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ロンドンから徒然に

Me 50%, You 50%

2010-07-30 | 日常
 以前(僕はそうではないですが)ゲイやレズビアンの方を応援する集会にエルトン・ジョンが出演して歌うということで見に行ったことがあります。
 出演者は彼を含むミュージシャンだけではなく、俳優や(こちらもビッグな人がいました)コメディアンもいて、彼らの歌とスピーチを交互に行う形で、トリのエルトン・ジョンまで進んでいったのですが、さて、困った、そのコメディアンの話す英語がさっぱり分からない。周りの笑いにひとりだけ取り残されて、どうにもばつが悪かったのを覚えています。

 またある時、シェークスピア劇を見に行きました。リア王だったので、それなら大筋のストーリーは知っているし何とかなるだろうと思ったら、こちらもまた聞き取れない。

 何だか情けなくなってイギリス人の友人にその話をしたら、コメディアンは固有名詞を含む最新の時事ネタ等を取り入れた上に独特の話し方をするし、シェークスピアの時代の言葉は現代では存在しない語法がたくさん使われるので分かりにくい、と慰められました。

 確かに日本語を考えても、時として若い世代のお喋りが何を言っているのか分からなかったりするし、江戸時代の言葉をそのまま使われたらやっぱり理解できないことが多いでしょうしね。
 言葉っていうのは生き物なので、時代時代に応じて変わっていくのでしょう。

 ところで、今のロンドンは英語が母国語でない人達が(僕もそうですが)たくさん暮らしていて、そういった人達同士での会話の方が実際の生活では多かったりするわけです。
 実は昨日書いたブログでの電話の担当者も明らかに訛りが強い他の国の人で、時々文法的にも「?」の喋りをします。またその相手が僕なわけですから、それを近くで聞いているイギリス人がいたらどう思ったでしょう(笑)

 ところで中国人同士の英語で面白い会話があると聞いたのですが、本当かな?
 ベンチに座っている人に端に寄ってもらって自分も座ろうという時のフレーズ。「Me 50%, You 50%」