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ロンドンから徒然に

ビスポーク

2009-10-22 | 日常
 “ビスポーク bespoke”という言葉を聞いたことがありますか?
 こちらではわりとよく使われるのですが、簡単に言えばオーダーメイド、カスタムメイドのことで、“レディメイドready made”の対に当たると考えたらいいと思います。

 もともとの語源は be spoke から来ているらしく、洋服のテイラーに顧客が話しかけられるということに由来しているとのことです。
 ちなみに英語が得意な方は、過去分詞はspokeじゃなくてspokenだろうと思われたでしょうが、古語では過去分詞もspokeだったそうなんです。

 これが本当かどうかはともかく、もともとはこういう風にまずお客さんに椅子に座ってもらい、テイラーが話しかけることから始まり、その会話から洋服の趣味嗜好を悟って、次に通常の採寸だけではカバー仕切れない身体の様々なサイズを計って、自分だけの洋服に仕立てる。これこそがオーダーメイドの神髄なんでしょう。

 日本語の“背広”の語源となったと言われるSavile Rowには昔ながらのテイラーがたくさん存在します。1階で接客、地下に作業場があるところが多いみたいです。



 老舗のスーツは、重くて打ち込みのしっかりした生地で作られ、胸板の部分が厚く、ウェストにかけて絞られ、ヒップに向かって広げるというドレープで、男らしい体型の人には本当に綺麗に映るシルエットなのですが、痩せ形の体型の僕はどうにもコンプレックスがあって、似合う気がしません。



 いずれにしても気になるのは値段ですよね。
 ビスポークだと最低でも2,500ポンド(約375,000円)くらいはするみたいだし、完成までに数ヶ月、フィッティングにも少なくとも3回くらいは通わなければならないみたいです。
 
 ちなみにこういったお店では顧客の型紙もきちんと保存して次のオーダーに備えるそうですが、ここで素朴な疑問。靴の木型ならともかく、体型ってけっこう年々変化するような気がするのですが、この型紙ってどれくらいの期間使えるものなんでしょう?

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ビスポーク (かものはし)
2009-10-24 21:00:44
ビスポークという言葉は知っていたのですが、"be spoke"と書くんですね。
マッキントッシュでもビスポークサービスをやっているとのこと。憧れます~。
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Unknown (Max)
2009-10-25 06:26:06
 語源からすると be spokeと離すのでしょうが、今はひとつの言葉として bespokeと書きます。
 マッキントッシュのビスポーク。いくらくらいするんだろう?でもここがゴム引きをOEM供給しているエルメスのビスポーク(そんなのあるのかな?)を買うことを考えたら安い...なんて考え方は贅沢すぎるかな(笑)
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