植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

コロナが教えるもの その1「10万円」は天使か悪魔か

2020年06月05日 | コロナ
  恐らく、日本国民の大多数の方が待ち望んでいるでしょう。もしかしたら、そのお金で命が繋がり、不幸に陥る人も救えるかもしれません。
 
 給付金10万円欲しさに、捕まった窃盗犯が居ます。郵便局のお釣り用のお金8万円弱を盗んだというせこい人ですが、現住所に住民票を移してばれたんですんね。留置場でも貰えるのか尋ねたそうですよ、どこまでせこいんでしょうか。

 しかし、この給付で、犯罪者のみならず、恐らく日本国内の人口統計が変わったり、市町村でやたらに仕事が増えたのではなかろうかと思います。まず、外国人です。一定の要件を満たせば受給できるので、今まで隠れていた不法滞在者や密入国者などが、あの手この手で住所登録をして来たでしょうね。役所から郵便物が来ないと始まらないのですから。

 多重債務者や路上生活者の多くは「住民票」がありません。現住所に住む別の住民等から不在住です、という届が出だされると役所で調べて「職権削除」にいたします。転居届を出しているのに、移転予定先から転入届が長期間受理されていない場合などもあります。債権者から逃げ回っている人たちは、追尾されるのを嫌い虚偽の住所の登録をしたり、移転届を未提出のうちに「不在住」となってしまうのです。当然郵便物は届きませんから10万円ももらえません。役所に届け出すれば住民票は現住所に復活出来ます。すると、債権者はこれを見つけて督促することもあるでしょうね。

 他人の給付金10万円をせしめるために嘘の代理人届を出して詐欺未遂になった人も居ます。発覚しないでまんまと手に入れる輩が相当数いると思いますね。更に、10万円を目当てに、新手の給付金申請詐欺がぽつぽつ出ているようです。

 うちの近所の某○○さんは、数十年一人暮らしで、借家住まい、ゴミ屋敷となっていますが、精神を患っているために、襤褸をまとってゴミ箱漁りの日々です。ポストは溢れ、電気水道はとっくに止められていて、誰とも接触はないと聞きます。給付金はおろかコロナ騒動すら知らないと思います。彼がマスクするところは誰も見ません。彼に10万円が届けば、と思いますが、世話を焼く人も居ないのでどうなるのか見当もつきません。

 ワタシの連れ合いは還暦過ぎなのに2チャンネルウォッチャー、夜中に書き込みをチェックしているようであります。彼女によれば「ワイの10万円・・・・」というフレーズが蔓延しているようです。普通は、世帯主の親権者が代表して受領し、同居親族に10万円づつ分配するという流れになりましょう。それが、未成年でありせば、少し小遣いを渡して事足りるのですが、それ以上の成人になると、いささか摩擦やトラブルが生じることになります。

 とりわけ、「引きこもり」・ニート・居候・ごく潰しなどと呼ばれる方々です。このグループは基本、長らく就業せず、親族の扶養によって自由気ままな生活を送っているのです。こういう人たちに限って「権利」には敏感なのですね。10万円を受け取る権利を主張して世帯主や両親などと、もめるであろうことは容易に想像できます。これを引き金に、引きずってきた怨念・血肉の争いが表面化しないことを願うのみです。たかが10万円で家族の絆のみならず生命財産を失ったりする事態を恐れるのです。

 先日のボウガンによる家族殺傷などは、そんなことを想起するような事件です。勿論これには関係ないと思いますが。

 今回のコロナは、万物の創造者あたりから差し向けられた人類社会に対する様々な問題提起であろうと思います。世界全体から個々人・家族関係に至るまであらゆるステージに抱える病巣をあぶりだしています。人類の未来を決定づけるような変換を迫られているのです。


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