植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

中国人もワタシもお宝好き

2021年05月14日 | 書道
ヤフオクで相変わらずぼちぼちと落札していますが、少し自粛すべきだろうと思います。一時ほど熱意は無くなりお金も乏しくなり、ワタシの仕事場はだんだんガラクタ置き場となりつつありますので。

 今年初めからずっと篆刻に傾注していることもあって、印材集めには余念がありません。印材の中では「田黄石・鶏血石・芙蓉石」が好まれ貴重なので印材三寶 と呼ばれています。中でも田黄石はほとんど原石が枯渇したので、古玩・時代物にはとんでもない高値が付きます。GDP世界第二位となった中国の金持ちが金にあかして買い集めると聞きました。ワタシはどうにか鶏血石数個と田黄石らしきもの1個を入手しました。芙蓉石は、ちょっとその定義が飲み込めておりません。

 最初の頃、書道の消耗品としての紙、筆、墨に硯を集めましたが、きりがありません。硯などは墨を磨らない(墨汁しか使わない)ので無用の長物であります。硯は何百年経っても減ったり劣化しないこともあって、車が買えるような金額の古硯もあります。とりわけ高額で珍重されるのは「端渓硯」で、その中でも閉山された老坑という山から切り出した石質が最高と言われきれいな肌理があります。また「石眼」という丸い黄土色の模様や、裏を返すとその石眼を浮き彫りにした「 眼柱 」がある様式の硯が最高とされます。

 ワタシも眼石がある硯をいくつか落札しましたが、一個を除き手で描かれた偽物の目でありました。本物は到底私のお小遣いで手に入るようなものではありません。4つを文房四宝(ぶんぼうしほう) と呼び、昔の中国の文人・書人の趣味であったそうです。

 その後は地味に水滴コレクションをしておりますが、これも2,3個あれば実用には十分、十把一絡げの安物ばかりが増えてきました。ちょっと自慢できるものが3,4点あります。このブログで以前紹介しましたが、朝鮮白磁や「(金龍斎)義道の玉龍」(下の写真)、「栄寶斎」水滴、あたりです。精緻に手作りされた名品を手に持つと、それはそれはシアワセな気分となりますが、きりがないのでこちらもそろそろ潮時化とは思います。


 そして、印泥集めに興味が移り、念願の栄寶斎印泥!!を落札しました。11千円ほどでしたが、真贋不明です(笑)、本物を知りませんから。しかし、その容器(印合)は美しい発色とデザインの「七宝焼」でありました。中国の土産物屋で売ってるような毒々しい色と凸凹だらけの粗悪品とは別物でしたから、それだけでお宝ゲット!と思えばいいのでしょう。

ついでにもう一個、これは空の印合、七宝焼の代名詞「景泰藍」であります。

印泥といえば「八寶(宝)」、八宝印泥は金箔やジャコウ瑠璃など貴重な8種の材料を配合したという意味で、そのものずばりの商標「漳(しょう)州八宝印泥が有名で、5,6個集めました。これの質が、さほど名前の割にはよくない印象ではあります(´;ω;`) 蘇州姜思序堂 や一得閣の八寶印泥などもあります。八宝の配合成分が違うのですが、企業秘密らしいです。

ワタシの周りはお宝だらけなんです・・・骨董趣味のオヤジあるある( ´∀` )

お宝は、一言で言えば、きりがありません。  ヤフオクもたいがいにせねば


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コロナは自然界の精霊からの... | トップ | メダカのゆりかご 意味と意... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

書道」カテゴリの最新記事