植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ボカシ肥料を仕込みようやくガーデニング再開 でも暑い

2023年09月29日 | 植物
まもなく10月、彼岸も過ぎ、自身の篆刻作品の出品の第一段階も終了いたしました。まさに、待ちに待ったというより、やるべきものが押しに押して来て、もうリミットに近くなってきました。

秋野菜・冬野菜作りに取り掛かるのです。順番から行けば、にんにく、ブロッコリー・キャベツ類、ジャガイモ、大根といったところであります。
1.畑(土)作り
2.ぼかし肥料つくり
3.たい肥・有機化成肥料・腐葉土・殺菌剤・殺虫剤などの調達
4.種芋・植え付け用ニンニク片・野菜苗・種などの購入・準備
といったところを昨日から一気にスタートしました。

まず、畑はこの3か月というもの定期的に草むしりと、キャベツやナスなどの水やり程度で、畑の土にはほとんど手を入れておりません。結果としてカチカチに固まり、地中には害虫が生息し、ヤブカラシなどの雑草の根が深く蔓延っております。2週間くらい前から、だいぶ古くなった使いかけの肥料類を様々撒いております。使い残したぼかし肥料・鶏糞・枯れた鉢の土・培養土なども撒いておきました。

これで、新たに元肥用の「たい肥・牛糞たい肥・消石灰・苦土石灰」などを昨日表面に継ぎ足して、いよいよ耕すことにいたしました。野菜・畑作りの基本は「耕す事」につきます。天地ガエシといって、土の底の方と表面の部分を入れ替えて日に当てることで消毒になり、害虫も発見できます。土の中に十分酸素を含ませ、肥料を均等に行き渡らせることで、肥料やけを防ぎ、安定した肥料分を含んだ用土に変えていくのです。

また、毎年同じ品種の野菜を植えると「連作障害」が出やすくなります。特定の肥料分が不足したり、土中に病気が発生しやすくなるので、数種類の野菜をローテーションで植え替えていくというのが大事とされています。これに加え、多めに有機肥料を加え、消毒剤を散布(灌注)して病気を防ぎ、更に「連作障害の予防剤」も使用します。これだけやるには、前年に、どこに何を植えていたかが、だんだんわからなくなっているからであります(笑)

ともあれ、まず元肥・石灰などをばらまいて耕作するのですが、これが難事となっておりました。この1年、暑さや忙しさにかまけて、力仕事や野良仕事に従事できなかった結果、筋力が衰えているのです。年齢と腰痛、軽度の鬱もあって体が疲れやすくなっていて、鍬を持つ手に力が入らず長続きいたしません。従って、わずが10坪程度の畑の1/3くらいを耕してもうやめておきました。無茶苦茶暑いし。


で、予定していたもう一つの作業2.ぼかし肥料つくりであります。今年はこれで多分3回目になろうかと思います。このブログでは、その効用と作り方は幾度か説明しておりますので、詳細は省略いたします。
今回使った用材は、米ぬか・たい肥・骨粉入り油粕・牛糞、・これに発酵促進剤であります。
ボカシ肥料つくりには、好気性・嫌気性の二通りがありますが、ちょっと手間がかかっても、発酵のプロセスが確認できて失敗が少なく、勝負が早い(約10日)ので好気性の作業がお勧めです。材料を遠慮気味にプラ舟に入れ(多すぎると混ぜにくく、水が溜まって腐りやすい)、一日晒した水道水か雨水を少しづつ足して混ぜます。水は極力少なめにして、握った時に手を開くとぱらっと崩れるくらいが目安です。

水が多いと、確実に腐ります。また、虫が卵を植え付けウジ虫だらけになります。発酵しないと「ボカシ肥料」にはなりませんから、とにかく水を少なくし、翌日以降発酵熱が上がってこなかったら少し水を足す、ような感じでやれば失敗が減ります。


よく混ざったら、虫よけ・雨除け・乾燥防止に蓋をしておきましょう。

そして、今朝温度を測ったら42℃でありました。これはほぼ完ぺき、発酵が始まった証拠であります。これで、毎朝手で隅々までかき回して酸素を入れ、水分が一か所に溜まるのを防ぐのです。発酵すると熱と一緒に水蒸気が発生します。これが蓋に当たって容器の端っこに溜まるのです。これが腐敗と虫の発生の元凶になるので、とにかく容器の4隅と端に水気が集まらないようにするのがコツであります。

たぶん明日には手が入れられないくらい(60℃以上)になります。もうもうと蒸気が上がってくるでしょう。そして数日後から徐々に温度が下がって、材料が白っぽく灰色状になってきます。これで完成となります。これが無農薬有機栽培の中核となる肥料になるのであります。

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