日本では、日本郵政の西川社長の辞任が騒がれているようですが、イギリスの最近の郵政関連の話を少し。
まずは約100年前の話から。
Bathで18日に“Titanic & White Star Auction”と名付けられたオークションが行われ、タイタニック号の遺品が出品されたのですが、ある“鍵”が話題になりました。
タイタニック号にはアメリカ行きの郵便物がたくさん積まれていたのですが、それを保管していた倉庫の鍵なのです。
事故の際、乗り組んでいたロイヤル・メールの従業員5名は、周りの人達から逃げるように勧められても、水浸しになった郵便物を安全な場所へと移動させる作業を止めなかったということです。
特にその中のひとりOscar Scott Woodyさんは奇しくもこの日が44歳の誕生日。パーティの真っ最中だったにも拘わらず、すぐに祝宴をストップして現場に向かい、帰らぬ人となったのです。
さて、現在のロイヤル・メール。
このところずっと断続的なストライキが続き、僕も個人的に影響を受けていましたが、結局また12時間に渡る労使交渉も決裂して、木曜日・金曜日には全国規模のストライキが行われそうです。
それに対して、経営側が臨時職員を募集したところ、定員3万名に対して8万5千名もの応募が殺到したということです。それだけ求職難なわけですね。
ところがことはそれだけで済まずに、この臨時職員募集が、雇用法で禁止されている“スト参加職員の代わりに他の人を雇う行為”に当たる、と組合側が反発し、さらに経営側と対立することになりました。
折しも街はこれからクリスマスに向かってまっしぐら。大量の郵便物が殺到するのは目に見えています。この問題、早く解決してくれないと本当にどうなることやら心配です。
もちろん生活が絡むことではあるし、ストライキの権利までとやかく言うつもりはありませんが、今回の件に関係なく、僕がこちらに来てからの短い期間だけでさえ明らかに誤配や遅配が目立つロイヤル・メールです。
タイタニック号に乗り組んだ従業員くらいの誇りと使命感を持っていたら、もっと違っているんじゃないかとも思うのですが。
まずは約100年前の話から。
Bathで18日に“Titanic & White Star Auction”と名付けられたオークションが行われ、タイタニック号の遺品が出品されたのですが、ある“鍵”が話題になりました。
タイタニック号にはアメリカ行きの郵便物がたくさん積まれていたのですが、それを保管していた倉庫の鍵なのです。
事故の際、乗り組んでいたロイヤル・メールの従業員5名は、周りの人達から逃げるように勧められても、水浸しになった郵便物を安全な場所へと移動させる作業を止めなかったということです。
特にその中のひとりOscar Scott Woodyさんは奇しくもこの日が44歳の誕生日。パーティの真っ最中だったにも拘わらず、すぐに祝宴をストップして現場に向かい、帰らぬ人となったのです。
さて、現在のロイヤル・メール。
このところずっと断続的なストライキが続き、僕も個人的に影響を受けていましたが、結局また12時間に渡る労使交渉も決裂して、木曜日・金曜日には全国規模のストライキが行われそうです。
それに対して、経営側が臨時職員を募集したところ、定員3万名に対して8万5千名もの応募が殺到したということです。それだけ求職難なわけですね。
ところがことはそれだけで済まずに、この臨時職員募集が、雇用法で禁止されている“スト参加職員の代わりに他の人を雇う行為”に当たる、と組合側が反発し、さらに経営側と対立することになりました。
折しも街はこれからクリスマスに向かってまっしぐら。大量の郵便物が殺到するのは目に見えています。この問題、早く解決してくれないと本当にどうなることやら心配です。
もちろん生活が絡むことではあるし、ストライキの権利までとやかく言うつもりはありませんが、今回の件に関係なく、僕がこちらに来てからの短い期間だけでさえ明らかに誤配や遅配が目立つロイヤル・メールです。
タイタニック号に乗り組んだ従業員くらいの誇りと使命感を持っていたら、もっと違っているんじゃないかとも思うのですが。