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ロンドンから徒然に

カロリー

2010-07-09 | 日常
 イギリスでは最近子供の肥満が問題になっています。以前料理家のJamie Oliverが学校給食の改善に乗り出して、野菜をたくさん取り入れたヘルシーな料理を組み込むといった努力がなされていますが、なかなか一朝一夕に解決する問題ではなさそうです。

 調査によるとロンドン中心部よりも、むしろイングランド北部などの地方に肥満が多いらしいです。
 考えてみたらイングランド北部とかは昔の炭坑町で、おまけに冬は冷えるでしょうから、過酷な労働に耐えるため脂肪分の多い食事やアルコールは欠かせなかったでしょう。そういった食習慣は子供の方にも当然影響が出てくるはずです。

 「カロリー」という言葉は、おそらく戦後の栄養不足の時には“正義の味方”だったはずで、カロリーのあるもの、栄養のあるものをできるだけ摂取しようとしたと思います。
 ところが今や、「ノン・カロリー」がむしろ売りになる時代です。

 その中で一度ピザが悪者になったことがあります。ピザ・ハットがパスタ・ハットに名前を変えたのが2年前のこと。ピザの持つカロリーの高いイメージを避けて、パスタのイメージの方を前面に出そうとした(こちらがヘルシーかな?)ようですが。評判が悪く、すぐにまた元の名前になってしまいましたけどね。



 ところで、グリコのキャラメルには今でも「一粒300メートル」と書かれてあると聞きましたが本当ですか?これこそカロリーが善玉だった時の典型的なCMだと思うのですが、あの一粒に含まれるカロリーは(身長や体重にもよるんでしょうが)実際300メートル分のカロリーに相当するらしいですね。



 そうそう、この300mをグリコのキャラメルそのものの長さだと思って不思議だったという人がいましたが(ホントに)、そんなことになったら、グリコはギネス・ブックに名前が刻まれるよ(笑)300mの長さのキャラメル。まさかね。