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ロンドンから徒然に

プライベート・ガーデン

2008-08-16 | 日常
 中心部から少し離れたイギリス人のお宅に招かれたりすると、大抵一軒家で庭が付いています。それがまた丁寧に手入れされて綺麗なのです。イギリス人のガーデニングに関する熱の入れようは、何だか執念みたいなものを感じるほどで、プロの庭師を雇っているのかと思うこともあります(実際そんなおうちもあるんでしょうが)

 セントラルではさすがに庭付き一戸建てというのは難しいので、それぞれ窓辺に丹精込めて育てた花を鉢で飾ったりしています。これも本当に綺麗で感心するのですが、日本人としては、あれって下に落っこちることはないのかなと心配してしまいます。地震が殆どない土地だからやれることでもありますよね。

 ところでタウンハウスに住んでいると庭を楽しめないかというとそうでもないのです。建物が取り囲む中庭のような位置に住民共用のプライベート・ガーデンPrivate Gardenがあるのです。
 残念ながら全てにあるわけではなく、しっかりしたタウンハウスでないとその楽しみは享受できません。したがってうちにはありませんが(苦笑)まぁ、隣が墓地なので、それを庭代わりにしています(強がりです)

 以前友人がそういったタウンハウスに住んでいたので経験しましたが、それぞれの住民が共通の鍵を与えられていて、その鍵を使って自由に中に入ることができます。時間帯によっては自分たちで独占することもできるので、あれだけの広い庭を使うことができるのはかえって贅沢なのかも。



 映画『ノッティング・ヒルの恋人』でヒュー・グラントとジュリア・ロバーツのふたりが夜中に他人のプライベート・ガーデンにこっそり柵を乗り越えて入りこむシーンがありましたね。
 ラストもプライベート・ガーデンで本を読む彼とお腹の大きくなった彼女がベンチに佇むシーンだったような気がします。

 あんな感じでゆっくり夏のガーデン・ライフを楽しみたいのですが、いずれにしろ近頃のロンドンは、もう秋も近いのかと思うほどの寒さが続いています。