植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

さむ 山には行かない

2022年01月07日 | 雑感
ひやー寒い。ブルブル。
昨日は一番の冷え込みかと見ていたら午前中から雪がちらほら、昼過ぎにはボタ雪となりました。今年の冬は寒いと聞いておりましたが、予想通り近年では珍しく本格的な寒さとなっています。

 おかげで、屋上と廊下に置いた温室は、昼間から電気ヒーターが点火し、床暖房にスイッチを入れ、仕事場の暖房と机下の電気式カーペットにも電源を入れました。それでなおかつベンチウォーマーまで着込んでおります。こうなれば乗り掛かった船、普段滅多に使わないベッドに、電気式毛布を敷き、ダニ退治がてら加温しております。恐らく電気メーターのドラムはビュンビュン回転しているでしょう。

 この冬は電気代がかかるでしょうね。あまり気にしていませんが原油価格は上がり、10年経っても福島原発の融けた炉心の処置もめどが立たず巨額な費用がワタシ達の支払う電気代で賄われているのであります。こう考えるとやっぱりヒーターは切って電気毛布も弱に切り替え、仕事場から退散して布団に潜り込むのが安上がりというものです。

 こうした寒さの中で、外仕事をされる人はお気の毒です。デスクワークでも通勤の途中は寒さが身に沁みるでしょう。ながくサラリーマンを経験した人間にとって、朝早く寒い中を会社に出かけるとき仮病で何度休みたいと思ったことか。

 今朝は一転して晴天が広がり、思ったほど雪も積もっておりませんでした。澄み切った寒空に、富士山が朝日を浴びて真っ白に輝いておりました。

 富士山では、先日に気になる事故がありました。
この厳冬期に富士山登山を単独で行い、頂上近くで滑落して動けなくなった登山者さんがいました。通りかかった登山者が見つけて警察に通報したのがたしか午前10時頃、二時間後警察ヘリが発見した時は、その通報者の携帯電話を通じて受け答えが出来ていたようです。

 それで、救助出来たのが翌日の9時前であります。閉山中の真冬の富士山の山頂付近に置き去りになったまま23時間放置されたら「死亡」しか考えられません。山岳救助隊や救難ヘリが悪天候で近づけなかったと報じられています。そんなところに一人で登山する方がどうかしてます、死んでも仕方ない自殺行為でもあります。

 それでも、やはりそばを通った登山者が居たのだから、せめて、すぐさまヘリで近寄れる場所まで行って、それから徒歩で救助で行けば間に合ったかも、見殺しにしたのではないの?と悲しくなります。

 まだワタシが小説家になるのを夢見ていた二十歳の頃、新田次郎さんの山岳小説に読み耽った記憶があります。「八甲田山死の彷徨」の作者で、山岳・登山をテーマにした小説は右に出る者はいません。当時学生寮に住んでいて、同級生が「山歩会」に入部し、あちこちの山にトレッキングや登山をしていました。酒を飲めば、その山で過ごす時間のすばらしさを力説していました。また、同じ寮にSさんという気の優しい先輩がいましたが、数十年後に山で亡くなったことを知りました。

 富士山でも2年前に、動画をリアル配信していた法律家志望の47歳の男性が滑落死したことがありました。冬山が怖いのは知らぬ人が居ないのに、動画を取るために初冬の富士山に軽装で登ったのだそうです。

 山に何故登るのか?、それはそこに山があるからだ、と言います。数年前、健康のために、山を歩こうか、と思い立ち専門のパーカー・リュック・トレッキングシューズを買いそろえたことがあります。幸か不幸か、多趣味になって忙しくて山に行くなどという余裕や時間を作れずにいます。様々な知識があり体力とスマホやらなんやらのグッズがあっても、山ではいざとなったら無力であろうと思います。

 登山やトレッキングは、あこがれや夢にとどめおくことがどうやら賢明です。寒い冬は、あったかい電気こたつか毛布にくるまって大人しくするものだ、というのが本日の結論であります。
 
 

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