植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

自治会長なんぞやるものじゃない

2022年04月12日 | 雑感
 4/10に町内の自治会の総会を開催いたしました。ど素人の自治会長として、何も知らないワタシが、いやいや引き受けてから丁度折り返し地点に到達いたしました。二年の任期なのです。昨年の今頃、前会長の極めてテキトーな総会(失礼)があったのですが、その時には、この手の総会では珍しく、二、三の質問やら糾弾がありました。コロナのせいで何もしなかった(出来なかった)会長が厳しく咎められたのです。

 そんなことがあったので、今度の総会に「不規則発言」や新米自治会長批判が出ることを一応心配していたのです。ただでさえ古くからの町内の役員で妙にうるさい人、信じられないような言動をする人が複数居住していることを身をもって体験してきたのです。

 当地区は、平塚市の競輪場があり、「迷惑料」などが下りるお陰で、年1200円という破格の低い町内会費で済んでおります。住宅にある自治会費は、以前贅沢なバス旅行や、役員同士の飲み食いに費消されていた時期もあるようです。どうせ、役所からもらった金だから、残さず使っちゃえ、という空気があったように聞いております。

 そうした、冗費ともいえる支出にも、みみっちくおこぼれに預かるという輩もいてなかなか面倒なのです。コロナで大小ほとんどのイベントが中止になったのに、各部に事前に渡された活動資金がほとんど残ることが無いという実態がそれを如実に物語っています。

 一方で、少子高齢化がすすみ、老々介護、独居老人が増え、共働き、60歳過ぎての就労などで、年々自治会への参加者・協力者が少なくなっています。町内28班、360世帯ほどの町内なので一班あたり約13世帯あります。例えば班長は任期一年なので、一回やったらあと12年は安穏としていられるかと思うとさにあらず、班長等の役を引き受けない(引き受けられない)というご家庭が半分ほどあるのです。共働きで子供が小さい、学校の役員を兼務している、一人では屋外に出られない、病気の年寄りを介護しているなどその理由は様々ですが、実際3,4年おきに班長をやらされるという班も出てきているのです。

 名目的な世帯数が変わらずとも、その平均年齢や家族構成が変わり、一戸あたりの家族が3人足らずです。それなのに、役所や公民館などの役人は、あいも変わらず町内に役職を押し付け、市政の下請けをタダでやらせるという図式が不変であります。結果として、60歳過ぎて仕事をしないで済む比較的元気な年寄りや、旦那は仕事だが専業主婦でいられる恵まれた境遇の人たちに、しわ寄せがきます。
 例えばごみ減量委員・美化委員・交通安全母の会・防災協会などなど10以上の市から嘱託された民間委員が居ます。これに幼小中高ごとにPTAだの、子供会・育成会などに通った組織があって子供のいる家庭のお母さんには過剰なほどの役を兼務させられることになっているのです。

 微力ながらワタシはこの1年間、なんとかそうした問題を解消しスリムで合理的な組織や町内活動を模索いたしましたが、上は役所、地区の自治連会長、下は周りの古参の委員まで、市役所から指示されたことを町内に知らせ、指示通りに働かせるのが自治会長の務めだ、と言い放つのであります。

 そうして総会当日、一時間早く児童図書館に集まると、数人の役員から次々と相談が来ました。夜間に土手にバイクが来てうるさい、班長会から苦情、総会の打ち合わせなど、あぁーいやだ、何でも会長任せかい?
 幸い総会には240件ほどの委任状、約50名の出席があり、何の質問や要望もないままに閉会となりました。やれやれ、あと1年後もう一回総会をやればお役御免です。これで、順繰りに持ちまわるとして、理屈は向こう20年間は任期2年の理事の役は回ってこない計算になります。その時に生きているかどうか。二度と会長などやるもんか。
 

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