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ロンドンから徒然に

フットボール観戦

2009-10-24 | スポーツ
 日本ではCS第2ステージが盛り上がっているみたいですね。でも、いくら日本で野球が人気あろうとも、イギリスでのフットボール(サッカー)の存在感とは比べものにならないように思えます。
 これって何なんだろう、っていつも思うのですが、やはりひとつには地元に根ざしたチームの有り様なのかもしれません。
 随分と下位に属する地方のチームなどでは、プレミアリーグ所属チームの1試合分の値段で、子供の年間チケットが入手できるサービスをやっているなんて話も聞いたことがあります。

 僕みたいにあまりフットボールに詳しくもない人間としたら、すぐ近くにホームスタジアムがあって、声援も聞こえるチェルシーが当然応援に行くには手っ取り早いわけですが、実はもうひとつ気になるチームがあります。フラムです。
 実はこの2チームのホームスタジアムの距離は数キロも離れていません。バスに乗ればすぐに行ける距離なのです。おまけに、もともとチェルシーのホームスタジアムであるスタンフォード・ブリッジはフラムのために造られたという因縁付きです。

 昨晩UEFAヨーロッパリーグの一戦としてフラムとローマの試合に出かけました。いつも外から、時には対岸から眺めているこのスタジアムの中に入るのは初めてです。
 夜8時5分に始まる対戦にぎりぎり間に合ったのですが、あまりの人の多さにゲートをなかなかくぐれません。



 チェルシーに比べると随分見劣りするだろうと思っていたのですが、照明を浴びた芝生はやっぱり綺麗で、周りの熱気と共に何とも言えない独特のライヴ感です。




 試合は立ち上がりからフラムが元気で、果敢に攻撃を仕掛けます。何度か続いたCKのひとつに上手く合わせたヘディングでリードを奪うと、今度はゴールキーパーの大活躍で、PKまで含めたローマの攻撃を食い止めます。

 ここまではフラム側の応援席も大盛り上がりです(と言ってもアウェイのローマの応援団はほんの一握りで、殆どがホームチームの応援ですが)
 ところが試合が終わりに近づくに連れて、ペースは明らかにローマの主導。音楽で例えるなら、非常にリズムがよく、ハーモニーさえ聞こえてくるような。対してフラムはどこかちぐはぐで、カウンターを中心とした攻めしかなくなってきました。

 こりゃ危ないかなと思っても何とかしのいでロスタイム。もう残り1分もないんじゃないかと思った時になんとローマの同点ゴール。
 帰りを気にして早めに席を立ったファンは後からTVで見てびっくりしたんじゃないかな。

 別にフットボールに限ったわけではないですが、形勢なんて簡単にひっくり返るもの。今が順境の人も安心しちゃいけないし、逆に今が逆境の人も諦めることなく自分のリズムに持ち込めば逆転のチャンスも。

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