入っているみたいです。
 逆に日本から来る友人達のメールによると、国内での盛り上がりに欠けるみたいですが、本当なんでしょうか。まぁ本番前の国際試合からしてあまり良い結果ではなかったので、期待感が出てこないのでしょうね。

 こちらでも今のイングランド・チームに対する批判は色々とあるみたいですが、何はともあれフットボール(やはりこちらでは“サッカー”ではなくこう呼ばないとピンときません)に対して盛り上がらないなんてことは考えられません。
 日本だったら、自分のうちやマイカーにたくさん国旗を掲げたりしたら、ちょっと右寄りの思想の人かと思われかねませんが、こちらではごく普通に見かけます。




 それほどのフットボール・ファンでない僕も、さすがに日本戦は応援したいのですが、多分そんなカードまで全て通常のTV放映をやっているとは思えません。ケーブルTVのスポーツ・チャンネル等の専門放送を、パブかどこかで見るしかないんでしょう。
 最近そういった専門放送はHD(ハイ・デフィニション)対応になっており、普通のTVよりも高解像度で見ることができるのを売り物にしています。

 ところで昨日のイングランドvsアメリカ戦、通常放送のITVでも、専門放送のITV HD serviceでも放送をやっていました。コアなファンは後者で見ていたかもしれません。
 試合はご存じのように開始早々の4分、イングランド・キャプテンのジェラードがゴールを決めて先制点を奪いました。

 ところがこの時、ITV HD serviceの放送の方は間違ってそのタイミングで自動車のCMを流してしまい(韓国のHyundai)、ファンは肝心のゴールを見損ねたのです。
 スポーツ放送の醍醐味は何といってもリアルタイムの同期感。肝心の場面を見ることができなければ、歓喜に酔うこともできません。

 もちろんこういったミスは二度と繰り返してはなりません。TVのスタッフはその後細心の注意を払いました。
 したがってファンも、今度はゴール・キーパーのグリーンが単純なキャッチ・ミスをしてゴールを許し、アメリカに追い付かれた場面はちゃんと見ることができたたわけです。さてその気分は......

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。