植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

石印材・ヤフオク出品を始めてひと月半

2024年05月28日 | 篆刻
ヤフオクで、手持ちの篆刻用石・印材を出品するようになってひと月半になりました。

昨年末あたりから、自分の老い先を考えた時「ぼちぼち終活に入らないと」と身の回りを整理することを思いたちました。ワタシの仕事場で圧倒的に場所を占め、(元手が掛かって)処分に困るのが、石印材を含めた「書道関連」用具であります。そのほとんどはヤフオクから入手しました。書道を本格的に始めたのが8年前、篆刻が5年前でそれ以来、随分とヤフオクにはお世話になりました。

例えば石印材は、エスカレートして過剰に買う、高額なものに目が行くのを避けるため、どんなに欲しくても、一件1万円以上は出さない、と自分に上限を設けておりました。それでもいつの間にやらその数が4千個を超えたことで、これはいい加減にしないと破産する(笑)、と思いました。勿論半数以上は1個数十円程度の実用印・小印ですし、まとめて数個から数十個という落札も多々ありました。平均して一回当たりの入札額はおそらく千円・2千円レベルであったろうと思います。

なので、当然の流れで処分はヤフオクにしよう、と考えたのです。そしてそれまで入札→落札オンリーだったワタシが、生まれて初めて、こちらから出品したのが今年4月の中旬でありました。

さて、出品の手順は次のようになります。
①出品する石を選ぶー出品してその種類や由来など説明が出来る程度の石で、まぁまぁの値段で売れそうなものを優先するといった感じです。特にお気に入りのものはやはり今のところとっておきたいですしね。
②出品が決まったら、いろいろな角度からちょっと拡大して7,8枚写真におさめる。
③PCに写真をコピーし、拡張子を変換する(ヤフオク用と自分のスマホの写真の画質が違う)
④PCでヤフオク(マイオークション)を開き、写真を転載し説明書きし、最低入札金額を入れたら出品完了となります。

やってみればさほど難しいことはありませんが、やはり①の石選びが悩ましいところであります。実は昨日出品するものを探していたらこんなものが見つかりました。


エーーーッ!!こんなものを自分は8千円も出して落札していたの?
おそらく中国上海の書道店あたりで売られていたものだと思われますが、立派な中国の篆刻家かどうかもわからないものに・・・・
驚きましたが仕方ない、一時熱に冒されて夢中でヤフオク入札していたのでしょう。これはもう腹を決めて出品して処分しようと思います。

そうしてひと月半の出品物が、約12万円で売れたとオークションサイトに記録されておりました。こんなに儲けたの?いやいやもっと高い値段で買い付けたものを「損切り」しながら現金化しているに過ぎないのです。手数料などを含んで明らかに割高で入手した印材をヤフオクでちょっとずつ返して貰っているにすぎないので、まず利益が出るという構造にはなっておりません。

ただ昨日から今日にかけて1件だけ興味深い入札合戦がありました。
品物は某著名篆刻作家(日展会員・業界団体理事長クラス)の刻字がある印3本、これを数日前に最低落札価格3千円で出品したのです。
すると14人のウオッチがついただけでなく、入札期限の3日前から次々と入札があり、なんと現在累計30件(勿論少数で同じ人が何度も入札を繰り返している)となりました。そしてその金額がなんと13千円!!

わからないものであります。何が価値があって値段が高騰していくのか。だからオークションが人を夢中にさせるのかもしれませんね。

今のところ家人からは「仕事と思ってやりなさいね」と言われ、週に10件ほど出品しております。もしこのペースで全部処分するとしたら10年近くかかります。さて、どうしたものやら。


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