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ロンドンから徒然に

チェルシー FANS DAY!

2008-08-12 | スポーツ
 日本では北京オリンピックの盛り上がりはいまひとつと聞いていますが、実際のところどうなんでしょう?こちらもそれほどの騒ぎはなく、中華街なんかに行っても目立った張り紙なんかもありません。女子の競泳で48年ぶりの金メダルを獲得したというニュースはフリー・ペーパーのトップを飾っていましたが。

 こちらでスポーツと言えば何を置いてもまずサッカー(フットボールfootball)でしょう。贔屓チームのユニフォームを着ると、老若男女気持ちは一体みたいで、あの盛り上がりぶりは何と表現していいのか分かりません。いよいよ2008~2009のシーズンが始まりました。

 人気チームはいくつもありますが、ロンドンではやはりアーセナルとチェルシーが筆頭だと思います。未だに“階級”意識が残るイギリスでは、アーセナルは労働者階級に支えられ、チェルシーは対照的に富裕層のサポーターが多いと言われます。

 僕は間違っても富裕層ではないですが、何しろ声援が聞こえる距離にホーム・グラウンドがあるので、ロンドンに住み始めて以来の俄かチェルシー・ファンになっています。
 昨シーズンはチケットが全然取れなかったので、TVの音とグラウンドから聞こえてくる声援の不思議なステレオ音声で我慢しましたが、今シーズンはファン・クラブにも入会し、ユニフォームのレプリカも手に入れて、まず応援の形は整えました。

 で、試合より先にグラウンドに入る機会が来ました。FANS DAYです。夏休みとあって、小さな子供連れ(皆ブルーのユニフォームで可愛い!)が多く、その数たるや駅の出口からずっと列ができるほどで、本当に全員入れるのかなと思ったほどです。
 ところが実際に中に収まってみると、それでも一部を解放しているだけで、これが全部入った時の声援の凄まじさは想像するのが怖いくらいでした。(そりゃ、うちまで大きく聞こえるわけだ)



 今シーズンから監督に就任したルイス・フェリペ・スコラーリのお披露目の意味もあるのでしょう。イベントだけでなく、練習の様子を見学できました。
 下の写真で皆の中心にいるのがスコラーリ監督です。日本ではむしろフェリペの名前の方で知られているかもしれません(昔この名前で少しの間ジュビロ磐田を率いたこともあります)。ポルトガル代表監督として有名ですが、日韓W杯で優勝した当時のブラジル代表監督でもあります。



 僕はキャプテンのジョン・テリーJohn Terryのユニフォーム26番を着て応援したのですが、同じ番号を付けているのは女性と子供が多かったな(苦笑)そのあたりの層に人気があるのでしょうか。近くで練習が始まると“ジェイ・ティ~ッ”との黄色い声で盛り上がりました。
 練習ならではの光景ですが、彼がゴール・キーパーを務める姿も見ることができました。



 昨年プレミア・リーグでもUEFAチャンピオンズ・リーグでも2位と健闘しながらも、優勝できなかったということで監督が解任されたチェルシー。何だかどこかの国のプロ野球チームを思い出しますが、今年は両方ともどうなることでしょう。
 それにしても、優勝するしか許されないプレッシャーって凄いんだろうな。